仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

【2018.Mar. 台湾ZINE展】#ZINEDAYTAIWAN vol.2 ”委託”出展的通知(委託出展の告知) 

(*記事作成:’17.12.18頃、本記事は2018.3.4まで上から2番目に表示されます)

 

<在臺灣ZINE展我打算”委託”参加

(台湾のZINE展示に委託参加予定です)>

0.はじめに

だいぶ早いですが、来年3月頭に台湾で開催されるZINEDAY TAIWAN vol.2

の準備が一区切りつきましたので、忘れないうちに、イベントや委託物の内容について、お知らせ致します。

 

今回は、会場が台北ということもあり、以下の案内には、繁体字中国語、英語が混じってきます。使われる言語が統一されていなくて、読みにくいとは思いますが、どうか、ご了承下さい。基本的には、繁体字中文か英語の後に、日本語訳を()内に示しています。

 

 

1.關於挙行年月日的,及會場(開催日時と会場について)

ZINEDAY TAIWAN vol.2

 

 ●2018年3月3~4日…星期六、星期天(土・日)

 ●下午1~8時點(13~20時)

 ●會場:RETRO PRINT TAIWAN IN TAIPEI(RETRO印刷台湾店2F)

 

這里我寫了,在日本大阪RETRO PRINT 公司的台灣台北店這個ZINE展挙行。

ここの記事で書きましたが、日本の大阪レトロ印刷さんの台湾台北店で、このZINE展は開催されます。)

 

我打算”委託”参加 ZINEDAY TAIWAN vol.2。關於去會場”RETRO PRINT TAIWAN IN TAIPEI” 的方法,請你看”RETRO印刷JAM Taiwan”,在這里有地圖。

(私はZINEDAY TAIWAN vol.2に委託参加をする予定です。会場のRETRO印刷台湾台北店へ行く方法については、RETRO印刷JAM Taiwanを見て下さい,地図がここにあります。)

 

別外,我認爲ZINE是好像日本一種同人誌的東西,我有同人誌比洒脱的印象。(なお、ZINEは日本の一種の同人誌のようなものだと、私は考え、同人誌よりもオシャレなイメージを持っています。)

 

 

2. ”委託”出展,賣的東西(委託出展で売るもの)

 這張是我 ”委託”賣的東西。(これが私の委託して売るものです)↓

f:id:nakami_midsuki:20171218184130p:plain

 

 

書本大小是B5,篇幅是34,価格是NT$200。 ”委託”賣5本書。

(本のサイズはB5、ページ数は34、値段は200台湾ドル、です。委託で5冊売ります。)

這個次,ZINEDAY TAIWAN vol.2 的 staff 代替我來賣ZINE。

(今回、ZINEDAY TAIWAN vol.2のスタッフさんが私の代わりに、ZINEを売ります。)

 

關於我 ”委託”賣東西的詳細説明(委託で売るものについての詳細な説明)↓

 《Nakami博士對人文和社會學領域的研究新聞感興趣的雑誌》2017年11月、秋天之卷(『なかみ博士の気になる人文・社会系ニュース』2017.11.秋号)
這本書是由Nakami博士(她獲得文科和科學兩個領域的博士學位),關於人文科學和社會學領域的新聞領域,自由撰寫的專欄雜誌。這本書带的“博士柴犬的名片標簽”是饒头的!(這是Post Dr.Shiba dog的意思)
                  
★這個秋天卷的特點:日本現在"忍者學”及其環境    
★本卷的内容:
●“忍者風格”的虚構故事作品與“人文科學”~“烤蜥蜴”的複合毒藥...甲賀(忍者)的“秘密”忍術書發現“(ITmedia新聞/産經新聞)~
●忍者文化推進的”郷土”振興運動和大學+關於在中國和韓國接近忍者的職位~“三重大學開設忍者研究中心 在新年度 伊賀衛星校園/三重縣”(朝日新聞網)等~
●忍者風格的工作參與的工作人要求“三重大學的大学研究院,從明年二月,對高考考試科目加忍者・忍術學“,(中日新聞網)

 

*出典:把ZINE貼的繁体字解説詞卡

 

(『なかみ博士の気になる人文・社会系ニュース』2017.11.秋号

 

この本は、なかみ博士(この人は文理総合系の博士号を取得)が、人文・社会学分野のニュース方面を自由に選んで書いたコラム雑誌です。この本には、「博柴の名刺ステッカー」が付録に付きます。(これは、ポスドク犬の意味です)

