仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

アカデミアの問題をはじめ研究室ブログで考えてきたこと~一区切りつけてからの今後について~('20.5.17、16時台、 #リンク貼り直し )

今週のお題「卒業」

 

1.はじめに

今月に入り、胃腸の調子が悪いのをはじめ、病院通いをしている仲見満月です。私が院生の頃からあった問題、研究者の就活やライフステージのことをはじめ、アカデミアの問題について色々と考えて発信する目的で、この研究室ブログを開設してから、2019年6月で4年目に突入します。2016年6月に更新を始めてから、ブログ群で考えてきた問題を取り巻く状況が一部だけですが、変わってきたこともありました。一方で、変わっていないどころか、悪化したんじゃないかということも。

 

ブログの執筆管理人として、自分なりに一区切りつける時期が来るはずだと考えていました。ちょうど、仲見(研)のほうで色々とありまして、山積みになってた生活の問題に取り組んでいかないといけない状況になったことも出てきています。ちょうど、はてなブログの「今週のお題」が「卒業」。または、「お別れと始まりの言葉」がテーマだそうです。そこで、これまでのことに一区切りつけ、今回は弊ブログの新たな始まりについて、Twitterでも書いたことを中心にまとめておこうと思います。

 

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2.アカデミアの問題をはじめ研究室ブログで考えてきて~一区切りつけること~

研究室ブログを始めてから時間が経ち、アカデミアの様々な問題が以前より報道されるようになりました。体感的にいうと、まだまだオンライン上の媒体が多いとはいえ、2016年6月に比べると報道される機会は増えていると思います。伝えられる機会が増えれば、悲しい事実が浮かび上がってくることがあるもの。特に、次の九州大の「事件」については、今も私の心に重いものがあります。

 

以下、引用形式になっている部分は、ことわりのない限り、Twitterのツイートです。

 

 

そりゃ、悲観するしかないことも、少なくなかったでしょう。そんな私は、怒りや憤りに近いものから、研究室ブログを始めたように記憶しています。

 

少し続きをば。

 

研究室ブログを始めた理由にしても、今の生活の問題を解決するにしても、自分はネガティブな感情から行動していること、少なくないです。中の人は正直、負の感情を抱え続けるのは現実を生きる上では辛いし、手放したい。負の思考の枠組みでを上書きしたいところ。

 

実は、ネガティブな思考の枠組みに上書をしないと、現在進行形で対処すべき山積みの問題があります。弊サークルの同人誌を出すのに手を貸してくれていた人のうち、私の身近な人たちが、ハードな仕事やプライベートな問題に取り組む中、次々と体調を崩されました。続いて、私も色々と悩むうち、「着ぐるみ」こと「身体」の消化器官をやられてしまい、ほかの部分も病んでしまいました...。問題に対処するには、私が自分をアカデミアの「亡霊」と称していたもの=「負の思考システム」を変えないといけない。つまり、悲観的な思考や価値観等を上書しないといけないレベルに来ております。

 

で、上書きをしたからといって、過去に負の感情を持ち、怒りや悲しみをエネルギーに行動していたことは、否定はされないと考えてはいます。ただ、思考の枠組みを上書きをするとか、負の感情を手放すとかするのとは、問題をどうにかしたい!そんな姿勢で来た自分として、矛盾するのでは?筋が通らないことになるのでは?「それって、研究室ブログをやっていた者として、自己都合すぎないか?」と、葛藤が出てきております。ここらへん、 私も真面目(なふりをした何か)というか、頑固というか…。

 

広く解決されていない諸々のアカデミックな世界の問題はあるし、ある意味、中の人は当事者なので考え続けて筋は通したい、のです。ただ、そちらを考え続けていたら、中の人は生活の山積み問題との相乗効果でか、「着ぐるみ」ごと、複数の病院に行き、また周りの方々に影響が出ました。

 

こういった状況、仲見は苦しいのです!そろそろ、私は何かを変えないと、自分が「ボーン!」って、弾けてしまいそうになりました。

 

今週、病院に行き、色んな方々にお話を聞いて頂き、「これから仲見はどうするか?」と、中の人(たち会議)で考え中。考え過ぎると、お腹が痛い!ので、ほどほどに…

 

そういったあたり、「葛藤は持っていますよ」ということを、お伝えしたくて、続けてみました。

 

