仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系のなかみ博士が研究業界の問題などを幅広く考えるブログ

【同人活動‐イベント報告】関西コミティア52, 2018.5.20~それと弊サークルが同人誌を作る目的等について~

<初インテックス大阪のレポートです>

1.はじめに

インテックス大阪の2号館で開催されました関西コミティア52では、イベントスタッフの方々、弊サークルの本を手に取って頂いた方々、お買い上げ下さった方々、スペースにお手伝いに来てくださった売り子さん、お世話になったすべての皆様、ありがとうございました。

 

当日はお天気に恵まれましたが、連日の寒暖差と不摂生のせいか、出展主は体調を崩しかけていたものの、無事、スペースでの頒布を終えることができました。

 

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前回の直参イベント:

【同人活動‐イベント報告】第二回文学フリマ京都, 2018.1.21~それと科学ニュース新刊の通販&委託での対応について~ - 仲見満月の研究室

では、時間の経過を追って、Twitterでリアルタイムの動きを中心に気になった点を書いて報告いたしました。

 

さっそく、関西コミティア52のレポートを簡単ではございますが、気づきや反省点も含めて、していきたいと思います。

 

2.出展者としてのレポート

今回はサークル「仲見研」としては、関西コミティアに初出展でした。持って行った本は、既刊、新刊、グッズで全7アイテム。机の上に道具を設置し、頒布物を並べたところ、ギュウギュウとなりました。無料配布のカードやハガキ、シールを置く場所がなかったです↓

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インテックス大阪の2号館は、宅急便屋のトラックが荷物を運び入れる大きな運び口があって、当日イベント中はシャッターを締めず、いわゆる中外状態での開催でした。弊サークルは、机の端にポスター立てに吊るしたお品書き、机の前側に引っ掛けるようにテーブルクロスに貼って正面側に垂らした新刊告知ポスターがはためく状態に。お品書きには、すそにダブルクリップをつけて重しに、ポスターは裏側を丸めたテープをつけてテーブルクロスに固定し、はためかないように調節しました。次にインテックス大阪である時は、同じように対処したいと思います。

 

頒布時間中、私がスペースにいてお買い上げ頂いた様子では、新刊の

naka3-3dsuki.hatenablog.com

と、実は直参では初売りだった

naka3-3dsuki.hatenablog.com

の2種が体感的に人気で、実際に集計してみたら、持ち込んだ分のほとんどをお買い上げ頂きました。

 

なお、新刊お買い上げの皆さま、特典①、②のダウンロードもお忘れなく!

 

他の本についても、持ち込んだ分の半数をお買い上げ頂き、お立ち読みの段階で感想を言ってくださった方もいて、本を作って報われた思いです。著者としては、少しでも大学の先生の業務内容やなり方、学術論文の掲載時にお金がかかる程度、研究所の資金調達の努力、上層組織の考え方などに興味を持って頂くきっかけになれば、幸いです。

また、分野関係なく、研究という「仕事」には、実験の積み重ね、忍者の秘伝書では古文書を読解するなど、専門性を持った研究者が地道に作業を進めているからこそ、色々と分かって、他のことに転用できている点は強調しておきます。お金がかかることも含めて、です。例えば、忍者学の本だと、我々が親しんでいる忍者文化について、注目されて、歌舞伎などの題材に至った経緯には、忍者の末裔の人たちの「生活」がかかっていた、ことが伝えたかったことのひとつ。その切実さは現代にも無関係ではありません。

 

前回の文学フリマ京都に引き続き、本を手に取って下さった方には、どうも職業研究者の方々、実は意外といらっしゃるようです。しかも、様々な分野の方がお話を聞かせてくださいます。とても勉強になりますが、私のほうに専門知識がなくて、大変申し訳なく感じております。お話をしてくださる方々は、ニコニコな感じで、聞き手もよい気分で楽しかったです。そういうところ、実は学生を研究室に吸い寄せる力になるってことは、さっそく、新刊に書きましたのでお持ちの方はご確認ください。

 

また、買ってくださった方は「某作品の人物を彷彿とさせる装丁で、面白そうな本があった」という感じで、SNSで取り上げて下さったり、新しいイベントの立ち上げについて考えていらっしゃる方がおられたり、新たな出会いがありました。ご連絡先を頂きました皆様につきましては、改めて5月中にお返事をさせて頂きますので、しばらくお待ちください。それから、弊サークルの本でも委託を引き受けて下さるサークル様がいららっしゃいましたら、大変、有り難いです。

 

