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仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

【2017.4.23_0100更新:目次】研究室とその周辺での寝食と日常生活~食べる・寝る・移動する・買う・貯めるからストレス解消まで~

 

1.食べる・寝る・移動する・買う・貯めるの日常生活のこと

naka3-3dsuki.hatenablog.com

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2.ストレス解消と気分転換

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<番外編>

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続「若手研究者問題」シンポジウム2017『歴史学の担い手をいかに育て支えるか』 Togetterまとめ:後編~ #若手問題2017 ~

下のtogetterまとめの6ページ目以降の中盤以降を扱うのが、この後編です。

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

本ブログで扱ってきたこと、そして、私の関心のある問題と上記まとめに挙がっている議題の一部とを関連付けて、独断と偏見によってコメントをしていきたいと思います。

 

先におことわりをさせて頂きますが、まとめの中の方々のツイートは、上記togetterからの引用ということで、個人のアカウント名は除いた形にして、こちらで転載させて頂きます。もし、誤字脱字、誤りがあったり、不快な思いをされたり、等がありましたら、こちらの「お問い合わせメールフォーム」、または全開放している私のTwitterのDMにて、ご連絡頂けると助かります。できるだけ、迅速に対応させて頂きます。

 

 

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では、さっそく、参りましょう!

 

 <この後編記事の内容>

  • 6.日本のキャリア官僚で留学した人は、なぜ研究環境のいいところをも導入しようとしないのか?
  • 7.日本に博士号ホルダーの官僚や政治家がほぼいない問題
  • 8.結婚や育児といった人生の各ステージとキャリアと研究の両立は?
  • 9.デジタルヒューマニティーズとジャーナル文献が電子化されない問題
  • 10.歴史学の担い手としての大学教員以外のキャリアの可能性
  • 11.そもそも、雑務が多く、自分の研究時間の確保が難しい
  • 12.最後に

6.日本のキャリア官僚で留学した人は、なぜ研究環境のいいところをも導入しようとしないのか?

キャリア官僚のアメリカ留学の話。なぜかの国の研究”環境”の良いところを日本に持ってこようとしなかったのだろうか。#若手問題2017

(「若手研究者問題」シンポジウム2017『歴史学の担い手をいかに育て支えるか』 (6ページ目) - Togetterまとめより)

もとのtogetterまとめの6ページ目の頭に挙がっていた呟きです。続きには、別の方が国家公務員の一部は入省後に留学し、修士号を取得すると指摘されています。これは、本当のようで、いろいろと調べていたところ、次のようなネット記事が出てきました。

 

agora-web.jp

このアゴラの記事の中盤を読んでいると、

日本を飛び出して海外の超有名大学などの大学院を卒業した国会議員は計89人いますが、彼らのうち45人は官僚や日本銀行出身です。国家公務員には留学制度があるので、多くの官僚の方がハーバードケネディスクールやコロンビア国際公共政策大学院で公共政策学や国際関係論を学ぶようです。そしてこうした官僚が政治家に転身した結果、超高学歴な議員がうまれることになります。

 (5人に1人が東大!世間離れな国会議員の学歴事情 – アゴラより)

とありました。読んでいると、政策や国際関係の分野を学んでいるところから、修士号を取得するといっても、学問をするというよりも、キャリア上、実践的な政策の立て方を学びに行っているのかもしれません。

 

Twitter上で見かけた、とある比較政治学の先生によると、官僚は研究をしに留学している感覚ではないんじゃないだろうか?という指摘がありました。確かに、公共政策大学院は、日本では研究もしますが、私の周りでは国家公務員を目指す法学部卒の人が志望していたので、一般的な学生の感覚では、ロースクールと同じ専門職大学院に近い位置づけと思われます。確かに、専門職大学院だと研究と言うよりも、学ぶという感覚になっても不思議ではありません。つまり、官僚の人たちは仕事の実践的なやり方を留学先で勉強しに行っているという意識であれば、学術的な研究の政策に留学先の環境を持ち込むという方向に気持ちが向かないのは、当然です。

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【2017.3.25追記】不正や捏造が起こる場所はアカハラの現場と似ている~「学生を追い詰める「ブラック研究室」の実態」(ニューススイッチより)~

<今回の内容>

  • 1.ニュース記事「学生を追い詰める「ブラック研究室」の実態」について
  • 2.不正や捏造が起こる場所はアカハラの現場と似ている
  • 3. 最後に
  •  <重要な関連記事>
  • (2017.3.25追記)

