仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

【ニュース】「三重)「国際忍者学会」2月設立 忍者を学問に」(朝日新聞デジタル)~それと終わりに「博柴」グッズのPR~

<本記事の内容>

1.はじめに

弊ブログでは、三重大学の動きを中心に、「忍者学」の昨今の動向をお伝えしてきました。その詳細は、同人誌として次の本にまとめており、今週末21日の第二回文学フリマ京都で頒布致します:

c.bunfree.net

 

拙同人誌の宣伝は横に置いておくとしまして、新しい動きとして、とうとう、国際的な学会の設立が来月になされると朝日新聞デジタルで報じられました:

digital.asahi.com

 

忍者学の同人誌を出した私としては、取り上げないわけにはいきません!というわけで、今回は国際忍者学会のニュースを紹介致します。

 

f:id:nakami_midsuki:20180117221720p:plain

 

 

2.多国籍な研究者の加入と国際的な情報発信を目指して~「三重)「国際忍者学会」2月設立 忍者を学問に」(朝日新聞デジタル)~

オンライン記事のタイトル冒頭にあるように、国際忍者学会の設立は、三重県とかかわりがあるようです。さっそく、オンライン記事を読んでいきましょう。

 

三重)「国際忍者学会」2月設立 忍者を学問に

中田和宏2018年1月17日03時00分

 忍者・忍術を国や分野を超えて研究する「国際忍者学会」が2月に設立される。事務局を担う三重大学の国際忍者研究センター(伊賀市上野丸之内)によると、忍者研究者は世界中に点在するが、これまでは個々に研究、発表するだけだった。学会を核に国際的なネットワークで研究者を結び、学術的な議論・研究発表の場を作っていく。

(三重)「国際忍者学会」2月設立 忍者を学問に:朝日新聞デジタル)

まず、冒頭の段落を見るとと、事務局は三重大学の国際忍者研究センターに置かれることが分かります。この学会を設立した目的は、ワールドワイドで散らばり、個々人で研究していた人たちについて、「学会核に国際的なネットワークで研究者を結び、学術的な議論・研究発表の場を作っていく」ことです。続きには、新学会の準備総会の予定が示されていました。

 

 新学会は、2月17日に伊賀市西明寺のサンピア伊賀で準備総会を開き、会則や会長を決めて発足させる。

 

 その後、設立記念大会を午後1時半から開催。ソウル大学の金時徳(キムシドク)教授の記念講演「忍者文学の現在―荒山徹の忍者小説について」や、山梨学院大のウィリアム・リード教授と三重大の久松眞特任教授の研究発表、シンポジウム「忍者の魅力―歴史・文学そして世界へ」などがある。午後6時からは懇親会、翌18日は伊賀市巡検が催される。

 

 大会には誰でも参加できる。参加費は大会が一般2千円、学生1千円。懇親会は一般3千円、学生2千円。巡検は一般5千円、学生4千円。

 

 参加希望者は2月7日までに住所、氏名、所属、メールアドレス、総会・大会・懇親会・巡検の参加の有無を、センター内の学会準備事務局(電話兼ファクス0595・51・7154)へ連絡する。国際忍者学会のサイト(https://intlninja.com/)からも申し込める。

 

 設立後の学会は、研究発表大会を毎年開催し、論文の刊行や翻訳を手がけていくという。

(三重)「国際忍者学会」2月設立 忍者を学問に:朝日新聞デジタル)

準備総会が開かれる場所が、伊賀市サンピア伊賀というホテルのようです。記念大会は午後からあり、ソウル大学の金時得教授、山梨学院大のウィリアム・リード教授、事務局のある三重大の久松眞特任教授による発表やシンポジウムが催される予定で、おそらく、午前中に準備総会があるのでしょう。オンライン記事にリンクのある「国際忍者学会 |公式サイト」によると、翌18日の伊賀市巡検では、貸し切りバスで伊賀流忍者博物館や忍者ショー、上野城を回るようです。次のページの大会参加フォームから申し込めるようです:

総会・大会 | 国際忍者学会

 

