仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

【18.7.22_1800リンク修正 】酷暑における大学・大学院と電気代あたりの話 in 2018~授業や研究室等の施設関係の電力のこと~

<知ってください、研究教育機関の電気代の話>

1.はじめに('18.7.22_1800リンク修正

仲見のいる地方は最高気温35℃を超える暑さです。今週は、煮えるように熱い頭で考えながら、エアコンをかけた場所で、このブログを書いております。自宅では、調理用の塩を入れた水を飲んだり、スポーツドリンクを買ってきて摂取したりして、頭が回らない時は家事をしております。

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地震に豪雨、洪水、更にこの暑さという災害が続き、私のタイムラインでは、様々な「悲鳴」があがっています。例えば、熱中症が原因で病院に配送される児童や生徒のニュースが連日あり、対策として急ピッチで冷房が使えるように動いているところがあります。その一方で、予算的な理由や精神論的なもの含めた背景にエアコンを付けられない問題があるようです。

 

エアコン設置の問題については、他にも、施設が古くて設置するなら校舎まるごと建て替えをしないといけなかったり、電気代については、一部で、教室設置のエアコンは電気代を保護者が支払っているケースがあったり、他にも問題が山積みだということが窺えます。以上の話が出てくるだけで、私の頭はクラクラしておりますが、実は高校までの学校だけでなく、同じ問題は日本全国の大学・大学院でも起こっているようです。

 

本記事では、今年のような、酷暑における大学・大学院での授業と電気代あたりの話を考えていきたいと思います。

 

 

2.酷暑における大学・大学院と電気代あたりの話 in 2018

大学・大学院の暑さおよび授業や電気代の問題については、今週、私のタイムラインで、様々な方からあがっていました。ちょうど今の時期は、日本の大学だとセメスター制のところは前期授業が終盤に差しかかり、期末レポートの情報が発表され、7月末から8月初めにかけての期末試験の日程が決まり、学生たちが準備に取り組み始める頃です。見かけた話では、1990年代には7月初めには期末になっており、9月に新学期が始まる大学がけっこうあったようです。しかし、留学生を受け入れる関係から、今のような授業スケジュールに変わっていったようです。

 

で、時は2018年の7月、現在。ある大学教員らしき方は、今週半ばに授業があるので教室に向かうと、空調が止まった中に100人を超える学生たちがいたと仰ってました。その方は教室が35℃以上になっていることを懸念して、急いで事務室に内線で連絡したところ、(おそらく)大学の法人で購入できる電気代を超えている現状では、エアコンが動かせない、と言われます。学生の体調を心配し、その先生は急遽、休校にして、学生を帰したということでした*1

 

他の人は、昨年あたりから目にしていたツイートでは、経費削減と節電にともない、大学図書館の空調を切っていたところがあった、とのことで、日本各地の国立大ではとられた措置のようでした。この7月に入ってからでは、個人研究室に閉じこもって、エアコンをかけた人が増えたせいか、大学の事務室は各研究室に内線電話をかけまくり、節電を呼びかけたそうです。おそらく、大学院の院生部屋にも、節電を呼びかける電話はかかっていたと思います。自分が院生の頃、似たような話は先輩方から聞いたように記憶してすし。

 

ここまでのツイートを見て、私は「もう、こんな日本の大学、嫌だ…」と思いました。それで、思わず、本日20日にしてしまったのが次のツイートです。

@naka3_3dsuki
ここ最近のタイムラインで、研究教育機関には、契約している電力には使える上限があることを知る。以前、ブログで少し話したけど、学振のPDには月々の研究施設の電気代を天引きされている人もいるようです。前にいた院の講座では、そのPDさんの研究室の暖房が年明けに止まって、そりゃ、愚痴のひとつでも言いたくなりますよ。

この猛暑、研究施設を使ってる人に電力を使うな、と言っても節約ギリギリのとことか、立場によっては電気代を払っている人も、いるでしょう。自家発電みたいなシステムをつく整備すると共に、電気を使う契約、機関ごとに見直したり、交渉したり、してください!

 (https://twitter.com/naka3_3dsuki/status/1020214429592371201

https://twitter.com/naka3_3dsuki/status/1020215285951840261

 

学振(ガクシン)PDの方の月々の「生活費」として、「研究奨励金」なるものが36万2000円、日本学術振興会というところから出ているようです。2010年代半ばの話なので、またシステムは変わっているかもしれません。ですが基本的に、ガクシンのPDさんは制度上、日本学術振興会に雇用されず、かといって、身を置いている研究機関から給与が出ているわけでもない、先のPDさん曰く、「よ―わからん不安定な身分」とのこと。理屈上、研究で通っている研究機関では施設を借りている形になるのか、分かりませんが、そう私は考えて、電気代が「研究奨励金」から天引きされていてもおかしくはない、と認識しています。

(そのあたり、どのくらいの人数のPDさんが施設の利用代金を天引きされているとか、現在はどうなのか、といった話は、気になりますが、今回はテーマから外れる部分なので、これ以上は触れません)

 

いずれにしても、大学や大学院の運営側は、構成員の生命が存続の危機に陥っている状態であり、上のツイートに私が書いたように、

  • 太陽光発電等の発電みたいなシステムをつくって整備する(私の行ったことのある大学の一部では実施していた気がする…)
  • 法人で購入できる電力プランの契約や金額を見直し、交渉する
  • 授業を実施するシーズンの区切り方を見直す*2

といったことに、早急に取り組んで頂きたいと考えました。

 

 

3.最後に

あと、高校までの教育現場では、保護者がお金を出し合って教室のエアコン設置に動いたり、電気代を負担したり、といったことが行われているようです。詳細は、読者の皆様各自で上記リンク先のTogetterまとめをはじめ、お調べください。

 

今回、取り上げた大学・大学院については、国からの施設費用に使えるお金は減ってきており、運営法人のほうで対策を取りたくても、やはり、できることは限られることが予想できます。もし、社会貢献をしたいとお考えの「篤志家」の方がいらっしゃいましたら、まずはご自身の出身大学や大学院、近隣の研究教育機関の設備費用として、どどーんと、寄付をして頂きたいです。

あらかじめ、「エアコンの電力関係の費用に使ってください」と用途をご指定頂きますと、使用目的がはっきりして、よいかと)

 

ご支援によって、救われる命、それから将来につながる研究が沢山あるでしょう。どうぞ、よろしくお願い致します。

 

おしまい。

 

  

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