【peingの質問箱 から】「どこでもドア」が欲しかった院生時代の話~シンポジウムや学会が同日に重なる問題~ ('19.1.31、2時台の更新)
ただいま、更新が疎らになっておりますが、何とか、執筆管理人は生存しております。現在、3月に京都である同人イベント「蒼月祭34」に向け、新刊の準備で資料読みや、書き下ろし記事を執筆途中です。新刊については追ってお知らせする予定で、しばらくお待ちください。
さて、今回はpeingの質問箱サービスで頂いた次の質問を取り上げて、院生時代の頃の集まりの予定が重なってしまった時のことを掘り下げたいと思います:
質問への回答は、ツイート、およびそのリンク先のpeingのページでさせて頂きました。ご覧ください。
どこでもドアが欲しいです。よくある話で、研究会の例会やシンポジウムが同じ日に三件以上も重なって、どれも出席したい場合、決められなくなくて悩み、全部に行く気をなくす。この道具ひと・・・
— 仲見満月👻&博柴ケン@フィニス・カルデアの民 (@naka3_3dsuki) January 26, 2019
続きは質問箱へ#peing #質問箱 https://t.co/PL6K7LUOM9
どこでもドアを欲していたのには、切実な気持ちがありました。計画を進めるなかで、私は予定に優先順位をつけて実行してくことや、予定が同日の同時間帯に重なってお誘いをお断りすることが非常に苦手。時間がずれていたり、集まりの会場が近かったりすれば、スケジュールを調整して同日に2件以上、参加したことも可能でしょうが、現実はそうもいかないことがありました。回答のような問題が出てくると、グルグルと頭の中が混乱したように考え続け、「決められなくなくて悩み、全部に行く気をなくす」ことが少なくありませんでした。
解決策として、Skypeのサービスを使って、ビデオ通話で参加も考えたことがあります。実際、留学先にいるメンバーにSkypeを使い、研究発表をしてもらったということは、出席した集まりが行われると聞いたことがあります。ですが、それは遠隔地にいる発表者の時間の都合がついたということ。現実世界の人間は分身や瞬間移動を行うことは大変難しく、集まりが同日の同時間帯にぶつかってしまうと、オンライン通話を使ったとしても、やはり、2つ以上の集まりに同時に出席することは不可能でしょう*1。
そんなことを真面目に考えていた院生の頃の私は、「ドラえもんのどこでもドアがあれば、予定が重なっても、ほぼ瞬間移動ができるから、だいぶ問題が楽になるのに」と、ため息をついたもの。これに近いような悩みや問題は、院生や研究者にとって、よくある話のようです。例えば、事前に申し込んでいたシンポジウムの報告発表の時間帯と就活の採用試験の面接日時が重なってしまったとか。親しい人の体調がすぐれず、急遽、付き添う必要が出てきてしまい、予定していた研究会で発表報告が難しくなったとか。
そのような場合、苦しくても優先順位をつける際の基準や、できるだ早く先方に連絡を入れること等、具体的なことは以前、次の拙記事にまとめました↓
naka3-3dsuki.hatenablog.com(【サイトと同時公開】研究発表をやむを得ずにキャンセルする時のことを考えてみた~学会や研究会等での話~ - 仲見満月の研究室)
主に院生向けのライフハック記事として書いたもので、読み返してみると、実践的な内容 でした。大学院を出た後の自分ができることかといえば、正直なところ、今もマメではありません。ただ体調を考えて、同日に3つ以上の用事を入れないようにし、無理をして疲れてその後の予定に響かないようなことは心がけるようにしています。
以上、院生時代、「どこでもドア」を欲していた話でした。
(以下、'19.1.31、2時台の更新)========================================
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そうそう、週末から、一段と寒くなるそうです。皆様、お体にお気をつけて推し五指ください。
最後に、今年に入ってからの更新記事をまとめましたので、よろしければ、お読みください。
naka3-3dsuki.hatenablog.comnaka3-3dsuki.hatenablog.comnaka3-3dsuki.hatenablog.com
おしまい。
ブロトピ:アクセスアップのお手伝い!ブロサーあんてなにあなたも入会してみないか!
*1:身近なんところで、留学先にいるメンバーがビデオ通話で参加した経験では、こんなことがありました。人文系の分野だと、研究を通じたコミュニケーションにおいて、別の問題が起こることもあるかと思います。
私の身近なところでは、ある研究会でSkypeを使ったやり取りがありました。中国に留学中の院生と繋いで、タブレットPCごしに研究会のメンバーが発表するという回があったのですが、やり取りの様子では、電子媒体を通しているせいか、研究における細かなニュアンスが伝わりづらかったようです。タブレットPCの画面が小さいため、発表者の身振り手振りがモニタにおわまらないとか、通信状態が悪くなると音声がずれていって用語のアクセントが思うように届けられないとか。人文系の研究では、そういった細かなニュアンスの違いが存外、論文を書くヒントになります。
(好奇心充足の観点で社会人の「院進」を考える~Kaori Isomura「32歳で大学院生になった。…」(ハフポストより)~ - 仲見満月の研究室)