体力的な面では、今回は1000スペースの出展で、会場が広かったということもあるでしょうが、行きたかったサークルさんのところを回り切れなくて、悔しかったです。その前に、会場の自スペースに到着して息切れ、一般入場前にパイプ椅子の上で腰の痛みに耐えていました。撤収後の移動では、身体全体がガタガタ状態で立ち上がるのがつらかったです。搬入で段ボール箱やスーツケースでの荷運びがある同人誌即売会に参加できるよう、基礎体力くらいはつけたいと実感する衰えでした。翌日の時点で、杖ありでやっと歩ける身体の状態ですので、院生時代の先輩に言われ、某お方が実践されているスポーツを私もやってみようかと考えています。

 

 

3.弊サークルが同人誌を作る目的や理由について

関西コミティアは、創作漫画がジャンル中心の同人誌即売会コミティア」の関西地方で行われるイベントです。 告知チラシを読むと、小説や詩歌といった創作文芸はもちろん、旅行記やグルメレポート、写真集など広義でオリジナルジャンルでノンフィクションに入る作品も、頒布することができることが窺えます。それは弊サークルが出している本が入るような評論・情報ジャンルも含まれます。

 

ですが、関西コミティアに初参加だったこともあってか、どうも本を手に取って頂いた方の反応では、「このサークルは、何ゆえ、学術系ニュースの同人誌を出しているのだろうか?」と感じられているようでした。そもそも、論文や書評の延長線上にあるような本を出している感覚の私としても、「果たして、創作に入るんだろうか?」と疑問を感じないでもありません。

 

ですが、一応、本を作っている目的や理由は、あります。そのあたりは、文学フリマ京都のレポート記事の「4.頂いたご質問で多かったものについて」で書きました。再掲致します。

研究をしてる人の成果等を伝えたいからです。同人誌に収録しているニュースには、新聞の三面記事のように、今までは小さく扱われるようなニュースもあると思います。

 

ここメインブログでは、院生や院卒者、研究者を取り巻く社会問題のニュースに言及しています。ですが、本当はそういう問題がなくなって、研究成果を中心に、発信できるようになるのが、ブログのゴールとして、私の希望なんですね。詳しいことは、こちらで少し触れています:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

そういうわけで、今のところは、研究ニュースを中心に取り上げる同人誌を作っております。

【同人活動‐イベント報告】第二回文学フリマ京都, 2018.1.21~それと科学ニュース新刊の通販&委託での対応について~ - 仲見満月の研究室

 

それでは、何故、研究ニュースについて、取り上げているのか?アカデミックな本や、そういった世界の分かる本のレビューで、時事問題に関するものを紹介する記事を書くのか?ごく最近では、主に日本社会の流れのなかで、学術界に対する風当たりが強くなってきているから、それを緩和するために情報発信の手段として、弊ブログと同人誌を書いております。

 

危惧していることについて、ツイートした内容をもとに書くと、次のような感じです。

  • ①学術的な発見や、研究のニュースを伝えて、学術研究をアカデミアの外の人とも関係があるとを伝えること→社会と象牙の塔は繋がってることを気づかせる
  • ②研究を仕事とする人は、どんな人たちなのか、アカデミア外(要は一般社会)に研究で、どんな意味のある仕事をしていのかを伝える
  • ③研究者の人たちには、「ただ、実験や資料をもとに論文を書いて、研究業績を上げるだけでは、これからは今まで以上に生活できなくなる。例えば、研究で使えるお金については、その配分の権限を持つ人たち(間接的には市民を含む)に、自分の研究意義を伝えることが必要だ」という言葉を主張すること
  • ④①~③の目的を果たすことで、研究を仕事とする人たちが、研究活動を続けながら、生活していけるよう、世の中を少しでも変えていくこと

 

③に関しては、研究者とお金について言えば、今までは何も主張しなくても、減らされるだけだった研究費や給与が、これからは「横やり」が入ることが増え、きちんと反論や主張しをなければ、昨年までは出ていた額を丸ごと取り上げられ、ゼロにされるケースも出てくるんじゃないかと。こういった話は、私のなかではけっこう、現実味を帯びてきています。科研費の不正使用のニュースが一部で注目を集めて以降、「あの研究は、本当に社会的に意義の大きな研究と言えるのか疑問であり、研究内容について再検討しよう」というツイートを見かけました。どうか、「意義がないテーマなのに、研究費が多くてずるい」とか、そういった方向に議論が行かないことを願っていますが。

 

研究者の方には、研究だけやっていたいし、専門のお話をしていきたいし、というのは私も察せられます。だけど、そういうことも言ってられなくなってきている、という可能性を、ここに書いて残しておきます。

 

