仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'20年11月 増刊号の情報~ #FGO #刀剣乱舞 #上杉謙信 の資料本メモ特集号

長尾景虎こと上杉謙信の伝記書評集>

1.はじめに

今年の夏くらいに「半年くらいかけて、出せるのか~?」と言っていた、長尾景虎こと上杉謙信の資料本メモ特集号について。初売りイベントが迫ってきて、出す準備がととのってきたこともあり、本記事に情報をまとめておくことにいたしました。

 

恒例の表紙画像↓

f:id:nakami_midsuki:20201007164520p:plain

 

 

2.『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'20年11月 増刊号の概要

先にサイズや本文の長さなど、仕様の情報を掲載しておきます↓

 

 ・タイトル:『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2020年11月 増刊号
 ・特集「「八華のランサー」こと長尾景虎こと、上杉謙信を知るための資料本メモ」
 ・著者:仲見満月(なかみ・みづき)
 ・発行年月日:2020年10月25日 初版
 ・ページ数:36ページ(本文、モノクロ)
 ・サイズ:B5(高さ25.7×幅18.2センチ)
 ・価格:【1000円】(※受注生産のため、設定価格が高め)

 

今回は、「上杉謙信の資料本メモ」の特集号。FGO長尾景虎として登場する上杉謙信学習漫画の伝記に加えて、学術的な評伝の2冊にツッコミを入れながら読んだ資料本の書評集です。ぷらいべったーで公開後、note.comに掲載した3本の記事で、それらに追加で調べた情報を整理し、室町幕府の官職や当時の生活文化に関する用語など、書き下ろしの形で記事の脚注に移植しました。少し、『刀剣乱舞』ユーザー向けの新書紹介も入れています。(後述にて、より詳しい内容を公開)

 

初売りするイベントは、オンライン即売会で

 ・ヒストリカルマーケット(2020/10/25、

ヒストリカルマーケット | pictSQUARE - オンライン即売会サービス

pictsquare.net

にて当日入場可)

を予定しております。

 

くるみ表紙の全体的な様子は、次のpixivページで公開しました。ご覧ください:

#上杉謙信 の本 学術系ニュース.’20年11月.増刊号www.pixiv.net

 

 

3.目次(コンテンツ一覧、試し読み可)

【特集:「八華のランサー」こと長尾景虎こと、上杉謙信を知るための資料本メモ】

メモ「日本の戦国時代を読む」~『世界の辺境とハードボイルド室町時代』と星海社新書~まえがきに代えて

資料本メモ①『信玄と謙信』(学研まんがNEW日本の伝記)

資料本メモ②『上杉謙信:政虎 世中忘失すべからず候』(ミネルヴァ日本評伝選)

資料本メモ③『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩』(星海社新書)

あとがき 

 

目次の中でリンクの貼ってある箇所は、記事を途中まで試し読みをして頂けるようになっています(※ほぼ全文公開の元記事でも、頒布版では2020年の夏の情報を反映した内容に更新済み)。note.comに掲載した資料本メモは、Web上で購入すると読める部分を含めて、今号の本誌で読めるようになっています。

 

どうぞ、お気軽に試し読みをされてください。

 

 

4.本誌のより詳しい内容や執筆経緯について

今度のヒストリカルマーケットの新刊は、FGO長尾景虎として登場する上杉謙信の人生を描いた学習漫画に加えて、学術的な評伝の2冊にツッコミを入れながら読んだ資料本の書評集です。

 

ここから少し、内容紹介と裏話をさせて下さい。

 

今回、同人誌を作るにあたり、まえがきの代わりに、「辺境作家」の高野秀行氏と日本中世史学者の清水克行氏の対談集『世界の辺境とハードボイルド室町時代』のレビュー記事を添えました。
(世界の辺境を訪ねてノンフィクション本にする作家と、室町時代から江戸初期の法令や社会史を研究する学者の対談は、意外と分野的に共通項があって、面白い話にあふれていました)

 

