仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

スペイン語とフランス語を齧った人の辞典レビュー

〈目次〉

1.はじめに~どうやら語学オタクだった院生時代~

日記や書き散らした研究メモの古い記録を読んでいると、どうやら院生時代の私は、ひどい外国語オタクだったようです。中国語、韓国語に飽き足らず、マレーシア語、スペイン語、そしてフランス語の辞典に手を出し、挙句、蔵書を放置していた模様。つまみ食いにもほどがあるな、と反省しております。

 

その記録の中で、外国語教室に通っていたスペイン語、研究関係でフランス語、それぞれの辞書について、レビューがあったので、ここで晒してみたいと思います。今、新版がでているかと思いますが、当時のバージョンのものを扱います。ご注意くださいませ。

(以下、2010年8月13日の記録)

 

2.自宅の本整理作業からみつけたスペイン語とフランス語の辞典

学部卒業間際に買ったスペイン語の教材、春に文献タイトルの翻訳で買ったフランス語の辞書や講座案内、どこに片付けようかと試行錯誤中。

 

とりあえず、スペイン語は10月から始めたいので、NHK講座テキストや単語帳、辞書は机の上の棚に入れておこう、と考え中です。

今回は、言語の話ということで、持っている2冊の辞書レビュー↓

 

 2-1.スペイン語の辞典レビュー

 

 帯に「全世界のスペイン語をカバー!」と書いている通り、8万語を収録。2000頁を超えていて、ぶ厚い。中南米の発音も併記しているので、こりゃ、厚くなるのも分かります。 下のブログ記事で紹介した通訳者の志緒野マリさんはメキシコ弁落としに苦労していたみたいですが、この辞書なら役立ちそう。

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

持ち運びには不便そうですが、音節ごとに単語が区切られ、日常会話で使う単語は太字印刷で、見やすい2色刷り。

巻末付録に、和西辞典がついてないのが残念ですね。私個人としては、本格的にスペイン語を学ぶ初級以上の人に向いた辞書だと思います。

 

 2-2.フランス語の辞典レビュー

学会で知り合ったフランス人研究者に頼まれた論文を読んでいて、

「参考文献、フランス語タイトル多くて、意味わからん!」

と困り果て、夜10時に自転車を飛ばして大型書店に買いに行った辞書。

 

クラウン辞典シリーズは中国語でお世話になっており、研究室用の小型版の中日辞典が使いやすかったので、買ってみたんですが、3000円前後で大当たり!

 

2色刷りで見やすいし、単語が英語併記な上、イラストが入っているので、視覚的にフランス語の単語を覚えやすそう。巻末に和仏辞典もついているので、便利!

収録単語が4万7000語で、ちょっと学術的な用事で引くにしても、十分使えるのではないでしょうか。

 

 2-3.ちょっとマイナー言語の辞典と今回のまとめ

「地名の由来は「泥の河川の合流点」?」で書いたように、やっぱり、学習者が日本で多い外国語でも、中級以上向けの辞書は6000円以上するみたいですね、アマゾンさん。

 

今回紹介したスペイン語の辞典は、10月から本格的に講座をとる予定なので、バリバリ活用してもとをとるぞ!

 

あと、蘭和辞典を持っているんですが、オランダ語の教材を紹介する記事を書く予定なので、また改めて紹介しますね。

(実は、けっこう、オランダ語も面白い!!)

 

 

(以下、2016年10月7日の追記)

 

3.その後の語学の話

意気込んで始めたスペイン語は、開始から数か月で頓挫しました。研究室で新しい仕事が始まり、研究と合わせて、現実的にスペイン語を学ぶ時間の確保が難しくなったからです。フランス語についても、研究での接点が切れたことで、辞典を使わなくなりました。マレーシア語とオランダ語の辞典も、同じ末路となりました。辞典たちには、謝りたいです。

 

ちなみに、フランス語のクラウン仏和辞典はその後、近所のポスドクさんの共同研究者がフランスへ一時的に調査へ行く機会があり、ポスドクさんを通じてその方の手へ渡ることとなりました。小型で、使い勝手がよかったと共同研究者の方から感想をいただきました。小型というのは、やはり携帯する面で便利なようです。

 

ところで今回、アマゾンで調べたところ、出してほしかった和西辞典、そしてクラウン仏和辞典の第7版が出ていることがわかりました。

 

 装丁がスタイリッシュになっています。手に取りやすいそうですね。

 

こっちは、表紙はダサくシンプルになった印象があります。

 

本文まで確認できていないのですが、後継の辞典ということで、使い勝手が気になっています。ご興味のある方は、リンクからアマゾンのレビューをご覧になってください。

 

この記録を読むまで、すっかり忘れていたオランダ語の辞典については、またいつか、機会があれば・・・。今日のところは、ここでおしまいです。 

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