仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

【2017.5.23_0135追記】発達障害と院生・院卒者や研究者についての私見~「東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」 元東大院生のツイートに現役も「マジだと思う」(J-CASTニュース)ほか~

<今回の目次>

1.NHKスペシャル発達障害~解明される未知の世界~」(2017.5.21放送)を見ての感想

 Twitterのタイムラインに何度か回って来ていて、当日、慌ててワンセグテレビのアプリで録画しながら、見ました:

www6.nhk.or.jp

 

進行役は、NHKあさイチでおなじみの有働由美子アナウンサー、それから井ノ原快彦氏でした。NHKの他の番組と合わせて、発足した発達障害プロジェクトの一環のようです。

番組の序盤では、感覚過敏や、五感から受け取った脳内の情報処理がうまくいかないことが取り上げられていて、聴覚過敏の傾向のある私は、分かりやすい映し方もありました。個人的には、例えば話し相手の声だけに焦点を当てて、チューニングして聞くことが難しいことに加えて、【レビュー】天咲心良『COCORA 自閉症を生きた少女 1 小学校 篇』 - なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)で紹介した本にも出てくる「構音障害」(自分が発したり、自分が聞き取ったりした声を話し手が言ったとおりに聞き取れない障害)等の情報の再構成に関する困難さについても、取り上げてほしかった、と思いました。

 

 

もう一つ、気になったのは、スタジオに出演した発達障害を抱えるという方々お二人が院卒者、および研究者であったことでした。片岡聡さんと、綾屋紗月さんです。

 

片岡さんは、大学院を出た後、お仕事を続けられる中で、20年近く経ってから発達障害の診断が出たそうです。番組の最初のほうでは、音で体調が悪くなった経験や、身体が揺れないよう、落ち着いて話すために、学会出席のために泊まったビジネスホテルの枕を抱いて、発表をされた事などをお話されていました。

 

綾屋さんは、自閉症スペクトラムを抱えておられるそうで、スタジオの演出や色の使い方について、情報が多すぎると迷ってしまうかもと、仰っておられました。綾屋さんのお名前が出た際、テロップに「特任研究員」といった表示が出たので、ネットで検索したところ、どうやら発達障害に関するご研究をされているようです。現在、東京大学先端科学技術研究センターの特任研究員をされているとのことでした*1

 

このお二人は、院卒でお仕事をされている方、現役の研究員で一応は職業研究者の方ということで、正直なところ、

仲見満月 👻経歴「真っ白」博士‏ @naka3_3dsukiフォローする
スタジオにいるうち、二人が院卒者って、どうなんだろう?
#発達障害プロジェクト #NHKスぺシャル

というツイートをしました。私が調べた限り、綾屋さんの詳しいご経歴は不明でしたが、昨日の放送を見た時は、肩書が特任研究員になっていることから、博士号を取得を目指す途中にポスドクになったオーバードクターに近い形の職業研究者かな、と邪推しました。

 

「どうなんだろう?」というのは、何故わざわざ、院卒者や研究者といった高学歴(本記事では修士卒以上の人を指す)の当事者にスタジオ出演をさせたのだろうか、という意味での疑問です。取材した高校生や学校の技術科教員の方々のように、発達障害を抱える方には、さまざまな年齢や職業の人がいるのに、どうしてなんだろうか?と。ひょっとしたら、スタジオ収録の予定に都合がつかなかった他の職業の出演者候補の方々もいらしたのかもしれません。そのあたりの事情については、不明です。

 

それはさておき、それ以前の今年2月18日に、私は

仲見満月 👻経歴「真っ白」博士‏ @naka3_3dsuki

実は、京大の知人院生からも同じ割合で、発達障害の人が京大に在籍しているのでは?ということをお聞きしました。ドラマ版の #逃げ恥 の津崎平匡さんも京大だったよなぁ、と思い出しました。全く、根拠はないけど。 / “東大生の4人に1人…” 

www.j-cast.com

 

というツイートをしたことがあったんですね。ツイート内の京大の知人も、どうやらアスペルガーに近い傾向をお持ちの方でして、私に次のようなことを仰いました。

仲見満月 👻経歴「真っ白」博士‏ @naka3_3dsuki
真偽のほどは、分かりません。ただし、類は友を選べない。つまり、同じ仲間は強く引き合うことが多いと、この知人は言っておられました。

 

これがどういうことかというと、学生全員に検査を行った結果があるわけではないから、そういう意味での「科学的・医学的」な根拠はないけれども、東大の院生、それから京大の院生には、アスペルガーを含む発達障害らしき人たちが、25パーセントはいるらしい、という経験に基づく話です。

