仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

駆出しの気候学者、英国で大学教員初任となる:その1(英国渡航編)~「伝える」をいうことを僕に教えてくれたイギリスと21人の生徒たち」(現代ビジネス )~

<今回の内容>

1.はじめに

私のやっている、院生や研究者のサポート方法の一つに、大学院出身者の進路を紹介する記事を書くことがあります。今回のエントリ記事も、その一つで、

学位を取得してからイギリスに職を得るまで、私は日本で時限付きのポストを渡り歩きながら食いつないでいた。大学教員の公募には20回ちかく応募したが、すべて不採用に終わった。

(「伝える」をいうことを僕に教えてくれたイギリスと21人の生徒たち(中川 穀) | 現代ビジネス | 講談社(1/3))

という経歴を持ち、当時、駆け出しだった気候学者で、現在は立命館大・中川毅教授の新米時代を書いた記事を取り上げたいと思います。新米大学教員として、異国の地で苦戦する中川さんの姿やお話から、日英の大学における大学教員を取り巻くシステムの相違点や習慣など、コメントできたらと思っております: 

gendai.ismedia.jp

 

なお、取り上げるオンライン記事は、3ページにわたっており、本ブログでは、2回かに分けて、お送りする予定です。

 

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(イメージ画像:イギリスのニューカッスル・タイン川付近)

 

 

2.「伝える」をいうことを僕に教えてくれたイギリスと21人の生徒たち」(現代ビジネス )に見る、駆出しの気候学者の英国で大学教員赴任体験

 2-1.当該記事が執筆された理由

当該記事の冒頭を読むと、その執筆理由が中川毅教授の次の著書が、専門性の高い科学分野の研究を、一般読者に向けてわかりやすく著した作品に対して贈られる「講談社科学賞」」2017年の受賞作となった記念と、宣伝だということが分かります。

 

人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)[Kindle版]

大まかな内容は、「過去の緻密な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめなおした」ものということです。

 

新書版で、読みやすそうなご著書だということは、受賞作品であることから分かりますし、内容が非常に気になるところではあります。しかし、ここでは中川さんが大学教員の新米時代を英国の大学で過ごされた体験のほうが主題であるため、『人類と機構の10万年史』については、詳しい紹介は割愛させて頂きます。

 

それでは、中川さんの体験を見ていきましょう。

 

 2-2.英国のニューカッスルへの赴任と「憂うつな「就職活動」

 さっそく、中川さん自身の筆によるお話です。最初のほうは、しばらく、赴任したニューカッスルの解説が続きます。

 

*この続きは、note.mu版の次のコンテンツ:

note.mu

もしくは、2018年5月20日に発行予定の『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2018年5月 春号でご覧ください。 

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