仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

修士論文の執筆と校正記号

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

上の記事を書いていて、校正記号のことを思い出しました。ということで、修士論文の遂行時のことを少し、書きます。

 

 

卒論もそうだと思いますが、修論の原稿をPCで書き、指導教員に渡して添削してもらう。添削後、戻って来た横書きの原稿を見ると、赤ペンでところどころ矢印がコメント欄に引っ張ってあり、当時の私には「v」「-トル」といった文字なのか、記号なんか、よくわからないものが書いてありました。

「v」は「空ける」、「-トル」は「-」が文字の上に書いてあって「字句削除」の意味。これらは校正記号といって、実際に学術論文の作成途中の校正で使われています。

 

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出版業では、たとえば作家が打ち終わった原稿を編集者に渡し、赤入れをする時にも使われます。研究者も同じです。たとえばある研究者の著作集を出すとき、過去に出版されたエッセイや論文の原稿を打ちだし、言い回しや語句の使い方が合っているかどうかを確かめる校正作業で赤入れをするとき、校正記号が使われます。

 

もともと出版業界に入りたいと思っていたこともあって、修論を書いてる途中で実際の校正記号も使うなら覚えちゃえ!というノリで勉強しました。上のリンク記事の『新版 大学生のためのレポート・論文術』とは別で、エディター用の専門書を買い、読んでいたこともあります。

 

校正記号を覚えたことは、修論が通った後、博士課程で研究会の論文集や著作集を出す時、役立ちました。実際、出版社と編集者の間で「再校」や「再々校」の原稿をやり取りし、お互いに赤入れをしていく段階で、共通の校正記号が使えると、原稿の誤字脱字、表記統一のチェックがスムーズに進むのです。便利でしたよ、校正記号。

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