研究者が自分の研究意義を知ることは、もうひとつの目的として、精神的に研究を続けやすくするということがあります。仮説と予測される結果の範囲内でよいので、若年世代の研究者の方々には、自分の研究の意義や、社会との接点を見つけて欲しいです。きっと、論文を出し続けている段階の院生には、学会発表だけでは、研究の意味や社会との接点は見つけにくいでしょう。もし、機会があれば、アカデミア外の人たちに、研究内容を伝えることをしてみると、見つけやすいんじゃないかと。中高への出前授業でもいいし、臨時講師なら授業で触れるだけでもいいので、見つけて欲しいです。

 

今までは、単に本を編集して作るのが楽しかったです。が、色んな方の意見を聞き、またブログを始めての2年間で情報の蓄積と、道筋をつけて考えたことから、これからは、上のような、自分の出す同人誌の目的を伝えていこうと思います。

 

たぶん、自分が同人誌を作ったり、ブログを書いたりしている目的や理由は、魯迅が作家活動を通じて、やりたかったことと少し、似ているかもしれません。「文学を通じて、人々の意識を変えていくのだ!」と言った魯迅に近いことです。あんまり好きじゃない言い方では啓蒙も近いらしい(あるフォロワーさん談)。私は一方的に「おしえ、くらきをひらく」みたいなのは嫌いです。なので、同人誌を読んだ方とお話しをしたい!なので、やり方としては既刊の1冊ごとに「メッセージ」を設定したチラシを作って、読まれた方からは、ご意見やご感想を伺いやすいシステムを作りたいです。

 

自分の同人活動については、目的や理由からして、どうも政治的なにおいが強くなって、嫌な感じがしますね。離れていく読者の方もいるのかな、とは自覚しています。そういうわけで、ブログや本については、読まれる方には自由に楽しんで頂けたらなぁ、と。肩の力を抜いて、こういう世界もあるのか!と、気づいて頂けたら、まずはバンザイです。

(私も自筆イラストを入れるなど、本を作るのは単に作っていて楽しく、目的のことは意識していないことがありました)

 

そうそう、新刊裏やハンドスピナーに描かれている茶色い犬は、青いアカデミックドレスに学位帽を被っている「博柴」(はくしば)という肩書きを持つ、弊ブログ&サークルの公式マスコットです。個体としては、仲見ケンの名前があり、他に黒い柴犬もいます。少しでも、私の活動に目を向けて頂きたくて、看板犬として「雇用」しました。詳細は、こちらをご覧ください:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

 

4.通販と2018年6月以降の同人活動、お便り受付のこと~終わりに~

終わりに、通販と来月以降の弊サークルの動きについて、お知らせ致します。

 

まず、通販につきましては、BOOTH Festivalの登録作品は、すぐご注文頂けます:

naka3-ken.booth.pm

新刊については新しく受付ページを作成し、受付停止状態の他の作品については、在庫数があるものは今週の23~24日を目途に受付再開を予定しております。もう少し、お待ちください。

 

お急ぎの方は人文・社会系ニュース2種はCOMIC ZIN様のほうで、お取り扱いを頂いております。詳細は、以下の記事をご覧ください: 

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

次に2018年6月以降の同人活動としては、委託参加イベントが2つあります:

 

2018.6.3(日) 恋するパレット15(奈良かしはら万葉ホール3F展示ギャラリー)

 …申込済み、現在の情報はこちらで公開:「【5~6月の即売会の告知】 #booth_web即売会 の #BOOTHFestival お品書き& 他のイベント追加情報 - 仲見満月の研究室」の「2-3.6月の委託参加イベント:恋するパレット15

2018.7.16(月・祝日) 第7回 Text-Revolutions (都立産業貿易センター台東館4F)

 …新刊準備中、詳しくは「仲見研 [第7回 Text-Revolutions・ノンフィクション(旅行記・体験記・エッセイ・随筆等)] - Plag!

 

より詳しいことは、追々、このブログやTwitterでお知らせできたら、と考えています。

 

現時点で分かっている・考えていることとして、

  1. 2017年の秋に出した科学ニュース(生物学の本)が、通販か、来月3日の恋するパレット15の次の即売会か、現在の在庫が無くなる見通しです。ご所望の方は、お急ぎくださいませ。
  2. 2018年の秋以降の出展イベントについては、関西コミティア文学フリマ京都・大阪といった、数百スペース以上の創作系・文章系のオンリーの即売会に固定し、年3回、多くて4回の直参出展にしようと考えております(プライベートの事情で、新刊本を出すペースが減る可能性も)

ということがあります。

 

弊ブログは来月2周年を節目に迎え、同人活動も続けていきたいと思います。引き続き、どうぞ、よろしくお願い致します。

 

また、同人誌に関するご感想やご意見など、弊ブログのメールフォーム、TwitterのDM、もしくは匿名で投稿できる下の「マシュマロを投げ合おう」のサービスで、お便り頂けましたら、有り難いです:

marshmallow-qa.com

 

おしまい。

 

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