 

実際、それはどういうことなのか?最初のツイートに含まれたJ-CASTニュースの記事を読み、その実態、および私の周囲の院生・院卒者、研究者には発達障害の傾向の人がいる場合、どういった感じなのか。書いていきたいと思います。

  

f:id:nakami_midsuki:20170522233247j:plain

 

 

2.「東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」 元東大院生のツイートに現役も「マジだと思う」(J-CASTニュース) の内容

 まず、最初に件のJ-CASTニュースを見てみましょう。

 

東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」 元東大院生のツイートに現役も「マジだと思う」

2016/2/ 4 18:49

 

 東大は「東京アスペ大学」と呼ばれても仕方がない――。東京大学の大学院に在籍していたという男性が寄せたこんな趣旨のツイートが、ネットで波紋を広げている。彼によれば、東大生の25%に「発達障害の疑いがある」というのだ。

 

 アスペルガー症候群(アスペ)は自閉症の一種で、他人とのコミュニケーションや周りの空気を読むことを苦手とする一方で、高い集中力や優れた記憶力を持つ例も多いといわれる。

 

■「東大はアスペに優しい大学です」

 「東大はアスペに優しい大学」「アスペ同士気が合う仲間を見つけられる」――。そうツイッターで語ったのは、三味線奏者・芸人として活動する萩原遼さん(41)だ。都内にある法律事務所の客員顧問の肩書も持っており、同事務所のウェブサイトに掲載されたプロフィールによると、東大大学院法学政治学研究科を中退しているという。

 

 そんな萩原さんが2016年2月2日、東大在籍時代に一番驚いたのは「自閉症スペクトラムに対する重厚なサポート体制だった」とツイッターへ投稿した。続けて、「聞くところによると東大生の四人に一人が自閉症スペクトラム疑いアリ」だとも述べ、この数字は一般的な割合を遥かに上回ると主張した。

 

 こうした理由を述べた上で、萩原さんは「(東大が)東京アスペ大学などと呼ばれるのも、その差別的な響きを除けばあながち不当ではないのかもしれん」と結論付けた。また、別のツイートでは、

「東大はアスペに優しい大学です。バックアップ体制といい、心理士と医師の充実っぷりといい、何よりアスペ同士気が合う仲間を見つけられるという点は大きいかも」

とも述べている。こうしたツイートについて本人は、「東大はいい大学だよ、と言いたかっただけ」だとして、差別的な意図は一切ないと説明している。だが、あまりに断定的な主張に疑問の声が寄せられていることも確かだ。

 

■「東大へ進学した先輩は軒並みアスペ揃い」

 そもそも、「東大にアスペが多い」という萩原さんの主張に確かな根拠は一切ない。本人は「カウンセラーにそう言われたから間違いない」としているが、その専門家が東大の全学生を対象に調査したとは思えない。

 

 また、萩原さんの過去のツイートを遡ると、「(東大生は)自分たちが普通だと勘違いしている」「工学部の連中はおそらく全員アスペです」といった投稿も見つかった。今回の萩原さんの主張は、大学院に在籍した際の体験が加味された「見方」という可能性が高いとみられる。

 

 だが、当の東大生からは、思いのほか肯定的な反応が寄せられている。ネット上には、東大生と関わりがあるというユーザーから、

「東大にアスペ対応があるとか聞いたことなかった、僕はなにも特別な対応されたことないよ。でも1/4がアスペなのはマジだと思う」
「そりゃあそうだろう。東大出身のセンセで知ってる方、ほぼ確実にアスペだし」
「ぶっちゃけ、東大へ進学した先輩は軒並みアスペ揃い」

といった意見が上がっている。また、現役の東大生に話を聞いても、「他の大学に比べてそういった学生はかなり多い印象を持っています。4人に1人アスペがいると言われても、全く違和感は覚えません」という。

 

■「東大が多くの発達障害の人を抱えるのは事実」

 さらにいえば、東大が発達障害を持つ学生の支援に力を入れていることも事実だ。2010年には、発達障害の学生をサポートする専門機関である「コミュニケーション・サポートルーム」を立ち上げている。

 

 その開設シンポジウムで、主催の東京大学学生相談ネットワーク本部は、「東大が多くの発達障害の人を抱えるのは事実」「支援室の開設は発達障害と共に生きる東大としての第一歩」などと語ったという。また、日本学生支援機構の調査によれば、東大は対人関係スキルを身につけるためのセミナーを全学生に向けて開催しているそうだ。

