【'18.6.15_1740ごろ全体更新】「【読書→読了メモ】佐藤信弥『 #中国古代史研究の最前線 』」目次とその周辺の話
<読書メモまとめの目次つけています>
1.はじめに
今週頭から本日まで、今秋の同人誌新刊のため、9割ほど読んだ本のツイート読書メモをまとめました(6月15日に読了済み)↓
読んだ、そして残り1割という途中(6月15日に読了済み)の本は、こちらです:
組み入れたツイートに書いたように、「一般の方向けに、研究の最前線をまとめたものというより、先秦」(中国の(夏・)殷・西周~戦国末期の時代)から秦・前漢を卒論で書きたい学部生向けの入門書のように感じました」。著者は、中国は先秦時代の研究者の佐藤信弥さんです。2016年に出版された
を書かれた方で、中国史研究者のTwitterユーザーの間で、西周史の本として話題になっていたと思います。私の東洋学の入口が、藤崎漫画版と偕成社版の『封神演義』で、「その後の歴史はどうなった?実際は、どうだった?」という意味で、西周時代が気になっています。今、読んでいる『中国古代史研究の最前線』の次に、読もうと準備中です。
2.読書メモのツイートまとめ目次
さて、上記のモーメントですが、歴史学方面に関する問題を含んだ内容になりました。 日本史分野の「【2017.5.14_0140追記:ニュース】歴史学の成果を伝える難しさ~「歴史の複雑さ伝える 「応仁の乱」がベストセラー 呉座勇一さん(歴史学者)」(東京新聞)~ - 仲見満月の研究室」の呉座さんの新しいインタビューでの指摘など、取り込んだツイートもあります。たくさんの方に読みやすいよう、モーメントに入れたツイートはツリー式に連投しました。その連投ツイートの各項目最初のツイートへのリンクを貼っておきますので、ご活用ください。
【その1.本書はどんな人が対象?どんな準備がいるの?】:
【2.フィクション作品、世界史との接点などに関するメモ】:
【3.第4章と竹簡とその関連の話】:
仲見満月👻7/16テキレボ7th【委託-10】 on Twitter: "#中国古代史研究の最前線
今、第4章。簡冊は殷代、西周時代から、あったんですね。"
【5.秦代あたりの日書と占いのこと】:
【6.秦末と前漢初めの政治的な動きと「「歴史記憶」の戦争」】
【7.終章、それと全体の振り返りで気になったところ】:
(以下、'18.6.15_1740ごろ更新)
読了し、上記のモーメントに新しいツイートを3~4つ、第7項に追加しました。
3.『中国古代史研究の最前線』とその周辺の話~出版元や仲見の関心ほか~
本書の編集者の方によると、つい最近、3刷ができたとのことでした。星海社新書では、今の日本だと少しマニアックな時代や地域の歴史に関するタイトルを出されていまして、例えば、18世紀のヨーロッパ東部等については『姦通裁判 ―18世紀トランシルヴァニアの村の世界― 』の本が出ています。これからも、歴史学方面のタイトルの本に力を入れてくださるそうですので、勝手に期待しています。
今回、本書を拝読していて、中国史研究で私が使っていた入門本があり、そのことを思い出しながら、モーメントをまとめていました。その入門本について書いた拙記事がこちらです:
書いていたこととして、
2005年末に初版が出て以来、改訂されておらず、文献一覧を更新してほしい思いがありますが、まだまだ、使える入門書かなと思っています。が、いろいろと近現代史は新たな学説が登場してきているので、アップデートしたほうがいいです。
(中国史研究をする人へのスタンダードな入門書~礪波護・岸本美緒・杉山正明編『中国歴史研究入門』~ - 仲見満月の研究室)
の箇所について、先秦、秦、前漢の研究状況の一部は、本書でアップデートできる箇所は、出ているんじゃないでしょうか。文献についても、本書のキーワードになっていましたので、参考になるかと。
加えて、『中国古代史研究の最前線』の裏表紙側のカバーには「中国古代史時代別参考書籍」のコーナーがあって、本書著者の先の西周史の本のほか、以下の3冊の本が挙がっていました。該当時代の中国史を専攻する学部生の方、お手に取ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、『中国古代簡牘のすべて』の出版元・二玄社は、書道関連の書籍を出しているところですね。
4.最後に
『中国古代史研究の最前線』については、以上です。残り1割、読み進めます(15日に読了済み)。
ところで、本書にも出てくる漫画『キングダム』は、原作をすっとばして、モブキャストが運営している新しいほうのスマホゲームでプレイしていたことがあります。
ジャンルとしては、たぶん、合戦レーションに入るんだと思います。史実を知っていたら、同ジャンルの三国志をモチーフにしたゲームと同じように、攻略しやすいんだろうか?と首をひねっていました。合戦がメインのクエストを史実どおりに進めたとしたら、始皇帝暗殺やら、統一後の話はどうなるんだろうか?と考えていました。クエストとクエストの間、農地を耕したり、兵士を募ったりして、爵位をアップさせるうち、そもそも、中国の戦国時代末期の人たちは、どういう生活をしていたんだろう?と考えるようになりました。
本書は、そうした疑問にも答えてくれる研究や報告、明らかになったことを知る上でも、頼りになる1冊です。
本書を読んでいる途中で、スマホゲーム『Fate/Grand Order』に、始皇帝暗殺の逸話で有名な荊軻がアサシンのクラスで出てくると知りました。調べてみて、お酒に酔う前と普段とのギャップはすごいらしいですが、それ以外のキャラクターの感じがよく分かりませんでした。配信が始まっている第2部では、活躍するシナリオがあるかもしれませんので、楽しみに待ちたいと思います。
おしまい。