 

★この秋号の特集:今の日本の「忍者学」とその環境

★本書の内容:(*日本語訳では、省略します)

 

*出典:ZINに貼った繁体字のキャプションカード)

 

参加小組的名字是”仲見研”,叫”Nakami-Ken”,是”Nakami Laboratory"的意思。

(参加サークル名は「仲見研」で、「なかみけん」と言い、「仲見研究室」という意味です。)

 

 

3.結語(むすび)

會場”RETRO PRINT TAIWAN IN TAIPEI”在台灣台北市。如果在明年3月3、4日你

台北市有時間的話,請你在會場看看各種各様的ZINE。

(会場のレトロ印刷台湾台北店は、台湾台北市にあります。もし、来年3月3・4日に台北市に行って時間がありましたら、会場で様々なZINEを少し見てみてください。)

 

=======================================

繁体字の打ちにくいPCで、ずっと、中文を打ち込んでいました。つ、疲れた…。

 

委託物を預かって頂くギャラリー「あしたの箱」の方には、委託前より大変なお世話をおかけしておりますが、どうか、宜しくお願い致します。

 

それから、日本人でZINEDAY TAIWAN vol.2に行ってみようかな?という読者の方には、ZINE DAY OSAKA - ZINEDAY TAIWAN... | Facebookにある会場への行き方を引用させて、ご案内に替えさせてください:

RETRO印刷台湾店への行き方
● 桃園空港からバス
台北行き1819 路線に乗り、「台北駅東三門」で下車。下車した台北駅横から徒歩15 分程度。
● 東三門から地上で行く場合
台北駅横の承徳路一段から市民大道で西へ歩き、延平北路一段の交差点(彰化商業銀行の角)を右に曲がり、50m くらい進む。69 巷の道路を右へ入る。
● 東三門から地下を通る場合
台北駅地下は台北地下街、中山地下街などにつながっている。台北地下街出口Y21 を上がり、延平北路一段の交差点(彰化商業銀行の角)を右に曲がり50m くらい進む。69 巷の道路を右へ入る。
松山空港から地下鉄
台北市地下鉄MRT(台北捷運)路線図で黄土色線の「松山機場」から「動物園行」に乗り、「南京復興」で緑色線「新店行」に乗り換え、「北門」で下車。延平北路一段の交差点(彰化商業銀行の角)を左に曲がり50m くらい進む。69 巷の道路を右へ入る。

 

(ZINE DAY OSAKA - ZINEDAY TAIWAN... | Facebook)

 それから、「★道に迷った場合や何かありましたら、RETRO 印刷JAM のfacebook にメッセージを!日本語で大丈夫です★」とのことです。

 

長くなりましたが、以上、委託出展のお知らせでした。おしまい。

 

 

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【'18.4.12_1930更新】いとおしさ、哀愁、そして北京のこと~鈴木智子の作品集と #歌集 出版プロジェクト~

<本記事の内容>

1.はじめに

先日、短歌を中心に、創作活動をされている鈴木智子さんの作品集『小説 三日目に悪夢 紀行文×短歌 天安門は霞 詩・四編』を拝読しました。

f:id:nakami_midsuki:20180304090803j:plain

 

今回は、主にこの作品集、それから写真集をレビューさせて頂き、最後に鈴木さんが挑戦されている歌集の出版プロジェクトとご活動を簡単に紹介させて頂きます。

 

 

2.作品集『小説 三日目に悪夢 紀行文×短歌 天安門は霞 詩・四編』

本作品集の構成は、前半が小説、中盤が詩、後半が北京に行かれた際の紀行文+短歌となっています。文学フリマで作品集を手に取った際、表紙にいくつかの形式の異なる作品が集めらえ、編まれていることに新しさを感じ、表紙が中華圏のものだったことがあって、買いました。

 

さっそく、レビューさせて頂きます。

 

 2-1.「小説 三日目に悪夢 」

前半の小説は、冒頭に月曜から始まり、日曜が来て、また月曜という順番で曜日が並べられており、曜日の下に短編小説のタイトルが示されていました。短編小説は、日常を切り取った話、未来の密閉された空間で生きる人間たちのエレジー、事業失敗で借金に苦しむ男が挽回を狙ってゲーム企画(実は相当突拍子もないことが判明)に命をかけて挑戦する話など、全部で8作品。

 

