仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

通訳さん、お仕事ですよ②~英語・スペイン語通訳者・志緒野マリの場合~

naka3-3dsuki.hatenablog.com これに続き、英語・スペイン語ガイド業が中心の志緒野マリ氏のエッセイ集を紹介致します。 志緒野マリ『旅が仕事 通訳ガイドの異文化ウォッチング』平凡社.1996年 著者は大学時代、心理学を専攻しながら京都でガイドを経験。自…

通訳さん、お仕事ですよ①~イタリア語通訳者・田丸公美子の場合~

下の記事で紹介した元ロシア語通訳者・エッセイストほかの故・米原万里。彼女の本にたびたび登場してくる"シモネッタ"。誰かといえば、イタリア語通訳・翻訳家の田丸公美子のこと。 naka3-3dsuki.hatenablog.com この"シモネッタ"が書いていたエッセイについ…

院生の助成金申請書類の作成過程~院生獲得の助成金使用問題の補足~

naka3-3dsuki.hatenablog.com 上の投稿に関して、一日、院生の個人申請による獲得助成金を申請者以外が使った、つまり、不正使用した場合、どうなるのか?じっくり考えました。

院生が獲得した助成金をめぐる問題~人力検索はてなの質問から~

1.はじめに 2.質問内容について 3.質問の問題とポイント 3-1.ブログ管理人からのアドバイス 3-2.この質問の問題のポイント 3-3.今回の問題と質問者の将来について 4. 最後に 1.はじめに 9月22日の「人力検索はてな」に投稿された質問で、…

『ル・オタク』で考える文化的摩擦~清谷信一『ル・オタク フランスおたく物語』~

〈今回の目次〉 0.はじめに 1.序盤 2.中盤 3.終盤 4.最後に 0.はじめに naka3-3dsuki.hatenablog.com ↑の2巻のレビュー最後で書いた、第三章「クールジャパンに憧れて」のところで、思い出した本が、6年前の記録にあったので、レビュー致します。本…

日本語教師を目指す人への本紹介②~蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語』シリーズ:前編~

naka3-3dsuki.hatenablog.com 今回は、上の記事の続きで、言語教育学の日本語分野で大学院を目指していた後輩たちに向けて書いた、読書案内です。シリーズ化された本でもあるので、前編・後編と2回にわたって、紹介をさせて頂きます。 (以下、2009年11月12…

日本語教師を目指す人への本紹介①~米原万里『言葉を育てる 米原万里対談集』で考える様々なこと~

数日ぶりですね。シルバーウィークは皆さま、いかがおすごしだったでしょうか?私は読書の傍ら、ネットサーフィンを試みました。が、滞在先のネット接続がうまくいかず、電波を探して建物内を徘徊。その様子は、家族ほか、滞在客からしたら、危ない人に見え…

文系オーバードクターの結婚について~栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』:後編〜

naka3-3dsuki.hatenablog.com ↑前回の続きになります。アナキズム研究が専門の政治学研究者である文系オーバードクターの著者・栗原康氏は、東日本大震災直前に合コンが縁で、小学校で保健の先生をしている女性と出会い、交際するようになります。お互いアラ…

文系オーバードクターの結婚について~栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』:前編〜

〈今回の目次〉 0.はじめに 1.著者・栗原康および本書の概要について 1-1.著者の経歴と経済状況 1-2.本書の概要 2.栗原康の出会いと恋愛~「豚小屋に火を放て」の章より~ 2-1.出会いと交際開始 2-2.「主夫宣言」と不安の多い交際 0.はじめに …

「私とその周辺」の理系/文系のイメージ~2016年9月初めのセルフまとめ~

〈今回の目次〉 1.はじめに 2.ブログ記事まとめ 3.Twitterまとめ 4.最後に 1.はじめに 2016年9月初めごろ、「理系/文系って、何ぞや?」、この二つを「分けて考える必要はあるのか?」、「あるならば、その基準や定義は何か?」といった、大雑把な…

大学図書館の裏側で~書誌データを打っている人~

今週、官製ワーキングプアの中で、図書館司書が話題にのぼっていて、思い出した話です。 学部卒業間際、その手続き等で大学に行ったときの話です。学部の事務に行く途中、他学部から私のいた学部の研究棟の途中、細長い廊下がありました。 その廊下に沿った…

修士論文の執筆と校正記号

naka3-3dsuki.hatenablog.com 上の記事を書いていて、校正記号のことを思い出しました。ということで、修士論文の遂行時のことを少し、書きます。 卒論もそうだと思いますが、修論の原稿をPCで書き、指導教員に渡して添削してもらう。添削後、戻って来た横書…

あえて理系と文系を分けて私が考えている理由~司馬遼太郎『街道をゆく40 台湾紀行』をもとに~

1.はじめに~今回のテーマの背景~ 2.『街道をゆく40 台湾紀行』をもとに「理系と文系」を議論する 3.「台湾系」学生兵士および李登輝氏のその後は? 4.まとめ 1.はじめに~今回のテーマの背景~ このブログの沢山あるテーマには、主に文系の院志望…

院生も使える具体性重視のレポート・論文の指南本〜小笠原喜康『大学生のためのレポート・論文術』シリーズ〜('18.12.19、22時台に更新)

大学、大学院は、そろそろ、夏季集中講義が始まるころでしょうか?あるいは、ゼミの課題で、卒業論文に関するレジュメやレポートの作成に追われている学生もいるでしょう。 今回は、課題レポート、卒業論文から修士論文の設計図から完成、そして博士論文の基…

文系の中の地理学~理系寄りの特徴とその接点、および教員免許の話を少し~

数日前に書いたのが、下の記事です。 naka3-3dsuki.hatenablog.com 理系の中で文系寄りの地学。その裏側に位置するのは、何の分野か?答えは、同じく名前に「地」の漢字が入る学問、地理学です。文系分野の中でも、言語学、心理学、考古学等と並んで数字を扱…

理系の中の地学~文系寄りに見えるその特徴と接点~

先月から理系人々のことを書いていて、そういえば、身近だった割に触れていない分野のことを思い出しました。しかも、最もお世話になっていたところだったにも拘わらず。 それは、地学分野です。細かく分けると、岩石学や鉱物学など。院生時代、研究室の先輩…

理系女性の人生カタログ~内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?』後編①:学校教員ほか~

naka3-3dsuki.hatenablog.com 上の前編から引き続いて、後編①の本記事では、SF好きが高じて学校教員をしつつ、SF書評ライターとして連載を持ち、さらに科学を楽しむカフェの運営まで携わるといった、アクティブな活動をしている理系女性を紹介したいと思いま…

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