「灰だらけ書庫」、note.mu「分室」の更新、『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』の紹介
今週は、月曜の新刊情報まとめから、こちらの研究室ブログは、更新がストップしていました。その間、別のブログのほうで記事を書いています。同人誌のレビュー記事、それから、FGOのスカサハ(&クー・フーリン)の逸話とその舞台「影の国」とされるスコットランド・スカイ島の恐竜に関する発見の学術ニュースです。
gray-naka3-3dsuki.hatenablog.jp
どちらも、私のオタク趣味が反映されています。今回は、後者の記事に関連して、FGOこと、Fateシリーズの人気スマホゲーム『Fate/Grand Order』の公式コミックスで、現代日本ではマイナーな感じの偉人や神話、伝説のことを知れる本を紹介します:
教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー 1 (星海社COMICS)
プレイヤーの方にはお馴染み、日本出身の主人公・藤丸立香こと、社会科の成績2のぐだ男君が、サーヴァントたちのことについて、マシュやDr.ロマンの手を借りながら、本人たちに教えてもらう、授業形式の四コマ漫画です。登場サーヴァント(縁のある現在の地域)は、
- アーラシュ(イラン)
- 清姫(日本・和歌山)
- マルタ(フランス)
- 坂田金時(日本・京都府)
- レオ二ダス(ギリシャ)
- アン・ボニー&メアリー・リード(イギリス、大西洋ほか)
- アステリオス(ギリシャ)
- カーミラ(ハンガリー)
です。高校の世界史Bで、教科書に名前がギリギリ出てきそうなのは、ギリシャのスパルタ王レオ二ダス、ミノタウロスとも呼ばれたアステオリス、日本史Bや国語の古典だと坂田金時、和歌山県の修験道がらみで清姫ぐらいでしょうか。偉人とかすっているくらいだと、マルタ。それくらい、取り上げられているサーヴァントたちは、マニアックに感じます。全員FGOで初登場の人物であり、他作品に登場するキャラクターは、シルエットで隠れての出演や、脇役で出てきますが、一応、欄外で解説がしてある人もいて知らなくても問題ないかと。ただ、ぐだ男君が清姫の話のところで、紀州の今の地名がピンとこないのは置いておいて、「和歌山ってどこ?」とマシュに尋ねたところは、話の流れもあって、脱力しました。
元人文系の研究者としては、例えば、レオ二ダスのところなど、「伝説や物語ではこうだけど、歴史上で実際はこんな感じでした」という説明がついていて、好印象でした。巻末に参考文献が掲載されており、もっと詳しく知りたい人は、そちらを探すことができるようになっています。
本作は、出版元の星海社のWEB四コマ漫画のページ「ツイ4」に連載されていたもののようです:『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』津留崎優 (C)TYPE-MOON / FGO PROJECT | ツイ4 | 最前線
現在、コミックスは1巻のみで、連載はストップしているようです。FGOの枠を超え、ライトなFateシリーズのファンにとっても、気軽にサーヴァントのことを学べる漫画ですので、連載が再開されれば、と思いました。
以上、簡単ですがFGO関連の漫画の紹介でした。おしまい。
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