「ひまわり畑」のように、星新一ショートショートを彷彿とさせるものがありながら、終末の近さを感じる登場人物の生き様に哀愁を感じたり、だからこそ、生のいとおしさをに気づかされたり、 感じることの多い部分でした。

 

 

本ブログのメインテーマに近く、印象的だった作品には、「価値なき天才」があります。

 

「天才」と呼ばれた語り手・竹田は、幼い頃から、電気の配線や建築物の構造が気になり、エンジニアリングにしか興味がない人物でした。母親に小説などをすすめられても、見向きもしなかった竹田少年は、出身地の札幌近郊から工学を学ぶ目的の進学で、仙台の高校を経て、東京の学園都市の大学に進みます。工学部に入学した語り手は、誰とでも付き合いのよく、漫画や映画をはじめ様々な娯楽をたしなむ石橋と仲良くなります。3年生になり、就活が始まり、内定をゲットした石橋との酒の席で、竹田は自分が「拒否」し、受け付けなかった工学以外のものについて、思いをめぐらせます。その後、就活を離れたまま彼は卒業し、北海道に帰り、ぼうっとしながら、竹田は石橋の「一芸に秀でてはいるけれど、人間的な厚みはまるでない」の言葉を反芻するように、就活を通じて自分の生き方を振り返り、絶望します。

 

院生時代、竹田のようなその道一本で突き進んできた人が周りにいた私には、大学院で研究に挫折するような人がいたように思います。そのうちの一人は修士課程の終わりに国際的なジャーナルに論文が掲載されるほどの逸材でしたが、自分に限界を感じたらしく、博士課程で教員採用試験を受験し、博士号取得後、出身地にUターンで高校教員になりました。別の一人は、今の職業研究者の世界に幻滅し、修士課程で院を出て、バイトで出入りしていた会社に入りました。2人は方向転換しましたが、現実世界には竹田のように挫折を経験し、院を出た後、ぼんやりと家で過ごしたり、引きこもったりする大学院生がいて、それ故、竹田の絶望は決して作品だけのものではないと思えます。

 

 

さて、小説パートを読みながら、ふと考えたことがあります。登場人物の心情を短歌で挿入しながら、展開した著者の作品を読んでみたい、ということです。最近、日本の古典文学作品の紹介をブログでしましたが、紹介した作品と近い時代の物語文学には、『伊勢物語』や『大和物語』が有名な歌物語がありました。歌物語は、和歌に関する説明とされる「詞書」の部分がスト―リ―性があるもので、『源氏物語』など後世の作品に与えた影響が大きかったと言われています。もし、可能であれば、次は短歌が登場人物の心情、それから情景を表す歌物語のような作品を読んでみたいと思いました。

 

 2-2.詩・四編

中盤の詩は、「南砂町」から「拒絶と迎合」までの四編の詩で構成されています。

 

1つずつ、テーマは異なるものの、どれも「大人の童謡」といったらよいのでしょうか。日常を必死に、傷つきながら働き、眠って、食べている。そのように生きる人を思い浮かべてしまい、心を揺さぶられました。「南砂町」はヒリヒリしたものを、「拒絶と迎合」は潤いを求めながら、でも手が届かない哀しみが織りこまれているように感じました。

 

繰り返し読んでいるうちに、ふと四編にメロディーをつけてみたらどうだろう?と思いつきました。私は数年前、ライブの告知ポスターをローソンで見かけたのをきっかえに、歌手の米津玄師さんを知りました。彼の曲を聞いているうち、なぜか、この四編に合うメロディーは米津さんのものだと思われるようになりました。

 

それほどまでに、口ずさみたくなる作品ばかりでした。

 

 2-3.「紀行文×短歌 天安門は霞 詩・四編」

後半の北京をめぐる紀行文+短い歌は、中国研究をしている者として、いちばん、作品集のなかで響きました。就活で上海に行っていたため、その時の体験と比較して、面白かったということも、あります。

 

まず、街の変化のスピードに、旅行ガイドの改訂が追いついていない様に、苦笑いしてしまいました。その一方、所謂"老北京"な人たちが生きるフートン、四合院の街並みを歩き回る話エピソードや、各地下鉄でセキユリティ検査がある気づき、中国国家博物館の広さを上野の東京国立博物館と比べた表現など、2016年あたりで北京に行かれた日本の方なら、「あるある!」というカルチャーギャップが、はさまれています。

 

