仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

2つの論文投稿システムの話~紙原稿と記憶媒体の郵送&添付メールの投稿システムと電子投稿システムの比較~

<どっちが低ストレスなの?>

1.はじめに

先日、ようやっと一本、学術論文を仕上げて投稿しました。ということで、今回は論文投稿をする時のシステムのお話です。

 

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2.2つの論文投稿システム

先月の次のエントリ記事:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

ここでは、論文投稿システムについて、主に2種類あることをお話しました。

学会誌の中には、サマリー(要旨)を含めた原稿データをCD-Rなどのメディアに保存し、その記憶媒体を郵送で送ると共に、それとは別で事務局のほうに、原稿データを添付したメールで提出する規定になっているところもあるようです。今回、予定管理法で紹介した学会は、私が投稿したことのある人文科学系のいくつかの学会誌のシステムです。間に郵送する作業をはさむので、30日の17時までにメディアおよび原稿添付メールの両方が届いていないと、その原稿は審査対象とならないところもあります。実際は、上のカレンダーよりも、余裕をもたせた予定の組み方をしたほうが賢明でしょう。

 

一方、「予稿」と「「学会の全国大会」って、なんだ?」(Yahoo!ニュース個人):続々「文章フィルタリング研究」案件に関する私的メモ~情報学の研究と文化人類学的な調査手続きに関する話 Part3~ - 仲見満月の研究室に登場したaijの会員の方の話だと、aijでは学会の投稿論文のデータを会員限定のサイトにアップロードするシステムだそうで、理系の学会ではこういった「電子投稿」の形で受け付けているところもあるんだとか。その会員さんは、学会サイトのサーバーにアップすればいいやと思い、締切日の23時50分に投稿フォームに入力完了し、アップした電子原稿とともに送信。無事、事務局に受け付けたという連絡が来て、審査委員に原稿がまわされたようです。

論文執筆や研究の作業計画の予定管理法~ちょっとした工夫をしてみる~ - 仲見満月の研究室*1

 

引用箇所に記した方法は、

  1. 投稿論文の原稿ファイルをCD-Rなどに保存し、その記憶媒体を郵送で送ると共に、それとは別で事務局のほうに、原稿データを添付したメールで提出する方法
  2. aijのように、投稿論文のデータを会員限定のサイトにアップロードするシステムだそうで、理系の学会ではこういった「電子投稿」の方法

の2種類です。

 

 2-1.紙原稿と記憶媒体の郵送&添付メールの投稿システム

1は主に人文・社会学系で、学会員が2千人規模くらいまでの分野としては日本で大規模から百数人規模の小規模学会まで、様々な学会が行っている投稿システムのようです*2

先輩院生は、CD-RやDVD-Rに原稿データを焼いて、紙原稿とセットで郵送していました。最近のPCだと、ディスクドライブのないものが普及しており、外付けのディスクドライブを繋いで、ディスクに原稿を焼かないといけず、それだけで多大なストレスとなるでしょう。ちなみに、論文集の一部の原稿データを送る際、USBメモリに保存し、郵送したこともあるようですが、正直、どれが記憶媒体としてデータが衝撃や磁気で飛びにくいのかは、不明です。

こういった記憶媒体と、紙原稿をまとめて、袋に入れて送ります。梅雨や秋雨の時期だと、防水のため、プチプチマットの袋に入れた記憶媒体と、クリアファイルに入れた紙原稿を透明なビニール袋に入れて、水が入らないように密封!その後、宛先や送り主の情報が消えないよう、油性マジックで記入した封筒に送付物を入れ、ポストに投函すると郵送のほうは一段落です。*3

合わせて、メールシステムを起動し、記憶媒体に焼いたのと同じ原稿データを添付し、ジャーナルの事務局に原稿を送ります。

 

 2-2.電子投稿システム

2の電子投稿(別名オンライン投稿)は、aijの各論文集、日本看護研究学会、世界的な科学ジャーナルではnature等、学会員や投稿者がおそらく1万を超えるとか、規模の大きな理系のジャーナルに、多い模様です。これらの電子投稿システムは、

といったものになっているようです。

2の上記のaij会員さんと同じ電子投稿システムを利用した人の話では、「最終工程の論文データをアップするフォームにたどり着くまで、タイトルやアブストラクト、著者名等を入力する各工程の段階で立ち止まって、入力した内容を保存できるのがいい」とか、というのを聞き、更に「しかも、工程ごとに保存しておけるから、数日後、例えば論文の修正に合わせて、保存したフォームの内容も再ログインして書き直せるんだ!いいだろう?」ということでした。ここは素直に便利だな、と感じました。

 

ちなみに、文理総合大学院の後輩で、1の投稿方法の経験者は、「フォーム入力に時間はかかる。けど論文データを添付メール送信するより、低ストレスでしたよ」との感想をくれました。

 

 

3.どちらの投稿システムが低ストレスなの?

先輩方や知人・友人達、後輩、それから自分が論文投稿した経験から言うと、1の投稿システムは、やっぱり、ストレスが大きいようです。最大規模のところで会員が2千人程度の人文・社会学系の学会には、どうしても1の投稿システムのところが、現在も多いんじゃないかと、にらんでいます。

 

正直、会員数が減ってきて、経済的にも人手についても、運営が厳しい人文・社会学系の学会が増えてきているイメージの昨今では、こうした学会のニーズに合った電子投稿システムをどこかの会社がつくってくれたら、大いに助かるでしょう。少なくとも、私はその希望が実現したら、心身の健康面で非常に有り難いです。

 

その一方で、不注意で入力フォームをブラウザバックさせてしまう、私のような注意欠陥のクセのある人もいるでしょう。そういう人には、1の郵送とメールの二重方法のが、安心かもしれません。

 

以上、2つの論文投稿システムについて、紹介と経験談を書きました。

 

 

*1:提出後、編集委員会等でどういう動きがあって、投稿論文が審査されるのか、といったことは、ジャーナルと院生をめぐるお金の話~掲載料のこと~ - 仲見満月の研究室の「論文審査のシステムと査読論文の掲載について」をお読みください。

*2:ちなみに、理系の学会だと、地学雑誌もやっていると早合点したら、2の電子投稿のシステムが原則で、それでも難しいなら事前に委員会に申し出ることが必須なようです:http://journal.geog.or.jp/images/documents/ja/toukoukitei_ja.pdf

*3:なお、包装材や郵送サービスについては、

  • 封筒や郵送用の袋は、水を弾くPP加工のものをおすすめ。
  • 原稿の枚数が少なければ、レターパック各種。多くて重ければ、割高ですが、ゆうパッククロネコヤマトの宅急便等で送ると、より安心かもしれません。追跡番号ついているので、配送過程を追えます。

あと、配達する人のことを考えると、到着日が締め切りよりも、たいぶ早いと日になると、送る方は親切かと。そんな余裕はみんな無いですね…。失礼しました。

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