 

 今回の件について、東大のコミュニケーション・サポートルームに取材を試みたが、「私達は学生たちを守る立場なので、メディアで扱って頂く場合には慎重になっています」として、今回の取材には回答できないということだった。

全文表示 | 東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」 元東大院生のツイートに現役も「マジだと思う」 : J-CASTニュース)

 

賛否両論を巻き起こしたツイートの主の萩原遼さんを調べると、 確かに次の法律事務所のページに、プロフィールがありました:

萩原遼 | 芸能人・エンターテインメント・漫画アニメの法律相談/レイ法律事務所

 

Twitterのアカウント、および法律事務所の紹介から、J-CASTニュース萩原遼さんと見てようかと思います。彼曰く、「「聞くところによると東大生の四人に一人が自閉症スペクトラム疑いアリ」で、「この数字は一般的な割合を遥かに上回ると主張した」とのこと。確かに、先の5月21日のNHKスペシャルの冒頭では、15人に一人が発達障害ということであり、単純に比較すると、多いといえば多い感じです。ただし、この4人に一人というのは萩原さんの経験に基づく数字で、根拠はありません。もっとも、最後にあるように、

今回の件について、東大のコミュニケーション・サポートルームに取材を試みたが、「私達は学生たちを守る立場なので、メディアで扱って頂く場合には慎重になっています」として、今回の取材には回答できないということだった。

全文表示 | 東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」 元東大院生のツイートに現役も「マジだと思う」 : J-CASTニュース)

と、答えています。そして、おそらく、他の東大の機関も答えようがないでしょうから、確かめようがないでしょう…。

 

こうした一連の萩原さんの発言に対して、

 

 だが、当の東大生からは、思いのほか肯定的な反応が寄せられている。ネット上には、東大生と関わりがあるというユーザーから、

「東大にアスペ対応があるとか聞いたことなかった、僕はなにも特別な対応されたことないよ。でも1/4がアスペなのはマジだと思う」
「そりゃあそうだろう。東大出身のセンセで知ってる方、ほぼ確実にアスペだし」
「ぶっちゃけ、東大へ進学した先輩は軒並みアスペ揃い」

といった意見が上がっている。また、現役の東大生に話を聞いても、「他の大学に比べてそういった学生はかなり多い印象を持っています。4人に1人アスペがいると言われても、全く違和感は覚えません」という。

全文表示 | 東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」 元東大院生のツイートに現役も「マジだと思う」 : J-CASTニュース)

 

ということです。私の先の知人ではないですが、やはり、同じ傾向を持つ人同士は、強く引き合うということでしょうか?

 

 

3.J-CASTニュース、および仲見満月と周辺の発達障害やその傾向を持つ人たちの話(2017.5.23_0135追記)

このニュース記事の萩原さんの発言で、具体的に出てくる学部の名前としては、「工学部の連中はおそらく全員アスペです」といったもの。人文畑の私は、「本当なの?」という感想を持ちましたが、周囲のSEの友人や院生時代の同期たち曰く、「少なくとも、情報科学の分野や、プログラム関係の技術者には、アスペルガーの傾向を持つ人は、多いよ」ということでした。彼らの教えてくれたことと合わせると、

  • 職により、一人でこなせる部分が多く、他者と話し合わなくてもよいことがある
  • 一人でできる仕事だと、自分のやり方やペースででき、他者に合わせなくてよい

といった諸々の点がアスペルガーの傾向を持つ人達と相性がよいようです。

 

ついでに、院生時代の同期(ADHDとの混合タイプ)が就職後、仕事のスキルアップで読んでいた本:

 

 

を紹介し、「プログラマの技術もアップするけれど、私たち発達障害の人たちが生きる上でも役に立つノウハウがあるよ。特に、仲見は就活の書類の書き方に関するところを読むといいぞ」と、就活中だった私に薦めてくれました。借りて読んだところ、確かに役に立ちそうな生き方の知恵が沢山載っていました。

 

ちなみに、 先のニュースでは、「東大が発達障害を持つ学生の支援に力を入れていることも事実だ。2010年には、発達障害の学生をサポートする専門機関である「コミュニケーション・サポートルーム」を立ち上げ」て、「その開設シンポジウムで、主催の東京大学学生相談ネットワーク本部は、「東大が多くの発達障害の人を抱えるのは事実」「支援室の開設は発達障害と共に生きる東大としての第一歩」などと語」ったそうです。学生に占める発達障害の数はともかく、東大が発達障害を持つ学生の支援を手厚くしているのは、本当のようです。