なお、上海でも地下鉄でいちいち、セキュリティ確認はありました。中国って、広いけど都市部は人口過密なのか、防犯上の観点からセキュリティの必要性があるんでしょう。 そこは人海戦術でやろうとしてるのかな、と。

 

北京のフートン(胡同)は、非常に乱暴に言えば、石造りの長屋です。個人的に、韓国は石+木、日本は木が家の主な素材のイメージ石造りなので、日本の長屋を知っていると、北京の石造り長屋の雰囲気の違いに驚かされます。このフートン、北京では密集して建っており、家と家の間が塀でふさがり、小道が少ないようです。工事が一画で始まると、1キロ単位で迂回しないといけないのは、納得。鈴木さん、大変でしたね…。

 

さて、そのようなフートンを抜けて、やって来ました紫禁城。とにかく、広かった!というのは、

 

でかすぎて笑うひたすら歩く道数えきれない提灯の赤

 

の歌に集約されています。赤い提灯は、なぜか観光地にも下げられていることがあって、何かもう、この歌はストレートで、笑ってしまいました。ちょうど、今月1日が中華圏では旧正月の最終日・元宵節だったようで、数日前から灯籠を町筋に下げ、見て歩き回る風習があると聞いたことがあります。ですが、どうも最近は元宵節以外で、中国では赤い提灯を下げている通りが多いように感じています。

 

 

3.写真集『天安門は霞』と『マカオのベランダ』

『小説 三日目に悪夢 紀行文×短歌 天安門は霞 詩・四編』の作品集後半で語られた、北京の様子は、同名の写真集『天安門は霞』で見ることができます。フートンの密集具合や紫禁城のドデカさを体感できます。

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また、ポルトガルから、そろそろ返還されて20年近くとなるマカオの写真集『マカオのベランダ』。中華とラテンなものが共存し、独特の雰囲気を伝える写真に、鈴木さんが素朴な一言を添えて、読む者をノスタルジーに誘う作品です。

f:id:nakami_midsuki:20180304104509j:plain

 

 

4.ご活動と歌集出版プロジェクトのお知らせ~むすびにかえて~('18.4.12_1930更新)

今回、レビューさせて頂いた作品の著者・鈴木智子さんは、現在、クラウドファンディングで、歌集の出版に挑戦されています。1000円からスタートで、コースによって、出版された歌集、その歌集に名前が入れられる権利、また新たに出される私家版の作品集、批評会への参加権、オリジナルのトートバッグなどが、リターンに挙がっています:

faavo.jp

 

それから、鈴木さんは、文学フリマやデザフェスなどのイベントにご出展され、作品を発表されています。私がご活動を知ったのは、文学フリマでした。

 

本記事で紹介させて頂いた作品を含めて、この機会にぜひ、鈴木さんの短歌や写真、小説に触れてみては、いかがでしょうか。

 

おしまい。 

 

 

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#年度末 なので #2017年度 の 収支状況をまとめる基礎作業中、ほか

とうとう、2017年度も残り、あと1ヶ月になりました。3月ということで、毎月恒例の背景とTOP画像を変更致しました。PC版とモバイル版とで、それぞれ、表示されるものは異なります。違いをお楽しみください:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

ところで、私のほうは同人活動を始めてから、売り上げや印刷代・出店費等のデータを整理する作業をしております。いわゆる収支報告ですね。

f:id:nakami_midsuki:20180301190109j:plain

 

こういう数を扱うことと、表計算は苦手なので、できるだけ打ち込むだけで済むものがあれば、助かります。いろいろと探して、たどり着いたのが、こちら:

booth.pm

pixivのBOOTHで無料ダウンロードできます。即売会1回につき、1シート。上半分に本のタイトルと売り上げ数を入れると、設定に従って、合計金額を計算してくれます(=収入)。下半分には出店費や印刷代、交通費や交通費、消耗品の金額を記入する欄があって、記入すると、支出合計を計算してくれます。一番下には、収支差引額が表示されます。

 

イベント単体のデータをまとめるだけのものではありますが、年度全体の収支データの基礎作業をするには使い勝手がよいと思いました。よろしければ、ダウンロードして、使ってみて下さい。

 

あと、同人作家として収入を得ている方のなかには、次のような諸々の手続きやお金関係のガイドブックが役に立つと思います。きたみりゅうじさんのは、13年くらい前ので古めですが、色々なところで挙がっています。

 

 

 

短いですが、今回はここまで!

 

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