仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

終盤15分だけでも面白い! #ブラタモリ の第122回「ローマ!」( #NHK 総合、'19.1.12放送)~ #FGO 第1部の第二特異点と~

アッピア街道の説明だけでも熱い!(色んな意味で)>

1.はじめに

本日、たまたまテレビをつけたら、街歩きバラエティ(?)番組「ブラタモリ」の第122回が放送されていました。この番組は、MCのタモリさんをはじめ、出演者たちが毎回、様々な場所(都市が多いイメージ)をブラブラと歩きながら、そこに詳しい方にお話を聞いていくというもの。

 

今までは日本国内のロケが多かったそうで、今回と次の第123回は初めての海外・ローマをめぐる回と公式サイトにありました↓

www.nhk.or.jp

 

終わり15分しか見られなかったものの、じゅうぶん私は楽しめたということで、少しメモがてら、第122回「ローマ」を振り返りたいと思います。

 

 

2.終盤15分だけでも面白い! #ブラタモリ の第122回「ローマ!」( #NHK 総合、'19.1.12放送)~ #FGO 第1部の第二特異点と~ 

さて、私がテレビのチャンネルをNHKに変えた瞬間に移ったのは、道をタモリさんたちが歩き、その舗装について、あれこれ、話をしているシーンでした。道は舗装はされているものの、石畳が凸凹しているところがあって、その上を走る車は車輪をガタガタいわせながら、通過します。

 

話はアッピア街道のほうに移り、この道がどうして溶岩のある筋に沿って作られたのか?ということに及びます。

 

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(画像:Appiaアンティカ ローマ 歴史 · Pixabayの無料写真

 

それは、溶岩を石材にして、道を造ることができるから、というシンプルなもの。番組では、アッピア街道の下に溶岩の筋が走っていることを示す地図が出され、材料調達の簡便さに、視聴者の私は納得しました。アッピア街道をはじめ、様々な道やコロッセオ、水道橋を統治圏に建設した古代ローマといえば、その建築技術の高さは現在に建造物が残るほどのことから、いうまでもないでしょう。

 

さて、道の話をしているうちに、いつの間にやら、現地の人らしき考古学者バルトロメオさんが登場!何やら、クルクルと何十メートルにも及ぶ横長の巻物が出され、タモリさんたちの前に広げられていきました。かがんで跨るような姿勢でたくさんの人たちが支えているのは、古代ローマ全域を網羅する勢いの地図で、そこには現在のインドやスリランカ等、取引をする地域も入っています。例えるなら地下鉄の路線図みたいなものだそうで、地図の中央にあるのは”Roma”と書かれ、王冠をかぶって、トゥ二カの上に上着のトーガを着けて玉座に腰かけた人物が!

(すべての道はローマに通ず、を意味するのか…)

 

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(画像:古代ローマ人の像で、右上に上着のトーガの着け方があります。出典:ローマ 栂 同点 · Pixabayの無料ベクター素材

 

都市のローマが擬人化されているのか、それとも古代ローマ帝国の皇帝の誰かなのか、それとも、都市・国名の由来となった始祖とされるロムルスなのか...。 

 

少し話が「ブラタモリ」から逸れますが、ロムルスといえば、スマホ向けRPG『Fate/Grand Order』第1部の第二特異点「永続狂気帝国セプテム」に、槍兵クラス該当で、キーキャラクターとして登場します。外見はローマ兵士風の甲冑に、長柄の箒っぽい槍(?)を手にした人物で、攻撃シーンを除き、手を天に向け、体は直立不動という姿は、かなりのインパクトがあります。非常に大まかにいえば、下の画像の左にいる兵士のような恰好といえば、分かるでしょうか(※たぶん、何か違う)↓

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(画像:レジオネラ 警備員 氷 · Pixabayの無料写真

 

ロムルスの姿について、詳しくは以下のサイトページによく分かるイラストがあるので、ご参考まで:

appmedia.jp

dic.pixiv.net

 