こういった研究者の国際的な広がりと、学術的でありながら、一般層を巻き込んでいけるという点では、私は会員ではありませんが、何となく、東洋学をやっている関係で、所属している先輩や先生方の多い三国志学会を彷彿とさせられる学会のように感じます。「忍者もの」のフィクション作品と人文科学~「「トカゲ丸焼き」で毒薬配合…甲賀の「秘伝」忍術書見つかる」(ITmediaニュース/産経新聞)~ - 仲見満月の研究室

で書きましたように、忍者の存在が江戸期に広く知られるようになって、「忍者もの」作品は、歌舞伎をはじめとするフィクション作品でメディア的な展開が始まりました。

 

今ではゲームや漫画、アニメといった幅広いフィクションのジャンルとして成立したといってもよい「三国志もの」は、もとが歴史書の『三国志』やその註釈をもとに民間の講談等で様々な派生作品が作られていき、それらの派生作品を取り入れながら小説『三国志演義』にまとめられたことが契機となりました(ざっくりした説明で、申し訳ございません)。そういった、後世のメディア的な広まり方は、「忍者」と「三国志」は、どことなく似ているような気が、私はしています。

 

以上は、あくまで私個人の見方です。ご専門の方には、「忍者」と「三国志」では事情がまったく違う!と主張なさる方は、いらっしゃると思います。あくまで、一般層が参加するという意味で敷居は低そうではありますが…。

 

なお、オンラインニュースの終わりには、国際忍者学会の事務局のある国際忍者研究センターの簡潔な説明がありました。よろしく、ご査収ください。

 三重大は2012年に地域拠点サテライト「伊賀連携フィールド」を伊賀市に置いて忍者・忍術研究の取り組みを開始。17年7月に、フィールド内にセンターを開設して研究を先導している。(中田和宏

(三重)「国際忍者学会」2月設立 忍者を学問に:朝日新聞デジタル)

 

 

3.まとめ 

今回のニュースで、成長期に少年ジャンプの連載漫画『NARUTO』に親しみ、断続的に完結まで追い続けていた私としては、三重大学が忍者文化の研究に力を入れ始め、とうとう、国際忍者学会まで設立されてしまったことは、純粋にワクワクしてしまいました。東洋学分野にいた者では、先に書いたように、三国志演義)の分野が活気があります。

 

最近、再び少年ジャンプ版の漫画(派生)作品がアニメ化され、放映が始まり、その源流にある『封神演義』は、中国文学研究者のなかでは非常にマイナーな研究対象であり、完全な日本語訳が出ていないそうです(翻案版は講談社文庫から出ています)。私は『封神演義』が入口となって、東洋学分野に入って来た人間なので、「忍者」や「三国志」ほどでなくとも、今回の再アニメ化を機に『封神演義』がもう少し盛り上がってくれば、と願ってやみません。

 

学術的な研究とフィクション作品のジャンルとしては、視点が異なるところはありますが、そういった違いも含めて、国際忍者学会では研究が深まっていくことを期待しております。

 

あと、忘れないうちに、Twitterで色々と忍者文化の研究について、教えて頂いた高尾先生のご著書のリンクを貼らせていただきます。タイトルからして、「忍者は武士身分の人たちもいたのかな?」というところが気になる本です:

 

 

4.余談:「博柴」(はくしば)グッズPR~Bow-Spinner(仮名)~

あと本記事の最後に、手裏剣のような形つながりで、肩書「博柴」として、弊ブログの公式キャラクター(看板犬)をつとめる、仲見ケンのハンドスピナーのPRを少しだけ。

 

画像は、制作途中のもので、ハンドスピナー本体の色は白いプラスチック(ツヤ消しタイプ)を予定しています。仲見ケンのイラストが中央の円に入り、商品名は犬の鳴き声に引っ掛けて「Bow-Spinner」にしようかなと考えました。

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まだまだ、調整中ですので、デザインは実際に頒布するバージョンとは変わるかもしれません。そうなりました場合は、ご了承ください。

 

いつ、どこで頒布開始にするかは、まだ未定です。続報が出来次第、こちらでお知らせ致しますので、もうしばらく、お待ち下さい。

 

おしまい。

 

 

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