なお、「基本、中の人の自己満足じゃないのか?」のツッコミはあるかと聞かれたら、「はい、自己満足の認識はございます」と答えるしか…。ブログ群を始めた時は、「自己満足だとしても、それでも、発信することで、何かになるかもしれない」という気持ちだったと思います。それだけ、苦しかった、と。

 

ぶっちゃけますと、学会発表をしているときから、私はプレゼンが苦手です。喋って何かを伝えるのは、特性もあって、できれば、やりたくありません。問題を解決を目指して相談する時、話す相手によって、相談内容を整理したメモを持っていても、最初から説明しないといけないことは苦痛です。それに、どこから説明し、どの程度まで掘り下げて詳しく話すべきか、その判断をすることも苦しく、現状、胃痛が増して寝込むことがあります。

 

それで、問題を放置していたら状況が悪化してしまい、別件の問題が増えるばかりでした。ならば、せめて行動してチャレンジしたほうが気分はよいと考え、ブログを書いたり、今は様々な方に助言や情報を頂いたりしております。助けを求めることも含めて、行動するのは院生の時、少しでも修士論文や博士論文を書くヒントにしようと、関係ありそうなテーマの先行する論文を探し、片っ端から読んでいた経験によるものです。先行研究を読んでいたことで、論文を書いていく思考のベースや枠組み出来たことで、だいぶ助かりました。

 

あとは、

人文ジャンルのごにょごにょ…(「人文系の学問は役に立つのか」といった問題)に限れば、一部、昨今のFateシリーズ刀剣乱舞シリーズ等の人気によって、中の人の気持ちが上向きになれたのは、否定できません。そこから、文学作品を通じた自己分析的なアプローチも入れると、ゲームではオルターエゴ(※スマホ向けゲーム「ALTER EGO」のこと)等にも、繋がりそう。

ということについて。本ブログは、ここでいう人文・社会系≒主に文系の学問について考え始めたことがありました。もっと気持ちとして救われたのは、こうした人文・社会系のテーマをモチーフにしたメディア作品シリーズの人気によって、学術研究の成果が新たな別カテゴリーの何かへ生かされ、発展する可能性が出てきたことでしょう。

 

 

3.今後の方向について~終わりに~

ここのほか、資料庫ブログ、noteといったブログ群については、療養しながらの更新になります。遅れている同人関係のお知らせ告知;

naka3-3dsuki.hatenablog.com

【お知らせ】同人誌のオンデマンド受付開始、 #技術書典6 に「 #FGO と学術出版の本」を委託予定の件 - 仲見満月の研究室

に加えて、様々なジャンルの本、映像作品のレビューを記事として更新していきます。その中で、学術研究との関わり方のことを考えていきたいと思いました。たとえば、現在進行形で進む民間の学究の場所は広がってきているということを踏まえて、既存のアカデミアの外で一般の人が学術研究に携わる方向について、取り上げていけたらと考えました。

 

なお、仲見に色んな余裕が出てくるまで、更新頻度は上がりません。先におことわりしておきます。

(各方面で、お待たせしてしまっている皆様には、申し訳ございません)

 

そうそう、院生や研究者のキャリアの問題については、先に少し触れた公開シンポジウム「博士キャリアの可能性」の司会者Hirataさんが、「研究者応援マガジン」の同人誌『月刊ポスドク』(休刊済み)を出した背景を語っておられました↓

 ●「全文表示 | 研究者応援マガジン「月刊ポスドク」が休止 5年間の歩みを編集長に聞いた : J-CASTニュース

 

休刊理由のひとつには、

月刊ポスドク自体は、「困っているポスドクの助けになれば」と個人的に始めた活動ですが、個人的な活動には限界があることは認識しておりました。2年前から日本学術会議若手アカデミーの委員として若手研究者のキャリア支援活動に携われるようになったため、こちらでの活動にシフトしていきたいと思った 

全文表示 | 研究者応援マガジン「月刊ポスドク」が休止 5年間の歩みを編集長に聞いた : J-CASTニュース

こともあったようです。

 

もし、この記事を読んでおられる方で、研究者としてのキャリアに悩んでおられる方がおられたら、役に立つかは分かりせまんが、一度、のぞいてみてはいかがでしょうか。

www.scj.go.jp

若手アカデミー|日本学術会議

 

以上、主に研究室ブログの今までに一区切りをつけ、今後のことについて書きました。そろそろ、胃腸がつらくなってきているため、休みます。

 

おしまい。

 

 

 

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