Twitterで呟いていたように、この年末年始、私は遂にFGOを始めました。一昨日くらいに、紀元60年の古代ローマ帝国が一応、舞台となる第二特異点「永続狂気帝国セプテム」をクリアした時期。私にとって、今回の「ブラタモリ」は非常にタイムリーで、しかも第二特異点のストーリーが始まる地点がアッピア街道でした。FGOプレイでたどった場所を、この「ブラタモリ」でもう一度、通過するのはバーチャル旅行をしているようで、面白かったです。

 

ほか、コロッセオの話では、現在、その上に新しい建物を造り、住んでいる人がいることが紹介され、タモリさんたち出演者はびっくりしていた様子。下の写真はフリー画像素材のサイトで見つけたものですが、番組に映っていた「現代イタリアの人々が上の方に家を建てて住むコロッセオ」に近かったので、貼っときます。手前の白い部分が古代ローマ時代のコロッセオで、その上の赤みがかり、窓にガラスがはまっている部分が後代に建設されたものとなり、「ブラタモリ」では、てっぺんのほうの建物に人が見えていた気がします↓

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(画像:コロッセオ ローマ イタリア · Pixabayの無料写真 

 

ちなみに、前半はの内容は「ブラタモリ:タモリ、人生初ローマ満喫 驚きの土木技術に謎の建材…古代ローマ人の秘密にも! - MANTANWEB(まんたんウェブ)」によると、ローマン・コンクリートなる建材の話があったようです。その昔、私は大学の西洋美術史の授業で、古代ローマでは石灰や火山灰に水を混ぜたコンクリートを使ったことで、巨大な建造物を造ることが可能になったと聞きました。その説明に、なぜか映画『グラディエーター』元老院で話す議員たちのシーンが使われていたという...。

 

  

 

3.最後に

そんな感じで、今回の「ブラタモリ」は、古代ローマの歴史が好きな人にも、建築や土木、地質学に関心のある方も楽しめる「ローマ!」な回でした。次回の第123回は、「水の街・ローマ」ということで、古代ローマ人の生活には欠かせなかった水の痕跡を追う回になるそうで、今度こそ、ちゃんと全部、見たいぞ!

 

本記事の最後に、今回と次回の「ブラタモリ」と合わせておすすめの映画シリーズをご紹介します。邦題は『いつだってやめられる』(※タイトル、ほぼ直訳)で、2015年から三部作で公開されたローマが舞台の「アカデミック犯罪コメディ」!です。

 

大学講師をクビになった主役の男性・ズィンニは、民生委員の恋人・ジュリアとの生活のため、工事現場で働く考古学者、中華料理店で皿洗い係を務める実験化学者、ガソリンスタンドで働く言語学者らを誘い、各々の研究を合法ドラッグの製造・販売で一儲けします。そのプロセスで、販売流通に工学系インテリのマフィアボスに取引を持ち掛けられ騒動になったり、合法ドラッグの摘発に協力するよう警察に要請されたりと、ハチャメチャ。だけど、フィクションでは片付けられない世界共通の研究者の置かれた事情が語られ、色々と考えさせられる内容です。

 

第二部の「10人の行かれる教授たち」は、合法ドラッグの密売を摘発する側になったズィンニたちが、事情を知らない地元警察と、古代ローマの遺跡エリアでカーチェイスするシーンは、今回の「ブラタモリ」をご覧になった方なら、楽しめるでしょう!こちらの記事でレビューしております↓

 

naka3-3dsuki.hatenablog.comnaka3-3dsuki.hatenablog.com

 

今月、第三部「闘う名誉教授たち」までを収めたDVDが発売されました。第1部から通して見るのも、よさそうです。

 

 

※第三部は、合法ドラッグの調査で遭遇した元科学者によるテロの脅威に、ズィンニたちが立ち向かう物語だそうです。

www.synca.jp

 

おしまい。

 

 

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