仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系のなかみ博士が研究業界の問題などを幅広く考えるブログ

【peingの質問箱 から】「どこでもドア」が欲しかった院生時代の話~シンポジウムや学会が同日に重なる問題~ ('19.1.31、2時台の更新)

ただいま、更新が疎らになっておりますが、何とか、執筆管理人は生存しております。現在、3月に京都である同人イベント「蒼月祭34」に向け、新刊の準備で資料読みや、書き下ろし記事を執筆途中です。新刊については追ってお知らせする予定で、しばらくお待ちください。

 

さて、今回はpeingの質問箱サービスで頂いた次の質問を取り上げて、院生時代の頃の集まりの予定が重なってしまった時のことを掘り下げたいと思います: 

 

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【メモ】日本と中国における人間の姫君と狐の異類交流譚~`19年 #センター試験 #古文 出題の「玉水物語」、および「封三娘」の情報まとめ~

<日中にある異類交流譚>

  • 1.はじめに
  • 2.人間の姫君と狐の異類交流譚~`19年センター試験の #古文 出題の「玉水物語」と中国の「封三娘」の話~
    •  2-1.「玉水物語」について~読める場所とその内容~
    •  2-2.「封三娘」について~論考を使ったあらすじ解説~
  • 3.最後に

1.はじめに

この週末、2019年のセンター試験を受験された皆様、大変お疲れ様でした。毎年、センター試験の出題内容について、各教科で話題になることがあります。たとえば、昨年の社会科地理Bのことは「【ニュース】「センター試験地理「ムーミン」出題が話題 不正解受験生嘆き 公式ツイッター「反省」」(スポニチAnnex) - なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)」で掘り下げて触れました。

 

今年は何が話題かと調べていたら、英語のリスニング問題では、野菜に翼が生えたようなキャラクターが登場し、早くも「センター試験の英語リスニング第1問のイラストがユニーク過ぎて話題に 「いきなり笑わせに来るな」 - ねとらぼ」で色付きのイラストが挙がっていました。また、「なぜ作った センター試験の謎キャラ、速攻で3D化される「先を越されないようスピード優先で仕上げた」 - ねとらぼ」といったとが報じられ、私は爆笑の渦におります。

 

さて、今年は私の周りでもうひとつ、国語の古文に出題内容が色んな意味で話題になっていました。それは、『御伽草子』に収録されたエピソードの「玉水物語」。どういった内容だったか、産経新聞のオンラインニュースによると、

国語の古文では、室町時代成立の御伽草子「玉水物語」から出題され、受験生の間で話題になった。美しい姫君に恋をした狐が男性ではなく少女に変身し、姫君の側で仕えるという異色の物語。

倫理で「家族」テーマの出題も センター試験 - 産経ニュース、019.1.19 21:54付)

といった、いわゆる異類恋愛・婚姻譚の一種だと窺えます。ちなみに、難易度は「各予備校は「解きやすい」(河合塾)「やや易」(ベネッセ・駿台)などと分析」されています。詳しい問題内容は、以下の朝日新聞デジタルのページで公開されており、本記事と合わせてご覧ください。

www.asahi.com

(「国語 第3問 - 2019年度大学入試センター試験:朝日新聞デジタル」、古文)

 

今回、「玉水物語」のストーリーを調べたところ、似たような話が中国の古典文学作品にもあった覚えがありました。その話とは、清代の怪奇譚集『聊斎志異』に収録の「封三娘」です。両者は、人間の姫君に恋する、または仲良くなりたいと思った狐が人間の娘に化け、傍に仕える、もしくは交友関係を結ぶといった近さをもちます。なお、便宜的に本記事では、こういった物語のジャンルを便宜的に「異類交流譚」と呼ばせてください。ちなみに、両者に関する論考には、文学分野で比較研究があります↓

 ●CiNii 論文 - 安藤 みな子「 御伽草子『玉水物語』考--『聊斎志異』封三娘との比較」『愛知大学国文学』、第44号、2004.12(※学術リポジトリ等による無料公開ではない)

 

「玉水物語」と「封三娘」のことを調べ、ツイートしたところ、Twitterで複数の方にご反応を頂きました。ここ数年、中高の国語科目の古文の要・不要が議論されており、そういったなかで、漢文も含めた古典分野の面白さを伝えようとしていた私には、ちょっと嬉しい出来事でした。せっかくですので、調べた情報を本記事にメモ的にまとめておきます。

 

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(画像:化け狐イラスト - No: 856775/無料イラストなら「イラストAC」

 

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(画像:十二単姿の女性イラスト - No: 1304743/無料イラストなら「イラストAC」

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【資料庫と同日更新】映画『Fate/stay night [Heaven's Feel]』の主に第Ⅱ章の感想~それとコラボキャンペーンの情報~

<今回は番外編>

  • 1.映画の紹介と感想
  • 2.HFとのコラボしているお店のキャンペーン情報
    •  2ー1.LAWSON
    •  2ー2.すき家
    •  2ー3.そのほかのところ
  • 3.むすび

1.映画の紹介と感想

どっぷり、Fate作品群に浸かってしまっている、執筆管理人です。

 

本記事のタイトル映画第Ⅱ章「lost butterfly」の公開から、明日'19年1月19日で一週間が経ちます。今週、ちょうど公開中の映画館の割引デーがあり、見てきました↓

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(画像:本作のフライヤー、右が衛宮士郎、左が間桐桜

 

今回は、この映画の主に第Ⅱ章を見た感想と、コラボキャンペーンの紹介を致します。

 

この作品は、TYPE-MOONビジュアルノベルFate/stay night』の第3のルートを、映画化したものです。第1の[Fate]ルート、(主人公・衛宮士郎が召喚したセイバーと頑張る話)、第2の[Unlimited Blade Works](UBM)のルート(士郎がアーチャーとそのマスター遠坂凛と共闘する話)です。物語全体の主なあらすじは、どんな希望でも叶えられるとされる願望機「聖杯」をめぐって、魔術師たちが古今東西の神霊や偉人などを「サーヴァント」として召喚し、日本の冬木市で繰り広げる戦争。その第五次聖杯戦争に巻き込まれた男子高校生・衛宮士郎が、セイバーをサーヴァントとして召喚。己の「正義の味方」の夢と向き合いつつ、聖杯戦争を戦う中で、各ルートで何らかの決着をつけるというのが、ミソとなっています。

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