仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

【告知】2017年の夏コミ新刊『月刊ポスドク 2017年8月号』に寄稿しました~主に『月刊ポスドク』紹介~

<今回の内容>

1.はじめに

明日は、山の日という祝日!そして、今年の夏コミこと、コミックマーケット92の開始日だ~!ということで、今回は、『月刊ポスドク』とは?という説明、寄稿させて頂きました『月刊ポスドク 2017年月号』、そして寄稿先のサークル「TwiFULL Press」での他の新刊・既刊について、少し紹介をさせて頂きます。

 

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2.『月刊ポスドク』とは~既刊の2016年8月(第5)~12(第6)号の紹介~

私がフォローしている、ぽんでさん主宰の同人サークル「TwiFULL Press」で、主に年2回、夏と冬に出されている同人誌で、「がんばる研究者をまるっと応援するマガジン」です。

 

経緯は忘れてしまったのですが、Twitterである時、『月刊ポスドク』の存在を知りまして、今年の1月、TwiFULL Press通販部 - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)(現在は夏コミ準備で通販休止中)を通じ、購入させて頂いたことがきっかけです。

 

 ここでは、以前に購入させて頂いた既刊の号について、触れさせていただきます。

 

 2-1.2016年8月号(第5号)「非常勤講師特集」

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(画像:執筆者撮影、左が表紙、右が裏表紙)

 

「目次」のページを読むと、『月刊ポスドク』の発刊目的とターゲット層が窺えます。

この薄い本は、アカデミア(大学業界)においてポスドク(ポスト・ドクター:博士の学位を持ったプロ研究員。いわゆるポスドク問題として将来が危ぶまれている人たちでもあります)とよばれる職に就いた方々が日々研究に邁進する中で、情報を共有したり、少しの笑いを提供できたらよいなと思って作っている本でした。編集者が脱ポスドクしたこともあり、地味にサブタイトルを「頑張る研究者をまるっと応援するマガジン」に変えております。引き続き、研究者の皆さんに元気をお届けしていきたいと思っております

(『月刊ポスドク 2016年8月号(第5号)』、1ページ「はじめに」)

つまり、大学業界を中心に研究者たちを読者として想定している、と。 

 

本誌より前、第4号より前は在庫切れで入手できませんでしたが、ネット検索していると、色々と気になる内容でした。

 

この号の特集は、「非常勤講師特集」。国公立、私立の法人を問わず、日本の大学では非常勤講師の方々が様々な大学を飛び回って、日々、授業を行って、学生と議論をしたり、レポートや試験で成績評価を行ったりしております。この号では、「非常勤講師ってなあに?」という基本から、非常勤講師の分野ごとの体験談、非常勤講師の働き口の確保の方法など、私が院生だったら、非常勤で忙しく移動している先輩院生に聞けないことも、情報として載せられておりました。

 

折しも、先月末には早稲田大学で起こった「非常勤講師雇止め紛争」に関する、詳細な以下の取材記事がネットを駆け巡っていたところです。非常勤講師のあり方について、この号を読んで、改めて知ることができるでしょう。

gendai.ismedia.jp

 

フリーテーマの話題も面白そうで、4件の記事が寄稿されています。特に「青瓜とフィールドワーク」が、個人的には好奇心もお腹も満たす内容になっておりまして、満足しました。

 

 2-2.2016年12月号(第6号)「海外特集」

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(画像:執筆者撮影、左が表紙、右が裏表紙)

 

「海外特集」につきまして、

今回は「海外(留学・国際学会経験)特集」として海外での経験を募集いたしましたところ、過去最大ボリュームとなっております。これから留学や国際学会での発表を目指す方の後押しとなりましたら幸いです。

(『月刊ポスドク 2016年12月号(第6号)』、1ページ「はじめに」)

と書かれていて、確かに第5号の24ページに比べると、第6号は36ページというボリューム。12ページほど、増えております。

 

目次に目を通すと、「国際学会・留学ってなあに?」という初心者向けの導入部に始まり、海外発表用の英語原稿が紙幅をとって公開され、ある方はアメリカでのキャリア途中でアカデミック・ポストを目指して就活を始めるも日本は採用合格が全滅で、アメリカでの専用ビザも切れてしまうという厳しい体験をしっかり記していらっしゃいました。どの記事も、読みごたえがあります!

