仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

抜刷の使い方②(*2016年6月に追記あり)

 「抜刷の使い方①」で書いたので、今更ですが、学会や研究会などで人脈を作るための基本的な抜刷の使い方?です。

  

 イベント前に、審査に受かった投稿論文、学会パンフレットや梗概集の発表要約でも、(コピーや)抜刷を学会規模に合わせた部数準備すべし!論文の場合、雑誌掲載が決まれば編集所に頼んで30部から、50部から、会員数の多い学会では100部の単位から印刷所に抜刷を印刷・送付してもらえます。

 

  初対面の人に対して、名刺に載せられない自分の研究や関心ごとを、具体的に知ってもらうのに便利なもの。それが抜刷です。

 

[追記] 

    上記の梗概集や発表要約は、なかなか、ジャーナルの査読を通らない時、やっていました。同期や先輩方は、紀要や研究会の機関誌の抜刷を成果に、学会大会やシンポジウムに出席していました。

 

 当時、院生だった私は、先に掲載経験のある人たちに対し、どうにか、追いつけ、追い越そうと行動していたものの、今考えると相当、的外れな行動だったようです。

 なぜなら、梗概集の発表要約は正式な学術成果としてカウントされるものではなく、あくまで暫定的な研究状況の報告資料に過ぎないからです。

 博士後期課程を修了し、博士号を取得してから知り合いの先生の一言。

 「博士課程以上になったら、名刺でも発表要約の紙でもなく、ジャーナル掲載載の抜刷を持ってこい!そのほうが、研究活動がよーけわかって、

    えーわ!」

   とのことでした。

 

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