1.ニュース記事「学生を追い詰める「ブラック研究室」の実態」について

14日未明に更新した【メモ】「若手研究者問題」シンポジウム2017『歴史学の担い手をいかに育て支えるか』 Togetterまとめ:前編~ #若手問題2017 ~ - 仲見満月の研究室の「4.セクハラやアカハラの防止対策について」とも関連するニュースが、本日、Twitterで回ってきました。

 

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その問題が起こる現場は、多くが理系の実験系研究室、文系では言語学・心理学の実験のある研究室が考えられると思います↓

newswitch.jp

 

タイトルに入っている「ブラック研究室」とは、上記ニューススイッチの記事(以下、ニュース記事)によれば、「学生や研究員を追い詰めるような」研究室のこと。では、具体的にどのように学生や研究員を追い詰め、ブラックなのか。それについては、以前にも研究室で構成員を研究とは関係の薄い労働をさせ、それがブラック企業で働く人材を育てる危険性を以下の記事で指摘しましたので、ご参照ください。

ブラック研究室が準備する人材への指摘と私の体験~日野瑛太郎 「ブラック研究室という闇」(『脱社畜ブログ』より)~ - 仲見満月の研究室

 

ニュース記事に話を戻しますと、この記事のサブタイトルは「不正を暴いて波風を立てることにメリットがない…」です。ブラック研究室に配属された学部生や院生が、仮にその研究室で不正や捏造を見、「それはモラルや倫理的に、行ってはならないこと」と認識していても、見て見ぬふりをせざるを得ない。それは、任期付きのポスドク助教の職にある構成員も同じ。

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【メモ】「若手研究者問題」シンポジウム2017『歴史学の担い手をいかに育て支えるか』 Togetterまとめ:前編~ #若手問題2017 ~

<今回の内容>

  • 0.はじめに
  • 1.そもそも、何故アンケートの回答が思ったより、少なかったのか?
  • 2.時間と経済的な問題(学会大会への参加、文献購入費用など)
    •  2-1.学会大会への参加に関する時間とお金の問題について
    •  2-2.研究資金と文献に関する費用とその周辺について
  • 3.非常勤講師の研究者番号無しと収入の問題、研究機関を離れた後の研究資源との断絶について
  • 4.セクハラやアカハラの防止・対策について
  • 5.歴史学を含む人文科学系の学術分野の存在について、その魅力は十分に伝わっているか?

0.はじめに

ここ数カ月、歴史学の分野を中心に、「若手研究者問題」シンポジウムが開かれるよ!アンケートよろしくね!という告知がなされ、今月頭の4日にシンポジウムが開かれたそうです。シンポ当日までの告知活動から、当日の実況がまとめられていました。こちらで、紹介をさせて頂きます。 

togetter.com

 

なお、アンケートと実際のシンポジウムの発表題目は、公式サイトに挙がっていました。

sites.google.com

 

公式サイトに挙がっている(おそらく一部と思われる)発表題目は、次のようになります。

〇報告「日本歴史学協会ウェブ・アンケート報告――日歴協若手研究者問題検討委員会より」【レジュメ】
報告者 浅田進史(駒澤大学
〇報告「学部・大学院教育の現在――国立大学の事例から」                
報告者 山田 賢(千葉大学
〇報告「若手研究者問題は若手研究者問題か? 「大学改革」の30年と失われた未来、そして奪還への遠い道のり」
報告者 橋本伸也(関西学院大学
〇コメント「日本学術会議から」
コメンテーター 高埜利彦(学習院大学日本学術会議会員)
〇コメント「西洋史若手研究者問題検討ワーキンググループから」【レジュメ】
コメンテーター 松本涼(福井県立大学

 (「若手研究者問題」解決に向けた歴史学関係者の研究・生活・ジェンダーに関するウェブ・アンケート調査より転載)

転載元にシンポジウム時のレジュメ資料がダウンロードできるようです。

 

もとのtogetterまとめは、10ページにも及ぶため、ここでは気になった話題をピックアップして、拙ブログ記事とリンクさせる形で、考えていきたいと思います。本記事は、まとめの5ページまでの内容を扱う前編です。6ページ目以降は、別記事の後編で扱います。

 

先におことわりをさせて頂きますが、まとめの中の方々のツイートは、上記togetterからの引用ということで、個人のアカウント名は除いた形にして、こちらで転載させて頂きます。もし、誤字脱字、誤りがあったり、不快な思いをされたり、等がありましたら、こちらのお問い合わせメールフォーム、または全開放している私のTwitterのDMにて、ご連絡頂けると助かります。できるだけ、迅速に対応させて頂きます。

 

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"在異郷知我事"ということ~NHK「関口知宏の中国鉄道大紀行」を起点として~

