【 #FGO 関係】レポ「異端なるセイレム」コミカライズ×マチ★アソビCAFE コラボカフェ
1.はじめに
2019年末、用事で大阪に出た時、行ってみたいと思っていたこちらのコラボカフェ↓
コミック「Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム」コラボ特設ページ
に足を運んできました。
コラボカフェとは、人気アニメや漫画、ゲームの作品やシリーズとコラボレーショし、登場するキャラクターをイメージしたドリンクやフードメニューを期間限定で提供する喫茶店やそのイベントを指します*1。今回、私が行ってきたのは、スマホ向けゲーム『Fate/Grand Order』(以下、FGO)の断章的なエピソード「亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園セイレム」のコミカライズ作品:
とのコラボカフェでした。
この「異端なるセイレム」のストーリーは、突然、現代アメリカの5万人程度の住む地域を覆うように、17世紀末のイギリス植民地時代に「魔女裁判」の起きた土地セイレムが特異点として出現したところから始まります。主人公の藤丸立香と彼女がマスターとして契約したサーヴァント*2たちは、人理保障機関「カルデア」*3のスタッフとして、この特異点セイレムの調査と問題解決に向かうことに。カルデアの立てた作戦により、マスターたちは17世紀の時代に合った旅一座として特異点セイレムに入り、調査を進めることになったのでした。
コミカライズ作品は、『月刊コミックRex』に連載されており、原作ゲームにおける女性主人公がマスターとして登場。サーヴァントは、魔女メディアや処刑人サンソン、ロビンフッド、哪吒太子らがいて、旅の一座としてマスターに同行し、後の「魔女裁判」で重要人物とされる少女アビゲイル・ウィリアムズと遭遇します。
コラボカフェでは、サーヴァントたちをイメージした飲み物や料理が楽しめ、物販コーナーにはコミカライズ担当の大森葵さんの直筆サイン入り単行本があるとのこと。年末まで、行政機関の窓口や病院通いの予定がビッシリで、私はクタクタになりかけており、大好きなFGOのコラボカフェで贅沢をしに出かけました。今回は、2019年12月に出かけた時のレポート記事になります。
2.「異端なるセイレム」コミカライズのコラボカフェに行ってきたレポ
2-1.マチ★アソビCAFE OSAKAへ行く
今回、行ってきたのは「マチ★アソビCAFE OSAKA」です。各鉄道の日本橋駅が最寄りで、堺筋を南に下り、日本橋3丁目のマクドナルド前を左に曲がって道なりに行って到着。立地は、漫画やアニメ等のグッズ、模型や電機製品のパーツを扱う繁華街から少し離れたエリアです。壁に出ていた店名表示は、こんな感じ↓
(画像:マチ★アソビCAFE OSAKAの店名表示、仲見満月の撮影)
お店の公式Twitter:
によると、「ufotableCafeとのWネーム出店」だそう。ufotableといえば、関連企業には同名のアニメ制作会社があって、「Fate/stay nighet」の各ルートのアニメ作品、最近では『週刊少年ジャンプ』の人気連載漫画「鬼滅の刃」のアニメ作品で、よく知られているのではないでしょうか。この喫茶店は、大阪や東京、名古屋、北九州や徳島にも店舗があるようです。
「マチ★アソビCAFE OSAKA」の店内は、Twitterアカウントのヘッダー画像で見たように、入口に当たる左のほうにキッチン、真ん中と右奥にスクリーンがあります。店内を覗くと、平日にも拘わらず店内は混雑。どうやら、「異端なるセイレム」と同時期に、
のコラボカフェもやっていた様子。
2-2.「異端なるセイレム」コラボドリンクのレポ~ノベルティ情報も少し~
出て来るお客さんにぶつからないよう、用心してお店に入りました。時間帯は、14~15時のティータイム。下の画像は、待っている間にお店の外で見ていた「異端なるセイレム」のコラボメニュー。「だいたい、どんなものがあったのかな?」くらいの気持ちで、ご覧ください。
(画像:店舗外のFGO「異端なるセイレム」コラボメニュー。詳しくは、こちら参照:コミック「Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム」コラボ特設ページ)