 

弊ブログの記事では、ガクシンの在外研究の部分と重なってくる体験談もありそう:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

フリーテーマは、3記事。収集癖のある私としては、特に「大学グッズコレクション」が個人的にツボでした。かつて、大学のマグカップ集めをしていた私は、この記事で紹介されていた、琉球大学のロックグラスは欲しいなぁ、と感じました。

 

 

3.新刊2017年8月(第7)号「特集 古今東西研究費」と寄稿記事の紹介

上に紹介した、今度の夏コミでも頒布される第5・6号に続き、新刊として第7号が発行されます。

 3-1.「特集 古今東西研究費」について

ポンデさんの今年の夏コミ「お品書き」ツイートにある、コミケット92のwebカタログの「TwiFULL Press」詳細ページに、新刊の2017年8月(第7)号の表紙画像が載っています:

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目玉は、何といっても「特集 古今東西研究費」。資金がなければ、どんな研究だってできません!そういうわけで、表紙を見ると、「研究費ってなに?」というお話から、「使ってみたよ グランド・スクエア」と私が聞いたこともない名前が出てきました。少し、ネット検索したら、「グランド・スクウェア」という「研究開発に関する助成金奨学金情報のポータルサイト」:

info-innovation.jp

ということで、その体験談のようです。「棚から研究費」は何かラッキーなことがあったのかな?と気にかかり、個人的には「文系院生がはじめて研究費をとれた話」が「どうやって、研究費を取得されたんだろう?」とノウハウを知りたいところです。

 

科研費については、書類作成が面倒だったり(【フィクション:院生マンガ】大学院生あるある「事件簿」~科研費の申請書類ヤダヤダの巻~ - 仲見満月の研究室)、取得できても研究者にとっては締め付けがいろいろと厳しくなってきていたり(【2017.7.27_18追記】研究者の研究資金の使い方に対する「締め付け」:前編~ガクシンの特別研究員(DC・PD)の場合とその制度について~研究者の研究資金の使い方に対する「締め付け」:後編~大学教員の場合と民間の助成金が下りたケースetc~)、昨今の動向はお金のことだけに、注目している方々が多いのではないでしょうか。

 

そのような方々に、ぜひとも読んで頂きたいのが、第7号の特集です。

 

 3-2.仲見満月の寄稿「仲見流ライティング術と道具の話」

さて、遅くなりましたが、フリーテーマ部門に寄稿しました自分の寄稿記事「仲見流ライティング術と道具の話」の紹介を少し、させて頂きます。

 

タイトルどおり、自分がブログや論文をはじめ、様々な文章を書く時、

  • どのようなプロセスで内容をまとめていき、読者の方に読んでいただけるレベルに仕上げているのか
  • 文章を書く時に使う文房具から、PC、プリンタといった家電をも含む道具

を中心に、色々と重要視している点を書きました。文房具だと、例えば、ペンは書き味というよりも、自分の筆圧や脳の視覚情報処理の特性を考えて、色を選んでいるところ。一度、紙に印刷してから赤入れをしてPCで再入力する、の繰り返し作業の中で、私にとっての使い勝手のいい道具とは何か、とか、PCを選んでいる基準の話をしています。

 

ほか、プリンタは院生時代に聞いた、修論生の先輩方に締切直前に起こった「悲劇」、バックアップの重要性といった、実用性の高そうな内容の間に小話をはさむ構成にしました。小話のノリとしては、次の記事に近い感じです:

naka3-3dsuki.hatenablog.com 

 

全体的な書き方、漢字の変換癖、読んでいると「ん?」と疑問に思われる不思議な点もあると思います。「もっと、ここはこうすると、いいのでは?」といった改善策、質問などが出てきましたら、Twitterでも本ブログのメールフォームでも、お気軽にお知らせいただけましたら、幸いです。

 

そういうわけで、『月刊ポスドク』の最新第7号の特集&仲見満月の寄稿記事を含めた「気にな~る」フリーテーマ記事、よろしく手に取ってやってくださいませ。

 

 

4.夏コミのサークル「TwiFULL Press」出展情報

最後に、『月刊ポスドク』を発行されている同人サークル「TwiFULL Press」出展情報を簡単にまとめまておきます。主宰者のポンデさんのツイート先のwebカタログで調べて整理しました。

 

  • イベント名:コミックマーケット92(今年の夏コミ)
  • 日にち:3日目の日曜日(8月13日)
  • ジャンル:評論・情報
  • 配置スペース:東V44b

 

お品書きについては、私の引用RT元のポンデさんのツイートをご覧ください:

 仲見満月なかみ・みづき👻物書き修行中✒ @naka3_3dsuki
我流のライティング術と筆記用具の記事を寄稿させて頂いております。宜しくお願い致します。 

 

新作のグッズとしては、「論文まとめノート」と「査読状況ステッカー」が登場。先月、学術論文を執筆していた時に欲しかったグッズですね。そういうわけで、現役の院生、それから研究者の方々には、実用的な商品ではないでしょうか?

 

また、主宰者の方のご専門の関係のためか、『SJLL 』という言語にまつわる「論文集風同人誌」が新刊9号が出るようです。

 

さあ研究者の皆さま、今年の夏コミ3日目の日曜日、『月刊ポスドク』と SJLL 』、そして研究生活で役立つグッズを求めて、

「TwiFULL Press」の配置スペース:東V44b

に向かいましょう!

 

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