アカハラ防止を大学教員の仕事環境や雇用状態から考える~「東京学芸大教授、アカハラで諭旨解雇 就職活動の妨害も」(朝日新聞デジタル)ほか~
<今回の内容>
- 1.衝撃的なニュースでした~はじめに~
- 2.時事通信と朝日新聞の両記事から分かること
- 3.アカハラ背景には教育指導が出来ない教員のストレスもあったのでは?
- 4.大学教員が学生の進路妨害アカハラをしないために~まとめ~
1.衝撃的なニュースでした~はじめに~
Twitterを通じて、存在を知ったニュースでした。最初は、時事通信のオンライン記事で読み、頭を抱えるようにして、ブラウザをそっと閉じました:
東京学芸大、50代教授を諭旨解雇=複数学生にアカハラ:時事ドットコム
それでも、記録しておかないと。本ブログでも、名古屋大や鳥取大のケースをはじめとして、就職活動を妨害された学部生や院生のケースは、アカハラとして、紹介してきました。今回のアカハラのニュースについても、改めて他紙の記事を読みました:
時事通信、朝日新聞が伝えるところでは、学部生のいたゼミを担当していた大学教授なのでしょう。朝日新聞では、「複数の学生に、不適切で悪質な言動をするアカデミック・ハラスメントをしていたと発表し」、しかも「一部の学生は精神疾患で通院していた」ほど、ダメージを受けた学生もいたとのこと。
本記事では、時事通信と朝日新聞の両方のオンラインニュースを読み、何が起こったのか、確認した上で、教授の置かれた仕事環境がどのようなものであり、どうして、このようなハラスメントが起こってしまったのか。考えます。
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【告知】webマガジン『経歴「真っ白博士」の気になる科学ニュース』を「分室」note.muで配信
先日、こちらの記事:
で告知しました、本ブログの分室として、note.muの整備を始めました:
第2弾として、webマガジンの配信を始めました。題して、
です。ノリは本ブログで取り上げている理系の研究成果を示したニュースを中心に、独断と偏見のもとにチョイスして、コメントしまくる「投げ銭式」にしております。
2017年9月13日、これを書いている14時の次点では、以下の2記事を配信しております。
今は基本的に、単記事だけでも投げ銭式になっております。執筆管理人である仲見の都合で引っ越しや管理の合理化など諸事情により、消えてしまうものも出てくるかも…しれません。あるいは、無料で読めるスペースを狭くしなければならなくなるかも…しれません。「投げ銭式」コンテンツにすることを、永久にお約束はできない可能性があります。
ちなみに、私が別の方の公開中のコンテンツを買い取って、印刷してから紙で読んでいたこともありました。ネット上のコンテンツは、永久に存在するとは限らないからです。
そういうわけで、焦らせてしまったかもしれませんが、少し、メインブログのここよりも、多少、緊張感を持ってやっていく予定です。何卒、よろしくお願い致します。
現在のドイツの科学研究政策から~西川伸一「ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで」(Yahoo!ニュース-個人)~
<今回の内容>
1.はじめに
どうも、あちらこちら、休みながらも手をつけながら、メインブログをはじめ、いろいろと「工事」も始めた執筆管理人です。「工事」をする間、ふとSNSに目をやると、時たま、衝撃的なニュースが飛び込んでくるので、ちょっとのことでは驚かなくなりました。それでも、次のニュースには、腰を危うく抜かしかけました:
上の西川さんのニュースによれば、「社会のニーズを見据えた、実践的な、職業教育を行う」と安倍首相のOECD閣僚理事会で行った演説とは逆に、
ドイツ政府はOECDでの安倍演説の逆、「すぐ役立つ職業教育ではなく、理論的学術研究を深める」方針を科学技術政策の根幹にしている。
ということを数々の実例を挙げながら、書いていらっしゃったからです。
ドイツ政府のこの科学技術政策の方針は、詳しくは後述しますが、
この結果、先に述べた学術研究が急速に進展しただけでなく、もう一つ我が国の大学の凋落を印象付けたタイムズ高等教育トップ200に、なんと22大学がランクイン(2005年には9校だけ)している(我が国では東大と京大の2校だけ)。この結果ドイツの大学の魅力は増して、今や外国人教員数は全体教員数の12.9%に達している。
という事態にまで達しています。日本の大学が何位に入っていたか、などについては、
世界大学ランキング2018の結果に衝撃 アジア1位も程遠い東京大学の順位 - ライブドアニュースのほうをご参照ください。また、時間に余裕があれば、記事にするかもしれません。
海外の大学で教鞭をとっている大学教員の方々によれば、研究留学を希望する各国の学生が、何を指標に留学先の国を決めているか、という重要な条件の一つに、世界大学ランキングにどの国から、どんな大学がランクインしているか、というものがあります。加えて、どのような分野の研究で、優れた実績を上げているのか。といったことがあるようです。
そういうわけで、本記事では西川さんのYahoo!個人のニュースを読みながら、日本の教育や研究は、どのような意味で「ヤバい」のか、ドイツの卓越性はどういったところにあるのか、見ていきたいと思います。
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