流れて、学んで、フラれて進んだ日々~岩本悠『流学日記』~
旅行日記やレビューの下書きが溜まっていたので、今日は一気に更新します!
(*4~5年前のレビューです。ほかの本の感想は、これからゆっくり更新予定)
上が単行本、下が文庫版。個人的には単行本の装丁のほうが好き。
著者は当時、20歳。大学を休学し、流れながら世界各地で地震の復興プロジェクトに関わったり、辞書を引き引き小学校で英語を教えたり、労働の合間、現地の日本大使と飲みにケーション。
そんなチャレンジ連続の日々をつづった日記がこの本たち。
終着点のはニュージーランドで、彼女に会いに行き、アッサリ、フラれて大ショック!「結局、今までの体験は彼女に会う途中のオマケじゃなかったのか?」とガックリくる読者もいるのでは?
それで終わらないのが、岩本悠のスゴイところ。
ひとりアスロン始めちゃって、彼女との思い出、噛みしめながら、ひたすら進む。動けなくなった後は、オーストラリアに渡り、やらかして一応、流学は卒業。
とにかく、じっと落ち着いているのがもったいない!活発に動き続ける魂を持った人。それが『流学日記』を読んだ著者・岩本悠氏の印象だった。
私には著者ほどの体力も、決断力も、忍耐もない。それでも、何かはじめなきゃ!そんな気持ちにしてくれた。
私もいつか、流学に行きたいと思いました。
ちなみに帰国後、岩本悠氏はオーストラリアに留学。現地で教えたり、学んだりを繰り返し、帰国後は大学卒業。ソニーに就職したのかと思えば、何と結婚後、今は日本海
の島に移住。いろんな活動をされている模様。
詳しくは、「悠学日記 ★と☆」で、ブックマークに追加しておきます。
(*2016年7月3日現在も、更新中)
いやはや、突っ走るのではなく、先の先まで熟慮して活動されるのは、彼らしい。