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仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

ティーチング・アシスタント戦記~授業の裏方を務める人々~

授業の補助を行う人をティーチング・アシスタント、略してTA(ティーエ-)と呼びます。その業務は多岐にわたります。

例えば、美術史や建築学などの大講義では、先生が集めたビジュアル資料のデータを受け取り、スライドをパワーポイントで作成。本番の授業では、先生の指示に合わせてPC操作を行って受講生に見せるということをします。指導教員が大講義を持つ場合、弟子の院生はプロジェクタやレジュメなど必要なものを教室まで運び、設置や配布するところから始めます。

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基本的な業務は、そのほか、授業の始めや終わりに出席カ-ドや質問票を配って書かせて集め、先生に渡してチェックを頼む。文系の学部では、外国語の論文、漢文や古文書の講読といった授業で提出された日本語訳、書き下し、現代日本語のレポートを添削して返却する。一口にアシスタントと言っても、けっこう仕事の幅は広いのです。

 

私のいた部局は、基本的に修士生がTAを務めます。給与は、部局の予算が取れる年によりますが、支給はM1のみ。それ以降は、タダ働き、あるいは先生の研究費やポケットマネーからの支払いになることもありました。部局の事務室にかけあっても、予算がないから給与が支給されない、というのはザラでした。

 

さて、雑務に入るレジュメのコピーやスライド作りは、どうやったら、授業の準備や段取りがスムーズにいくか、効率化を院生同士で考えます。

我々が使用していたコピー室の機械には、人間と同じように、コピー機にも一台ごとに個性があったようです。同じ会社の機械でも、スキャンや読み取りに苦手なサイズがあったり、紙が詰まりやすかったり、調子はいろいろ。使っているうちに、癖を見極めて200人分の一部20ページのレジュメ束(ステープラーとめ有り)を60分以内に、仕上げるように慣れます。

 

また、雨の日には、受講生用のレジュメを濡らさないよう、ビニールのPP加工がされたバッグに入れて、傘の中央に入れて運ぶこともありました。休んだ受講生がいれば、前後の週の授業で配布したレジュメを教室に置き、持っていけるようにしたり、足りなければ研究室の前まで案内して予備のレジュメを渡したり、細かいことは沢山、やりました。

 

TAの仕事は、雑用は雑用。しかし、裏には授業をしっかり支えるサポーターの姿が隠れているのです。また、TAでの担当授業の準備に加え、院生は自分の取ってる授業の課題をこなす毎日です。博士生になると、自分が非常勤講師で他校へ授業をしに行くことも増え、それまでに後輩への引き継ぎ、非常勤先のTAとの連携が出てきて、忙しいこと、この上ないのです。

うまく、時間のやりくりができないと、TAの仕事は院生の研究や就活でさえ圧迫し、下手すると、院生同士で仕事の押し付け合いとなります。人間関係を悪化させることも、あり得る危険も十分、考えられます。

 

もし、この記事を読む学部生の人がいたら、ちょっと授業中に出席票やコメントカードを集めているTAに目を向けて見てください。

 

 

最後に少し、宣伝です。昔、制作をお手伝いしたことのある院生漫画に、今回のTAの話がありました。こちらに、直接リンクを貼りましたので、お気が向かれたら、覗いて見てください(本記事を書く許可は、サイト主催者の方に許可はいただいています)。

ameblo.jp

また、上記サイトの院生漫画のあるサイトは、本ブログの右サイド「リンク」の一番下に加えました。あらかじめ、アニメや漫画、ゲーム等の二次創作イラストが置かれている場所だそうですので、そのこと、ご注意の上、よろしくお願い致します。

RAVEN MAN'S COMPANY & tokagedoh Web-sight

 

 

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