仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

【2017.7.2_1625追記】#修士論文 提出直前の睡眠状態と「災い転じて福と成す」経験談+読みやすい論文の書き方ガイド本の紹介

<モヤモヤした経験を供養させて下さい>

1.はじめに~近況報告と読みやすい文論文の書き方ガイド本の紹介(2017.7.2_1625追記)~

2017年も7月に入って2日目ですが、皆さま、夏バテになったり、熱中症にかかったり、しておられないでしょうか?私は6月末のバテ気味な心身の状態を引きずっております。

 

論文のリライト作業は、大詰め。今朝から、次の本をめくりながら、過剰な装飾語を見つけては消し、「論文の重要動詞一覧」(p.111)でチェックしては、論文の文章を読みやすいものに変えていっています:

 

 

 

この本は、先行研究の扱い方に始まり、書いていく工程の説明ではアウトラインや構造を図解し、レポート・卒業論文・博士論文の違いにおける節の位置づけを解説したり、あいまいさを無くして明晰な文章を書くための練習問題が出ていたり、学術論文を書く上でも実践的な内容となっております。

 

書き始める前に、執筆時間の確保やモチベーションの上げ方を知りたい方には、学術論文の書き直し作業の字数を削ること、印刷出力しないと作業が進まない「ぼやき」ほか - 仲見満月の研究室で紹介した『できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)』と合わせてお読みになられると、執筆作業が進むんじゃないでしょうか。

 

ところで、現在の私の健康状態、特に睡眠のほうはどうかというと、面白い変化が起こっております。卒論、修論、博論を書いていた時もそうだったんですが、一定の区切りやゴールまで、作業工程を終えてやらないと、2~3時間ごとに緊張感で、目が覚めてしまう日々が続きます。今も、そんな状態に突入しております。

 

短時間の睡眠と作業時間を繰り返さない時は、通常7~8時間の長時間睡眠を送っているので、今の私はちょっと、心身の両方に負担を感じております。その健康上の負担を解消するには、抱えている投稿論文を早く仕上げて、見て頂いている方にゴーサインをいただき、事務局に提出すること。ある意味、私にとっては「生命を削って」論文を書いていることになるのかもしれません。まあ、心身の状態がこのように変化してしまう研究者は、少なくないようです。

 

本当はね、先延ばしにしている科研費や学振の話題、それから「恵んで下さいリスト」より贈って頂いた本のまとまったレビュー記事、自分の求職活動と発達障害のこと等、色々と書きたいことが控えているんです。 

 

 書きたいテーマはさておき、冒頭に書きましたとおり、気がつけば7月になりました。大学や大学院では、夏季の前期卒業を賭けて、卒業論文修士論文の執筆で己の抱えるものと学部生さん、修士院生さんたちが格闘している頃と存じます。

 

先の私の睡眠時間の変化と修士論文について、ちょっとした出来事を思い出しました。自分のモヤモヤを供養する目的で、こちらに吐き出します。 

 

【2017.7.2_1625追記】

なお、はてなブログのシステムによると、本記事で365件目の公開記事だそうです。とうとう、1年と同じ日数の記事を書いてしまった、その節目の何用が過去の愚痴で恐縮です。その代わりに、吐き出した出来事から得たライフハック的なことを「教訓」として書きました。私の経験則に基づくものです。万人向けではありません。

 

以上を踏まえて、個人個人で健康状態を確かめつつ、自己責任のもと、論文執筆に取り組まれてください。ということを先に、お断りさせて頂きます。

 

 

2.修士論文提出直前の睡眠状態と「災い転じて福と成す」を経験した話

当時、私は冬季の後期修了を目指して、だいたい、1月下旬の期限に向けて修士論文を書いておりました。修士課程の時も、今の主治医に指摘されるほどの「真面目」な性格と、「仕上げないといけない」という強迫観念が、無意識のうちに論文執筆の作業に影響しているようでした。提出2週間前くらいには、4~5時間ごとに覚醒しての執筆が、

期限まで1週間前を切ったころには、2~3時間ごとにベッドから這い出し、同じくらいの時間の作業を経て、また2~3時間ずつ眠る生活サイクルになっておりました。

 

提出直前の時期、緊張しすぎていたのか、短くなっていた睡眠時間は、1時間ほどに短縮されている状態でした。修論の要約和文を仕上げたのが、日の昇った頃。寝たり、起きたりを繰り返して、気がついたら締切日の午前10時。提出期限は、その日の17時。その時の私は、「今から2時間だけ、寝かせてくれ~」と院生部屋の個人机の椅子に腰かけ、机に伏しました。

 

