仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系のなかみ博士が研究業界の問題を幅広く考えるブログ。

3泊4日ソウルの旅と仲見の思い出~はしゃ『かんこくではしゃぐ。』~

<ソウルもいろいろな場所があります>

1.はじめに

その昔、二次ジャンルから、だんだんとオリジナルの同人誌を主に買うようになった契機があります。そのひとつが、旅行記の漫画でした。国内外関係なく、旅先の体験を著者が自分の感性を通じて描いたものは、読者が行った場所であっても、ひとつとして同じ記憶、感じ方はありません。

 

そのような意味で、旅行記の漫画があると、創作オンリーで手にとってしまうことがあります。

 

 

2.『かんこくではしゃぐ。』で読む韓国・ソウルの旅

 さて、今回、ご紹介するのは、ポップで愛らしく、表紙の色調と描き込みに惹かれて買った、イラストレーターのはしゃさんの作品です:

 

はしゃ『かんこくではしゃぐ。』2017.8
f:id:nakami_midsuki:20180311180538j:image

 

本誌は、2016年度の上半期、フィリピンに英語留学をした著者が、そこで知り合った韓国人留学生のサラの帰国したソウルに、翌年4月に会いに行った際の旅行記です。

 

冒頭から、はしゃさんとサラの連絡のやり取りは、LINEのライバルで、韓国ではポピュラーなカカオトークの画面だったり、ソウル市内での移動には別の友人にもらったプリペイド式のT-MoneyCard(略して、ティモニカというらしい)を使ったり…。高校時代から十数年の間に、学部の研修授業や、大学院の研究室の調査旅行で、5回以上、韓国のあちこちに行ったことのある私には、とても懐かしい連絡手段や支払い方式で、非常にツボなネタばかりでした。

 

本誌全体を通して、尽きなかったのが食べ物の話題です。

 

例えば、日本で定着しつつあるかもしれない、サムギョプサルやトッポギ、チヂミなど、韓国料理はたくさん、あります。著者はサラの案内でソウルのお店で、それらを堪能するわけですが、はしゃさんが楽しみにしていたサギョムョプサルを口にした後の二言目の感想に、笑ってしまいました。

 

フィリピンで食べたのよりおいしい~

(本誌のP.14)

 

元はアメリカが統治下していたことから、今でも英語がよく通じるフィリピンにはここ十数年、韓国の企業がたくさん進出しています。また、私の学部時代のゼミ同期は、フィリピンに韓国企業の作った英語村なる学習施設に行っていたと聞いていました。その英語村に、ひょっとしたら著者とサラも行っていたのかもしれません。とにかく、韓国料理のお店はフィリピンにもあったようですが、「著者の初サムギョプサル体験は、日本のじゃなくて、フィリピンのお店のものか!」と 、面白かったです。

 

ソウルの繁華街の屋台ネタも、懐かしかったです。そのなかには、スタンド式の机に椅子のところがあります。日本の冬でお馴染みのラーメンやおでんの屋台みたいに、サラリーマンが立ち寄って、一杯ひっかけて帰るような、屋台式居酒屋のようなお酒を飲む文化が韓国にも存在します。不思議なことに、中国や台湾にはスタンド式の屋台文化はあるのに、お酒を屋台で飲む文化はないようです。というのようなことも、本誌を読んでいて、思い出しました。

(中国や台湾では、レストランや食堂で、食事をしながら、お酒を飲む文化はあるようです)

 

ほか、ソウルの学生街の弘大エリアを歩き回ったり、休憩や夕涼みのスポットである清渓川(チョンゲチョン)にカップルが等間隔に並んでいるのが日本の京都の鴨川みたいだったり、細かいネタがいちいち、私にささりました。

弘大エリアは院生時代に調査で訪問した大学が近くにあり、実際に歩くと、学生街は何故か高田馬場を彷彿とさせる活気でした。

清渓川は、イ・ミョンバク元大統領がソウル市長の時、渋滞が凄かった道路をなくし、 川を復活させて休憩や夕涼みのスポットに変えた場所だったように覚えています。道路のできるそのまた昔、朝鮮戦争から「漢江の奇跡」と呼ばれた経済成長の時代にはバラック、長屋のような建物が密集するエリアだったようです。たしか、日本統治期から現在までの歴史を紹介する博物館が近くにあり、調査で行ったのを記憶しております。

 

歴史的な場所では、朝鮮王朝の王宮エリアを歩く場面があり、その広さに歩き疲れる二人りに、かつての私を「疲れるよね~」と重ねてしまいました。新たな発見としては、韓服を着て、王宮エリアを歩けるサービスがあったことです。二人が作中で着たのは、韓服のチマチョゴリの「フュージョンスタイル」というもので、本誌表紙の右下のサラが身に付けているピンクの服。サラ曰く、

現代風にアレンジされた韓服なの

今はドレスみたいなのとか色々あるよ

(本書のP.18)

とのことでした。気になる方は、ソウルに行く機会があれば、着てみるのも愉しそうです。

 

旅行記としては、旅の準備に役立ちそうな、宿泊施設を探す「Airbnb」サイトの利用や、それで泊まった民泊のような施設でうっかり閉め出しを著者自身が起こしてしまった出来事など、ところどころ、出てきます。

 

 

3.最後に 

駆け足で、本誌の内容を見てきました。ほんの少しですが、著者の泊まったエリアの明洞の近くに、韓国のブランド・コスメのショップが集中している気付きがあり、それも懐かったです。

 

そうした数日のソウル旅行の後、著者はニュージーランドでの新たな生活に向けて、日本に帰って行きます。

ここで本誌は終わるのですが、はしゃさんは本当にその後、ニュージーランドで生活なさっているようで、ご自身のpixivに絵を上げていらっしゃるようです。冒頭に出てきたフィリピン留学時代の根無し草的な韓国人の友人たちに劣らず、フットワークの軽い著者には、脱帽せざるを得ません。

 

そんな著者の作品は、次のBOOTH内のショップほか、一部、書店で取り扱いをされているようです:

hasya store - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)

本誌は現在、在庫切れのようですが、その前日談に当たる『フィリピンではしゃぐ。』、フリーペーパー集、他地域の作品など、すてきな作品が並んでいます。

 

この機会に、ぜひ、はしゃさんの漫画を読まれてみて下さい。

 

おしまい。

 

 

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