【はてな版】『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'19年6月 梅雨の特別号の情報まとめ~アジア東部の #茶 まわり本~('19.6.4、1時台の更新)
<研究室ブログ3周年記念冊子のお知らせ>
- 1.はじめに
- 2.『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'19年6月 梅雨の号の詳細('19.6.2、1時台の更新)
- 2-1.仕様や頒布方法について('19.6.2、1時台の更新)
- 2-2.目次(コンテンツ一覧、'19.5.20、14時台の更新)
- 3.最後に
1.はじめに
先日、制作中の画像を掲載しました、『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2019年6月 梅雨の特別号について、本記事で情報をまとめておきたいと思います。
梅雨の特別号は、ここ『仲見満月の研究室』こと、研究室ブログが来月6月に3周年を迎えるにあたり、記念になる企画を何かしたいと考え、制作することに致しました。ちなみに、学術系同人誌のシリーズでは、科学ニュースと人文・社会系ニュースの全種、研究室通信のVol.3.5と合わせて、通算10冊目!シリーズ10冊目という意味でも、梅雨の特別号はめでたい!
弊ブログの読者の方や、様々な場所でお声をかけて頂いた方、仲見研を色々な形で支えて下さる方に「飲み物を片手に、一緒にお祝いをして欲しい!」という気持ちで、作りました(少し特集テーマと関連)。
それでは、本誌の説明に移りたいと思います。
続きを読む◆はてな版◆研究室ブログ3周年記念「梅雨の特別号」 #ネットプリント 配信情報~ #ペーパーウェル02 参加作品~('19.6.4、1時台の更新)
<白黒の表紙画像を初公開!>
- 1.研究室ブログ3周年記念「梅雨の特別号」の配信情報
- 2.ぺーパーウェル02の簡単なご案内
- 3.最後に~後日にオンデマ版の頒布・販売の予定あり~('19.6.4、1時台の更新)
1.研究室ブログ3周年記念「梅雨の特別号」の配信情報
いよいよ、ここ研究室ブログが3周年を迎える2019年6月に突入いたしました。「読者の皆様とお茶を飲みながら、気軽な形でお祝いをしたい!」。そう考えて、『なかみ博士の学術系ニュース』の「梅雨の特別記念号」(本誌)を作りました。
今回は、本誌ネットプリント版の配信情報をまとめて、お知らせ致します。
「梅雨の特別号」の冊子サイズやページ数、特集テーマと内容(学術エッセイで「アジア東部のお茶まわり文化」がテーマ)といった詳しい紹介は、次の本誌の案内記事でお伝えしたとおり:
今回、セブンイレブンのコピー機に打ち込むプリント予約番号ほか、カラーまたは白黒それぞれの表紙ごとの合計金額、冊子の綴じ方向といった仕様など、本日、一枚の画像に情報を整理しました。案内記事の内容と合わせて、ご確認いただけたらと思います↓
<文字による配信情報まとめ>
・プリント可能なコンビニ:セブンイレブン(マルチコピー機)
・ネットプリント予約番号:表紙(表1-4)【JQRH6RS7】、本文【E4XDH54J】
・配信終了日:2019.6.8㈯の23:59
・価格:260円(表1-4:カラーB4サイズ60円1枚、本文:小冊子印刷で白黒B4サイズ20円20枚)、
または220円(表1-4:白黒B4サイズ20円1枚、本文:同上)*1
セブンイレブンのネットプリントの操作方法は、こちらをご参照ください:
*1:※太文字の部分は、2019.6.1㈯の15時台で修正・追加した情報です。
【メモ】魯迅の短編「兎と猫」と日本語のこと~ある呟きからの考察、弟の周作人のこと~
<日本の国語教科書でお馴染みの方>
- 1.はじめに
- 2.魯迅の短編「兎と猫」と日本語のこと~ある呟きからの考察~
- 3. 弟の周作人のこと
- 4.最後に
1.はじめに
もう、2019年3月1日ですね。時が過ぎるのは、早いもので。さて、おととい2月27日の私のタイムラインには、少し気になるツイートが流れてきました。
そのツイートの内容は、こんな感じ。
- ツイート主のKさんが新宿のブックオフに来店する
- 「若くてチャラめのバイトの男性店員2人」が魯迅の作品本を置く棚について、話していた
- 男性店員Aは、魯迅は中国の人だけど、原著は日本語のものであり、翻訳じゃないと言う
- 男性店員Bは、Aの言葉を受けて「じゃあ日本文学の方っすね」と答える
- 2人の会話を聞いたKさんは、文化とは街角に花開くものだとか、考えた*1
Kさんのツイートの続き、およびそれに対する諸々のリプライは、魯迅の作品は全部原作が中国語であり、今の日本で出ているものは日本語に翻訳されたものだという内容のものが大方でした。気になったのは、Kさんの続きのツイートにあった一言です。それは、
です。
「藤野先生」という作品は、医学を志した魯迅が19世紀末ごろに来日し、仙台の医学専門学校に留学した時の体験がもとになっているとされます。作品の内容は、表題の日本人医師であり、作中では解剖学を教えていた藤野厳九郎教授との交流、そして日露戦争(1904年から1905年)に関する時事的幻灯画(スライド)を語り手が見たことで、文学に転向することを決めたことで、藤野先生に別れを告げ、仙台を離れた経緯がうかがえます。そのあたりの詳細は、
(【朗読 #ツイキャス 】魯迅『故郷/阿Q正伝』(光文社古典新訳文庫)とその他著作の紹介 - 仲見満月の研究室)
の「2.魯迅について」で詳しく書きました。そちらをご覧ください。
さて、先のツイートで提示された問題は「魯迅の原著作品には、日本語のものがあるのか?」ということ。今回は、そのあたりを掘り下げていきます。
2.魯迅の短編「兎と猫」と日本語のこと~ある呟きからの考察~
原著作品の全体については、私が勝手に「魯迅作品に最も詳しい専門家」と考えている中国文学者の藤井省三先生(以下、藤野先生と字面がややこしいので「省三先生」と呼称)*2
を訪問し、質問をしてみないと分からないかもしれません。
ただ、おぼろげな記憶を頼りに昨日、Kさんへ書いたリプライは、
たしか、魯迅の散文の一部は日本語のものがあったかと記憶しております(とても曖昧ですが)。もし、そういった作品、かつ日本留学中に関係するものであれば、店員さんが「分類、どっちだろう?」と言っていても、不思議ではないかもしれません。
(https://twitter.com/naka3_3dsuki/status/1101284814148132865)
というものでした。私の記憶でおぼろげだったのは、「魯迅の日本語レベルによっては、日本語で書いた作品なり、中国語の自著を日本語に翻訳した作品なり、どっちかはあるかもしれない」といったこと。
それで、曖昧な記憶のもとになった、手元の省三先生翻訳による魯迅作品の本を読み返しました:
*1:詳細はこちら:https://twitter.com/kaitou_ryaku/status/1100745266552918018
*2:ちなみに、藤井省三先生の博士論文「 魯迅文学の形成と日中露三国の近代文化 」(1991|書誌詳細|国立国会図書館サーチ)は、一部をこちらで公開中です↓