 

東大をはじめ、日本全国の大学では、発達障害を持つ学生へのサポートに力を入れている人は、増えてきていると思われます。大学として、研究機関として力を入れているところはあるようです。

 

で、私の院生時代の話をすると、発達障害の傾向を持つ人を含めると、「類は友を」引き寄せるかのごとく、そういう人はゴロゴロいたように思います。ボス先生の欲しがる人材は、奇抜な発想で研究を引っ張っていける人たちらしく、部下の大学教員、おポスドクから、私たち院生まで、一つの方向に尖ったった特性を持った人が集められていたような感じです↓

仲見満月 👻経歴「真っ白」博士‏ @naka3_3dsuki 
なお、私の周囲は能力というか、中毒的に尖ってる人だらけな分、できないことは、とことん、できない人も多いです。私は、記録中毒と引き換えに、調理することや数学的な理解力が極端に低い模様です。

 

そういうわけで、研究活動や仕事でお互いに支え合うことはしていました。例えば、Twitterで何度か言っているように、私はエクセルに対する苦手意識がありました。研究室の業務で、どうしてもエクセルで表を作る以上の作業をしないといけなくなり、指導教員の先生に「私、エクセルでご指示のことができません!」と言ったところ、ただでさえ振られた業務で、目に隈ができていた留学生の先輩に、指導教員の先生の「命令」が下り、エクセルのシートまるまる印刷する範囲の指定方法から、表計算の機能まで、習うことになりました。このエクセル講習のおかげで、雑務は進みまして、更に別の場面で役に立ち、修論に使う表を作成することができました。

 

エクセル講習の代わりに、私はその先輩が読めない略字の多い近代日本の文書について、特殊な辞書やデータベースを使って、一緒に解読したこともありました。こういう感じで、お互いに助け合いができていたものの、先輩方のなかには、その尖った特性を武器に、論文執筆や雑務をハイスピードでこなしていき、ガンガン業績を積み上げる方もおられました。私は真似しようとしましたが、そういった方々と私の特性は異なるものであり、劣等感に苛まれる日々を過ごしたことがあります。

 

NHKスペシャルの最後のほうでは、特性を生かして仕事をこなしている人と、そういった人たちを採用しようとする企業の紹介がありました。確かに、そういった優秀な発達障害の方々もいます。が、Twitterで様々な方々が仰っていたように、現実は、そういった優秀な人ばかりではありません。

 

 

それから、私の周囲の発達障害、そういった傾向を持つらしき本人たちには、感覚過敏等の傾向を持ちながら、今までの日常生活で困った経験が少ないのか、特に問題と意識していなかったのか、気にしていない人たちも多かったです。こういった人たちには、例えば私の聴覚過敏、それから「構音障害」にともなう「聞き間違い」や「言い間違い」を笑われることへの抵抗感を理解してもらうことが難しいように思いました。こういった事情について説明しても、伝わらなかったようで、笑いながら「気にしすぎだよ。そういうことって、私にもあったよ。聞き返しや言い直しをしたら、いいじゃない」と言われて、終わりでした。

 

自分が気にしすぎなことが、いけなかったのかももしれません。同音異義を避けたり、聞き返しをしたり、工夫はしましたが、何度も笑われることがあり、特に酒の席では楽しい雰囲気を壊さないことに気がいき、いちいち、笑わないでほしいことを、言いませんでした。そのうち、そういった方々の集まりに自分から行くことは減っていきました。「言い間違い」や「聞き間違い」のたび、ごまかして自分が笑ってしまうことにも、耐えられなかったんです。もっとも、こういった困難なことに対して、周囲に理解を求めたことが、自分を苦しめたことも事実でしょう。引き続き、気をつけたいと思いました。

 

聴覚過敏、それから「構音障害」にともなう「聞き間違い」や「言い間違い」も、個性と行ってしまえば、そうかもしれません。ただ、私にとっては、こんなもの個性ではなく、正直、邪魔なものでしかありませんでした。

 

 

私の経験上、自分の周囲の人たちに発達障害やそれらしき傾向を持つ人が多いことは、研究や仕事でお互いに助け合えるメリットもあります。けれど、正直に言うと、その母数が多いということは、優秀な人が目立ち、そういった人たちに対してそうじゃないと(自分で感じて)劣等感を抱く人が出たり、発達障害の感覚過敏等の特性を障害じゃないと認識している人たちが多くて、私のように、特性を困難だと理解して配慮してほしいと強くい持っている人には、付き合いづらくて距離を置かざるを得なかったり、苦しみも人によってはあるでしょう。