その30分後。甲高く、けたたましいサイレンのような音に、身体がビクッとはねて、飛び起きました。内線電話のベルで、叩き起こされたようです。力が思うように入らない左手で受話器をとると、大学院事務室の職員さんでした。その方の要件は、次年度のボス先生の授業シラバスに、不備が見つかったそうで、ボス先生に対応して下さるように頼んでほしい、という要請の伝言でした。

 

この電話で、私は中途覚醒の状態に入りました。再度、眠ってしまい、寝過ごせば提出期限に間に合わないかもしれません…。ちなみに、冬休み直前の試験期間ということもあり、院生部屋にいたのは、下っ端の中で私しか来ていませんでした。

 

仮眠を諦め、お昼前に、印刷作業に私は入りました。正午ごろに出て来られ、非常に親切で気がつく留学生の先輩が作業を手伝って下さり、有り難かったのを覚えています。二人で修論を規定の冊子形式に綴じ、先輩から1部を受け取ると、私は部数を確認してひるような冊子数を揃え、記入済み書類を添え、13時~14時台に提出を終えました(このあたり、うろ覚え)。

 

今、当時の出来事を振り返ると、

  • 当時の私は極めて低いクオリティな原稿を、仕様がないと受け入れたこと
  • 計画的な執筆*1で、一応、形式に則った修論になっていて、印刷して綴じて出せば何とかなったこと
  • 中途覚醒のおかげて、共用プリンタが混み合う前、早めに印刷と製本の工程を終え、提出期限に出せたこと

という条件が重なり、結果オーライ。

 

マーフィーの法則」といえば、そうなんです。が、ちょっと、仮眠を内線電話に邪魔されたほうとしては、今も心に引っかかる体験でした。

 

話を当時に戻しましょう。修論提出後の15時台、修論生の様子を見に来られた指導教員にくっついてきたボス先生が院生部屋に来室されました。私は、提出の報告と共に、事務室の伝言を伝えて、院生部屋で力尽きたように身体を伸ばしました。その日の夕方、別のドクター生の先輩のおごりで、隣部屋の同期たちに混じって、ジャージの寝巻スタイルのまま、学生街のどこかに晩御飯を食べに行ったところまでで、記憶は終わっております。

 

 

3.教訓とまとめ

「災い転じて、福と成す」を地でいった体験だったようです。あの時、健康上の問題はあったでしょうが、仮眠を諦め、印刷から提出準備の作業に入ることを判断し、またボス先生に事務室の要請を伝え、修論生と院生としての役目を果たした自分は、エライと思います。

 

ただし、心に今もモヤモヤが残った出来事でした。ほか、微妙なタイミングのせいで、モヤモヤしたり、苦い思いをかみしめたり、細かなエピソードに私は事欠きません。自分のこれまでの人生に加えて、入った「大学院の沼」が日本でも特殊で、けっこう深かったからということがあったのでしょう。

 

私の経験則は、頼りにならないことのほうが多く、今回の経験談は現在、卒論や修論の執筆に励まれている学生の皆さんには、役に立たないかもしれません。ですが、一つだけ言えることがあるとすれば、睡眠サイクルの変化と執筆作業についてはあると思います。

 

執筆作業をしていると、どうしても心身の緊張状態が続き、睡眠サイクルが短くなってくる人がいると思います。もし、短期睡眠と中途覚醒を繰り返さざるを得なくなった時は、環境と周囲の方々が許せば、無理に睡眠サイクルを崩さないほうがよいかもしれません。その短い睡眠サイクルに合わせてつつ、食事は栄養のバランスのよいものを取るように心がけて、執筆を続けたほうがよい人もいるでしょう。そのあたりは、自分の体調を見極めながら、執筆をしてみて下さい。

 

参考として、次の目次を挙げておきます:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

周囲で、時間と心に余裕のある方々は、執筆中の学生が倒れないように、できれば支えてあげてください。「これは、生命が危ない!」と気づかれた場合は、躊躇せず、専門の医療機関に連れていくか、繋げてあげて下さい。詳細は、こちらの3-3をご覧ください*2

 

何はともあれ、心身を消耗しすぎない程度に見極めつつ、卒論生と修論生の皆さまが 卒業と修了という目標を達成されますこと、お祈り申し上げます。

 

 

*1:こちらのソロ執筆の方法をやりました:論文執筆や研究の作業計画の予定管理法~ちょっとした工夫をしてみる~ - 仲見満月の研究室

*2:私が入学前の話だそうですが、実際、別棟の同じ階の研究室の修論生が無理をし過ぎて、深夜に危ないことになったらしいそうです。その学生を心配し、隣の机で自分の作業をしていた別部局の院生、それから指導教員が、廊下にうずくまり、後ろに倒れかけたその人をとっさに差さえ、一人が救急車を呼んだことがあったそうです。

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