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仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

中国・台湾と日本の飲み物持ち歩き文化の違い

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 3年ほど前、とある東洋学分野の研究会の会合での話です。私の所属大学が会場だったため、私は雑用を手伝っていました。その時、気づいた「見えにくいカルチャーギャップ」が今回のテーマです。


 中国、台湾、それぞれから公演にいらした先生たちに、中国語で

 「(自分のタンブラーに)水が欲しいんだけど、いただけないでしょうか?」

と、水筒やプラスティックの飲み物容器をかわるがわる前に出され、尋ねられました。私は中国語で、

「えっと、会場に日本茶や烏龍茶ならありますが…」

と2リットル入りペットボトルを指しました。

 先生方はどういう形でお水をお求めになっていたかというと、日本の薬局やホテルの
ロビーにあるようなウォーターサーバーから、飲みほしたタンブラーや水筒に水を補充したかったようなのです。(イメージ/Amazon CAPTCHA

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 中国や台湾の大学、ホテルなどに行かれたことのある方は分かると思いますが、ロビーやエントランスの隅にウォーターサーバーが置いてあり、自由に水を出して機械横の紙コップを出して飲んだり、タンブラーやペットボトルに水を補充したり、できるのが一般的なのです。お湯が出て来るサーバーもあって、飲み物容器にティーバックを入れておいて、お湯を足しては飲む。

 

 どちらも、水道水から直接真水を飲めない環境なので、レストランや屋台に飲み物を持参できる習慣があります。なので、マイボトル、マイタンブラー持ち歩きは、日本以上に一般的なようでした。なので、現地を訪れると、日本ほどペットボトル飲料を持ち歩いてる人は、見かけません。

 さて、研究会があったのは、水道水から直接真水を出して飲める日本。ウォーターサーバーのない大学の建物。水道から水を出して、タンブラーに入れて戴くというのは、あまりに失礼かと思い、困った私は公演の時、机にお茶がでているのを見て、ひとまず、そのお茶を飲んでいただけるよう、案内しました。

 


 後日、中国語の先生に研究会であった出来事を話したところ、この先生も似たような経験を何度かされたとのこと。そして、先生の同期の中国人留学生によると、日本に住んでいても、やはり蛇口をひねって水道水を飲むというのは衛生上、抵抗があると言われたそうです。

 

 また、中国も台湾も様々な民族が生活している土地であり、宗教や習慣によっては特定の飲み物が禁忌となり、口にできない人もいるそうです。そういった多様性のある地域だったこともあり、個人個人で飲める飲み物を携帯し、飲むという生活文化が社会的にできていったのかもしれません。

 

 以上のような飲み物の持ち歩き文化は、実際、私が体験したように、なかなか、気づきにくいものです。こういったカルチャーギャップに出会ったら、どのように対応したらよいのでしょうか?また、経験を次に生かすには?

 

 答えとして、私は会場のペットボトル入りのお茶をすすめました。そして、自分の身に起こった出来事として、ブログの記事に書きました。日本へ来ようとしている中国や台湾の留学生予備軍に、果たしてこのブログの記事を発見して読んでくれる人がいるか、まったくいないかもしれません。

 

 たとえ、そうだったとしても、いつの日か、ちょっとしたカルチャギャップで悩んだ人がいたとき、読んだ方に何かしらのヒントになれば、幸いです。

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