混雑ぶりから、配布されている整理券を受け取って待つことになるかと思ったところ、空いていた席に通されました。お店の人の説明では、画像フードメニューは売り切れてしまったため、行った時間帯に提供されていたのはドリンクのみ。私はドリンクを3つ(メニュー画像では中段)を注文し、飲み比べてみました。以下、そのレポートを写真と一緒にまとめています。
●マタ・ハリ(シナモン×ミルク×コーヒー×ベルローズ)
華やかな女スパイ、マタ・ハリをバラの花びらとカフェオレでイメージしました。シナモンのシロップを使ったスパイシーな味わいです
アレルギー物質:乳(公式サイトの説明より)
中段の層までは、ミルクとコーヒーで甘くないカフェオレ。その水面にのったペルローズがアクセントになって、FGOのマタ・ハリをイメージさせる色合い。底のほうに甘いシロップがあったようで、ストローで底から掬い上げるように混ぜて飲むと、甘辛くなり、楽しめました。
●立香&マシュ(ミルク×ココア×マシュマロ、画像の2枚目)
立香の髪色をイメージしたホットミルクココアです。裏方のプロンプターとして活躍するマシュをイメージしたマシュマロを添えてあります
アレルギー物質:乳、ゼラチン、大豆(公式サイトの説明より)
今回のコラボメニューでは、飲み物の中で唯一のホットドリンク。マシュマロはティースプーンにのせて、ソーサーに置かれて出てきます。熱でマシュマロが溶けており、カップに引っ付いてしまうこともありそう。猫舌の私にとって、このココアは熱すぎず、ちょうどよかった。食後にマシュマロを溶かしながら、ゆっくりココアを飲むと、心が穏やかになる甘さと飲み心地でした。
●哪吒(イチゴシロップ×クランベリーシロップ×ジャスミンティー)
感情の赴くまま行動する哪吒を赤いフルーツのシロップと中国茶であるジャスミンティーで表現したフレーバーティーです
アレルギー物質:ー(公式サイトの説明)
今回、頼んだドリンクの中で色が最も鮮やかで、黒い背景に映えてキレイに感じた。中段までのジャスミン茶の層は、スッキリした味に、底から赤いシロップが溶けのぼり、仄かな甘味が爽やかでした。飲んでいて、中華圏で親しまれている果物やそのシロップが入った冷たいお茶を想起させられる。夏にも飲みたい一杯。FGOにとどまらず、中華圏で今も親しまれている哪吒のイメージが再現されたドリンクでもありました。
3つを飲んでみて、いちばん気に入ったのは哪吒のジャスミンティー。個人的にアジア東部のお茶で、私に馴染みのあった果物やそのシロップの入ったものは、自分の好みに合いました。加えて、 『封神演義』や『西遊記』に登場する哪吒は可愛らしい部分と熱っぽく戦う部分とを持ち合わせていて、そういったイメージがこのジャスミンティーに似つかわしい感じ。
コラボカフェといえば、限定メニューを頼むともらえるノベルティグッズも楽しみのひとつです。「異端なるセイレム」では、フードやドリンク1つにつき、大森葵さんの描き下ろしコースター1枚をプレゼントされます。今回、私がゲットしたうちの1枚が魔女メディアでした。彼女については、「Fate/stay night」UMBでの活躍や、漫画&アニメ『衛宮さんちの今日のごはん』での活躍が好きで、FGOでも好きなキャスターの一騎。メディアが当たって嬉しかったです。
(画像:「異端なるセイレム」コラボカフェの魔女メディアのコースター)
時間と体力の関係で、頼めなかったメニューが沢山ありました。また、行ける機会があれば、別の料理や飲み物を楽しみたいです。
3.コラボカフェに行く時の注意点
反省として、次回、コラボカフェに行く時の注意事項をまとめておこうと思います。
まず、事前に整理券の配布有無を調べておくこと。コラボカフェは、平日でも混雑することがあります。今回のFateシリーズ作品のほか、私が友人と行ったアニメイトカフェの「HUNTER×HUNTER」イベントは、席がぎゅうぎゅう詰め状態でした。
お店によって、公式のサイトやTwitterアカウントで、時間帯ごとに整理券を配布を告知しているところがあります。今回のマチ★アソビCAFE OSAKAに行く時も、私は事前に公式Twitterで整理券の配布状況を確認しました。ツイートによる告知は、リアルタイムでの混み具合把握もでき、時間調節をするにもありがたかったです。