本誌の中身に話を移しましょう。この号に収録したメインの記事3本は、最初、ぷらいべったーで公開していました。具体的には、FGOがきっかけで、長尾景虎(後の上杉謙信)を好きになった私は、戦国武将の調査ビギナーでしたので、学習漫画を読んで戦国期の日本のイメージを作りました。その後、上杉謙信についての学術出版社の堅い評伝、および柔らかい文体だけど情報量が多くて濃厚な新書の評伝に目を通して、読書メモの記事にします。堅い文体の評伝は2005年くらいの発行で、新書の評伝は2018年に出たものであり、内容に上杉謙信研究の時期として色々と差が出ているかもしれません。

 

評伝2冊に関しては、読むうちにポロポロと気になったことが出てきました。それをTwitterでつぶやき、羅列して記事末に入れ、ぷらいべったーにはそのまま、公開。そのあたりを改めて調べ直し、書評記事とは別で詳しいメモにして保存したものの、うまくまとまらず。そのまま、つぶやきメモの一部は一年くらい「お蔵入り」にしておりました。ここまでが2019年の秋ぐらいの話です。

 

蔵にしまっておくうち、2020年に入って新興感染症の影響が同人業界にも広がり、印刷所の支援をもっとやりたいと考え、これらの記事やメモに再び手を加え、書評記事はぷらいべったーからnoteに引っ越して、公開。記事末の羅列に関してはそのままにしました。それらとは別で保存していたメモは、調べ直した情報を整理し、室町幕府の官職や当時の生活文化に関する用語など、記事の脚注に可能なものは移植。そうして出した本誌は、学術系ニュースの同人誌Vol.10の医神特集号ほどでないにしても、冊子の形になるまで1年はかかっていますね~。長かったです。

 

それぞれの書評記事、というか資料本を読んでメモ記事にまとめる時、私の中にあった「クールでイケメン策略家」の上杉謙信のイメージは、音を立てて崩れていきました。同人誌を作る過程で再構成された彼のイメージは、「部下や取引先の企業に振り回されるローカル展開する中小企業の社長さん」に変化。さらに、あまりにストレスの多い生活は、「修行経験を持つ謙信を仏教マニアにしてしまったんじゃないのかな?」と。本を閉じた後、「本当に上杉謙信さん、お疲れさまでした」と心のなかで呟くしかありませんでしたね~。

 

という感じで、今回は、本文36ページの割に中身の濃い内容になりました。本誌について、上杉謙信のお好きな方にも、彼をよく知らない方にも、お楽しみいただけたら、幸いです。

 

 

5.【BOOTH通販】紙の本のオンデマンド受注の取扱開始

少し前に、弊サークルのBOOTHページに本誌を追加しました↓

naka3-ken.booth.pm

【紙の本POD】上杉謙信の特集号『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'20年11月 増刊号 - 仲見研 Online Store - BOOTH

 

紙の本のプリントオンデマンド(POD)の受注生産の受付をしています。リンク先にあるフォームから注文・入金後、印刷・製本ができたら、本のお届けがされます。ご利用ください。

 

 

6.終わりに

以上、新刊の上杉謙信の資料本メモ特集号に関する情報まとめ記事でした。頒布イベントの詳しい案内は追ってお知らせいたしますので、もうしばらく、お待ちください。

 

本誌をお買い上げいただき、もし、何かご指摘やお気づきのことがありましたら、本ブログの右横メニューのメールフォームや、巻末掲載の匿名メッセージフォームへお願いします:

marshmallow-qa.com

仲見満月にマシュマロを投げる | マシュマロ

 

注意事項としまして、表紙や本文の見本画像の色味は、デバイスの環境によって、異なる場合がございます。また、弊サークルではオンデマンド印刷・製本のため、表紙の色味が見本画像とで、多少、異なる場合がございます。どうか、あらかじめ、ご了承下さい。

 

おしまい。

↓いいね!だったら、ポチッとお願いします。

にほんブログ村 大学生日記ブログ 博士課程大学院生へ
にほんブログ村