大学教員への問い合わせに関する私の院生時代の思い出~Eメールや郵便物での質問や、取材・講師等依頼で発生する労働の話~
<研究者にもマネジメント事務所が必要かもしれない…>
- 1.はじめに
- 2.研究者同士のEメールや郵便物での質問に関する思い出
- 3.メディア取材や講師等の依頼連絡の思い出~受けた人たちは報われているのか?~
- 4.さいごに
1.はじめに
今週、もうひとつ、私の周りで気になっていた話題があったので、簡単にまとめておきたいと思います。
話題とは、
- 話し手の研究者の方が質問をするため、面識がなく、連絡をとったことのない年配の研究者へ問い合わせのEメールを送ること
- テレビ局や番組制作会社、新聞といったメディアから大学教員への取材や研究のアドバイザー的な依頼
の主に2つでした。ここでは、職業研究者である大学教員への問い合わせについて、その下で院生をしていた私の思い出を中心に話をしていきます。
続きを読む「推し研究者」に関して考えたこと~ガチンコの論文執筆時は「推したくても推せない話」ほか~
<まずは尊敬し、敬意を払うことが第一歩では?>
- 1.はじめに
- 2.そもそも「推し」って何?
- 3.ガチンコな論文執筆時は「推したくても推せない話」
- 4.推し研究者の応援の前提は敬意を払うこと~本のレビューを含めて~
- 5.さいごに
1.はじめに
今回は、久々に自分のTwitterのタイムライン上で話題になっていたことについて、自分なりの所感をまとめておこうと思い、はてなブログを開きました。話題の発端は、「「推し研究者」をつくってはどうかな?」という、次のオンライン記事のようです↓
このオンライン記事で工藤郁子さんが書かれたことに関しては、Twitterを中心に敬老の日の9月16日から翌17日にかけて、様々な意見や感想がツイートされた様子。それらの模様は、次のTogetterまとめ記事をお読みいただくと、大まかに把握ができそうです↓
本記事では、工藤さんのオンライン記事を私(仲見満月)が一読した後、考えたことをメモ的にざっと書いておこうと思います。
2.そもそも「推し」って何?
人文・社会系で研究論文を書いていた私の習慣として、最初に用語である「推し」の定義を示します。「推し」とは、オンライン辞典Weblio内の『実用日本語表現辞典』によると、
推し
読み方:おし
人やモノを薦めること、最も評価したい・応援したい対象として挙げること、または、そうした評価の対象となる人やモノなどを意味する表現。
国文法的には「推し」は動詞「推す」の連用形、あるいは、「推す」の連用形を単独で名詞として用いる表現である。
近年の美少女アイドルグループのファンの中では自分の一番のお気に入り(のメンバー)を指す表現として「推し」と表現する言い方が定着しており、昨今ではドルヲタ界隈の用語の枠を超えてアニメキャラや球団を対象に「同種のものの中ではこれが一番好き」という意味合いで広く用いられるようになりつつある。
といった解説がされたいた言葉。引用部から、「推し」とは「最も評価したい・応援したい対象」であり、近年のアイドルグループのファン文化から派生した言葉として、より具体的に意味を絞っていくと、その定義は「(複数いるアイドルやアニメキャラ、球団といった同種のものの中で)自分の一番のお気に入り、あるいは一番好きな対象」とすることができそうです。
ひとまず、本記事での「推し研究者」とは、応援する側から見て「自分の一番のお気に入りの研究者、あるいは特定の分野に複数いる研究者の中で最も好きな研究者」と定義させてください。
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