2つ目は、いくつか頼む料理や飲み物を決めておくことです。希望の時間帯に整理券をゲットしてコラボカフェに入れても、その時にオーダーできなくなっていることは多々あるでしょう。私が行った時のように、フードメニューはなく、ドリンクのみオーダー可能というパターンもあるかな、と。事前にリサーチしておいて、第1~4希望くらいまで食べたい・飲みたいものをコラボメニューから決めておくと、入れた時、スムーズに注文できてよいかもしれません。
3つ目は、事前にリサーチしてから計画を練って、行くこと。1つ目と2つ目の注意点の下準備として、行きたいコラボカフェの情報を集められるだけ集め、整理した情報をもとに、スケジュールを立てる。忙しいけれど、推しをイメージしたメニューや、グッズを手に入れたい!という人は、複数回、コラボカフェに通うために、時間のやり繰りを必死にされている気がします。
4つ目は、潔く諦めること。時間・お金・健康(体力)・心のうち、どれかに余裕がない場合、行けたとしても、のびのびと楽しめないでしょう。やっと時間が取れて行けても、推しの料理やグッズが完売していることがあるかもしれません。それが悲しくて、悔しい記憶となり、大好きな推しを推せなくなる悲劇が…。ときに、好きなものを楽しみ続けるためには、諦めることも重要ではないでしょうか?(と、自分の生活を振り返って反省)
5つ目は、4との関連で、臨機応変に優先順位をつけ、選択すること。何を諦め、何を優先して実行するか?好きなことを楽しむには、人の一生は短すぎます。複数の好きな作品が、同時期にコラボカフェを開催する場合、全部に行くわけにはいかないでしょう。今回は、どの作品のコラボカフェに優先して行くのか?「ゆるキャン」にも行きたいけど、今回はFGO「異端なるセイレム」に推しキャラがいたから、そちらを楽しもう!という選択が、時に重要!
以上、5つがコラボカフェを楽しむための注意点でした。
4.終わりに~コラボカフェを学術研究の視点で見る~
だいたい、FGO「異端なるセイレム」コミカライズ作品のコラボカフェ・レポは、これで終わりです。
本ブログは学術研究の人に向けたテーマで始めたので、元研究者としてのコメントも書いておきたいと思います。
昨今、古代ギリシャや中世ヨーロッパ等の生活を再現した講座、体験型イベントが人気なようで、私の周りでは中国や朝鮮半島のお菓子を味わいながら文化講座が開催され、満員になるという話を聞きます。なかには漫画やアニメ、小説やゲーム(=メディア作品)に興味を持ち、その作品の舞台や題材となった地域や時代のことを知りたいと考え、こうした講座やイベントに参加する方々もいらっしゃるとか。
私の好きなFateシリーズ作品や、漫画『キングダム』、『魔法使いの嫁』など、人文系分野の知識や実践のスキルがあれば、今回のようなコラボカフェをする時、様々な料理や飲み物を発案できたり、行って食べたり飲んだりして、更に楽しめそうです。私なんかは、「異端なるセイレム」のコラボカフェで飲んだジャスミンティーには、FGO作品を超えた哪吒のイメージが再現されていて、よかった!と感じました。
そういった観点から、研究者や学術的な業界のほうからメディア作品と積極的に接点を持ち、コラボする形で講座や体験型イベントを進めてはいかがでしょうか?と私は考えています。こうした試みがあれば、私も積極的に参加して、本ブログで紹介したいですね。学術研究を社会へ普及させるためにも、実践的な方法として、いいんじゃないかな、と。
そうそう、「異端なるセイレム」について。FGOで触れるまで、歴史上、私は北米で「魔女裁判」が起こっていたことを知りませんでした。原作ゲームでは陰鬱としたシナリオ展開と聞き、精神的な面が不安でプレイに時間をかけています。先のコミカライズ1巻を読みながら、調子のよい時にゲームのほうを進めていきたい。
Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム (1) (REXコミックス)
- 作者:TYPE-MOON:原作,大森 葵:漫画
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2019/08/27
- メディア: コミック
余裕が出てきたら、歴史上のセイレムで起きたことについて、調べたい。
長くなりましたが、今回はここまで!