 

(2017.5.23_0135追記)

decinormal.com

こちらの記事を拝読して、番組を振り返りました。実は、発達障害の人たちを取り巻く、定型発達の人たちも苦しんでいることに、改めて気づきました。そもそも、感覚的に発達障害の人たちと、定型発達の人たちとでは「感じている世界は異なっている」わけです。番組で紹介されましたが、発達障害の人たちの感じる世界を再現した装置や機械が開発されてきています。今後、そういった技術を使った商品が出てきて、例えばメガネくらいの日常的な道具になったら、発達障害の人たちと定型発達の人たちの理解は深まるかもしれません。深まらなかったとしても、私は自分が理解を強く求めようとはせず、定型発達の人たちも苦しまないでいいように付き合えるよう、よい関係を築ける方法を見つけようと思いました。

 

 

4.最後に(2017.5.23_0105更新) 

以上、21日のNHKスペシャルを起点に、J-CASTニュース、それから私とその周囲の人たちのことを通じて、発達障害と院生・院卒者や研究者について、書いていきました。

 

J-CASTニュースで取り上げられた萩原さんの言う、東大の学生の25パーセントがアスペルガーを含む発達障害者ということは、萩原さんの経験に基づくものと思われ、「科学的・医学的」な根拠はありません。ですが、私の知人や周囲の人たちのことをもとにすると、発達障害の傾向を持つ人達は強く引き合うのか、同じ傾向を持つ者同士で集まることは、一応、あるようです。また、発達障害の傾向を持つ人が大勢集まると、上に書いたように、いいこともあれば、苦しむ人が出てくることもあるでしょう。

 

冒頭のNHKスペシャルに出てきた片岡さん、綾屋さんをはじめ、発達障害の傾向のある世の院生・院卒者や研究者の方々には、研究や仕事をこなしていくため、日々、トライ&エラーの繰り返しだったと思われます。スタジオでお話をされていた栗原類さんの仰るように、理解を示してくれる人にしか、自分の発達障害のことを話せなかった人も、おられるでしょう。

 

生きづらさを抱えながら、それでも暮らしていかないと、いけない。そういう時、何にも得意なものがなくて、どうしたらいいか、困ってしまう方もおられるでしょう。そういう時、私は「そこそこ、できるものや、ギリギリ回していけるものは、ありませんか?」と尋ねるようにしたいと考えています。何とかできそうなことを見つけて、自分ができないことは、それをできる人に預け、その人ができないものは自分が担当する。クオリティは低くて「ぐぬぬ」と感じつつ、お互いに、最低限のラインで生活や仕事を回していくのを目指す(のが、理想)という。

 

この「何とかできそうなことを見つけて」というのは、学校の非常勤講師の短い経験の中で、生徒一人一人の学力をアップさせようと、指導のなかで、気をつけたいと意識していたことでした。一人一人の生徒が持つできることと結びつけ、科目の理解力を上げてるには、どういった工夫をしたらよいのか、ずっと考えていたのです。

 

 

さて、発達障害やその傾向を持つ院生・院卒者や研究者の方々のなかには、就職後、チームで業務に当たる際、どうやってお互いに連携したらよいのか、という悩みをお持ちの人もいらっしゃるようで、ツイートで見かけたことが複数回、あります。発達障害といっても、先の番組で紹介されたASDADHD、LDの図のように、それぞれ純粋なタイプの人や混合型、また特性が人によって全く異なるというように、抱えている困難の形も様々だと思われます。

 

今後は、発達障害やその傾向を持つ院生・院卒者や研究者の就労について、考えてみようと思っております。ヒントになりそうなのは、生物の進化において、人類が同じ種類の中で、「生息環境に対する適応の一つのあり方」として、生物学的な役割分化の視点から自閉症者を説明した次の記事です:

gendai.ismedia.jp

 

NHKスペシャルに出演された綾屋さんたちの研究論文と合わせて、しっかり読んで、考えていこうと考えております。

 

 

<関連記事>

naka3-3dsuki.hatenablog.com

:「知りたいこと2は、研究機関の出身者と円滑にコミュニケーションをとり、仕事を進めていく方法」と、やや重なってくるかと考えております。本記事で書いたように、私とその周辺の人たちの話から、先の『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』に出てくる方法のように、発達障害の人と仕事をする時の工夫が一部、応用できそうだと考えております。また、再読予定です。

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