こんにちは!最近、諸々の手続きで、隣の県に行くこともある今月です。早めに先月から幼児を進めておけばよかった。そんな、今月の忙しさです。疲れに疲れる日もありますが、過去の雑記帳から記録を抜き出し、昔の自分が何をしていたか、振り返ることもしていこうと思いました。

 

そういうわけで、今回は外国で自分のバックグラウンドを知る、というテーマのエントリ記事をお送り致します。短いので、さらっと読めます。

 

 

(2013年6月の記録)

記事タイトルは関口知宏さんがNHKの「中国鉄道大紀行」の番組*1書にしたためた「異郷知我」がもとネタ。意味は「異郷に来て、その土地で自分を知る」。中国を何百キロも鉄道を使って旅し、様々な人やモノに触れてきた彼は、翻って日本や自分の事を考え、思いを巡らしていたんでしょう。

 

私は日常的に大陸中国、台湾、そして韓国からの留学生と一緒に学ぶ機会があります。彼らは、異郷の地である日本で、日本語を通して自分の国の事物 を研究し、関口さんと同じように、自分のたちのことに思いを巡らし、母国にいたときには気づきもしなかった視点を得る。中国の戯曲を日本語に訳していく授業では、 高校時代に母語で学んだ古典の授業では気にも止めなかった登場人物の仕草の意味合いに改めて気づき、奥深さを認識したという留学生もいます。

 

ときどき、「なんで、外国に留学してまで母国のことを研究しようとするんだろう?」という人がいます(たぶん、日本の大学だったらネイティブ日本人が、大陸中国の大学だったらネイティブ中国人が、台湾の大学だったらネイティブ台湾人が、韓国の大学だったらネイティブ韓国人が、というふうに、どこの国や地域のネイティブでも言う人はいると思う)。

 

その人たちに解答を用意するなら、異郷へ出ることにより、「今まで自分にとって当たり前だったこと」が当たり前ではなくなり、新たな視点から自分たちのことを見つめることができる。つまり、自明だったことが異文化の地へ留学することで、自明ではなくなる。ここから、新たな研究がスタートするというのが留学生にとって、外国へ学びに出る中で最も大切な目的なんだと思います。

 

私の周りにも、「江戸期の絵画に対する当代庶民の認識」というような研究テーマを持ち、イギリスの大学へ留学している人がいます。彼女もきっと、英国の地で新たな視点から葛飾北斎歌川国芳の魅力を探っているのでしょう。自分も、いつか、「異郷に在りて我が事を知る」機会を得たいものですね。

 

 

(以下、再び2017年3月13日の追記)

前からTwitterで言っておりますが、私は母国の「日本がスゴイ!」とは、必ずしも思ってはいません。ザーサイの国とキムチの国へ初めて行った時の話 ~東アジアとの関わり始めと人文科学系の効用~ - 仲見満月の研究室で書いたように、10代で中国と韓国に訪問したことがあり、高校で中国語を始めたことがあって、割と人生の早い段階で隣国の言語文化を学んだことが大きいです。「サヨナラニッポン~若者たちが消えてゆく国~ 2012.08.23」~それと私の見た2016年の上海~ - 仲見満月の研究室では、昨年5月に就職活動で、上海に行っていたことも書きました。正直に言うと、中華圏の研究を中心にしていたことがあって、機会があれば、中華圏で働きたいところです。

 

そういうわけで、日本のことに詳しいとは言えません。だからこそ、細かく調べて読み返すと、面白いことが分かって楽しんだよね、ということが新鮮なんです。加えて、日々の自分たちの行動の元になっている思想、感情の発生する根っこが分かってクリと言う意味において、理屈がわかるのは、コミュニケーションをとる上で鍵となります。

 

そこが人文社会学系の研究の存在意義になるんじゃないかと、今回の記録を読んでいて、思いました。人間同士の文化や社会を解くことで、日々を生きやすくする、それが文系の学問なんじゃないの?と、いうことでした。

 

 

*1:NHKには旅程の詳細がなかったので、後述のwikipediaをご参照ください。概要は、タレントの関口知宏さんが2007年の4~6月にチベットのラサ駅から西安まで行く「春編」、同年9~11月に西安駅から西域のカシュガル駅まで行くという、鉄道旅の模様をお送りする番組でした。関口知宏さんは、イラストを描き、楽器も奏でるという芸を持っていて、旅先の中国大陸の人々と仲良くなるきっかけにもなっていました:関口知宏の中国鉄道大紀行 〜最長片道ルート36000kmをゆく〜 - Wikipedia *ちなみに、この鉄道旅の様子は、DVDボックスが発売されていました:

 

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