仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

【2017.7.18_1810にいろいろ追記】キャンパス内の託児施設の事情

<本記事の内容>

1.学内の託児施設の事情

大学内の託児施設事情に関して、少し、ネットで調べてみました。結果、大学の敷地内にある託児施設の歴史や制度をまとめたページを発見↓

allabout.co.jp

いまどきキャンパス内託児事情 [保育園・保育所] All About

 

このページ記事によれば、

 

大学内保育所の歴史はとても古く、1950年代~70年代までさかのぼるところも少なくありません。

 

とのこと。設置・設立のきっかけは、

 

もともと、主に大学の女性研究者や教員がお互いに協力しあって施設を探し、保育者を雇用し、自主保育、共同保育の形で運営を始めたもの

 

です。国立大学では、北海道大学東京大学京都大学名古屋大学などに多く、この形で設置されていたようです。認可保育所、保育室等、その形態は様々であり、保育料も、認可か認可外かで大きな差がある、と書かれています。

 

なお、入園の選考は学内の保育所の場合、大学の教職員、院生というように、学内での「身分」によって優先順位があるそうです。私の知人女性が研究生*1だった時に調べたら、そもそも、所属大学では利用対象外だったそう。社会人のご主人と相談して「保活」を行い、居住市町村で保育所を探して申し込み、何とか通学圏内のところに「当選」したとお聞きしました。

 

最後に、このページ記事から学生ママさん(と場合によってはそのパパさん)へのメッセージを引用して、文章を締めたいと思います。

 

入園に苦労して、悩む学生ママもいるかもしれませんね。でも、学生だから赤ちゃんを産んじゃいけないなんていうことはないんです。その選択は間違っていません。とにかくまずは大学に相談してみましょう。何かのアドバイスがもらえるかもしれません。

 

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2.続・学内の託児所や保育所とその周辺(介護等)の話

2017年7月半ばの連休、フォロワーさんとお話をしていて、学内の保育所の存在を知るきっかけとなったURLを教えて頂きました:

http://shirai.life.coocan.jp/html/essays.html

ここのページの一番下に「大学内保育所・託児所」の項目がありました。現代の大学保育事情を調査し、まとめられていますので、本記事と合わせてお読み頂けたら、と思いました。

 

なお、これらのページは、静岡大学人文社会科学部社会学科の白井千晶さんが、おそらく個人的に開設・運営をされているサイト「出産と赴任の社会学」のエッセイ・資料のページにあります。

 

女性研究者にとって、子育てとセットで対処しないといけない存在として、話題にのぼるのが介護です。

私が博士院生の頃、「非正規の契約雇用職員として働いていた」とある学内の研究所には、たしかTA・RAを雇いたい場合の予算は、確か、育児や介護で教職員が忙しい場合、研究方面に人を雇える資金支援制度があったと思いました。それも、申請書を書いて、そこの研究所が予算とれたら抽選に当たる確率で、使える制度です。けれども、「ないよりはあったほうがマシだ」とお勤めの先生が仰っておられました。

 

フォロワーさん、そしてTwitter上の方がいろんな方々が仰っておられましたが、出産・子育て、そして介護にかかる教職員の負担を、どうやってカバーしていくのか。そういったことが、これからの日本では研究業界においても必要な視点だと思いました。

 

<関連目次>

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

*1:大学院等の正規の学生ではないものの、それに準じる身分。研究生として大学に在籍すると、図書館の利用ができたり、単位履修はできないものの授業を聴講できたり、研究に必要な最低限の

制度やサービスを利用することができるようになる。大学によってその名称はさまざま(研修生など)。つまり、「見習い院生」。

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