仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

映画『パブリック 図書館の奇跡』を見る~公共図書館から見える米国の社会ほか~

<社会派ドラマの映画を見てきました>

  • 1.はじめに
  • 2.映画『パブリック 図書館の奇跡』の内容と感想コメント
  • 3.この作品から分かることや合わせて見てほしい映画作品
  • 4.おわりに

1.はじめに

2020年4月くらいに、先行オンライン試写会が一部のフォロイーさんの間で話題になっていた映画。いちばん近い割引デーに、見に行ってきました。

 

 ●映画『パブリック 図書館の奇跡』公式サイト

longride.jp

 

主役は図書館員と利用者のホームレスたち。これは、寒波が襲うシンシナティ公共図書館で、屋根のある暖かな場所を求めた彼らの抵抗による一夜の事件。

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映画『パブリック 図書館の奇跡』を見る

(出典:アンティークな本棚イラスト - No: 1503833/無料イラストなら「イラストAC」

 

 

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クッキー「レスポワール」の缶を文庫本ケースに使う話~ #トーハク こと東京国立博物館のグッズ通販~

Twitterの記録から>

  • 1.「杜若」の文庫缶ケースある暮らし(2020.7.24、21時台の追記)
  • 2.レスポワールって、具体的にどんなお菓子なの?
  • 3.おわりに

1.「杜若」の文庫缶ケースある暮らし(2020.7.24、21時台の追記)

先月2020年6月半ばの話だったと思います。Twitterを見ていたら、美術史のアカウントのツイートがあって、東京国立博物館(トーハク)のグッズについて、

「缶ケース入りの焼菓子レスポワール(挟み焼きクッキー)のセットがあって、賞味期限が近いため、半額近くの500円ほどで割引セールをやるそうです」

という情報がありました。

 

そのツイートをよく見ると、トーハクのミュージアムショップ通販で買える缶ケースには絵柄があり、片方が桜、もう片方が「杜若」(かきつばた)のものでした。商品としては、2016年には販売が始まっていた様子↓

 https://twitter.com/TNM_PR/status/697616331911401476?s=19

 

青紫の杜若の絵に惹かれた私は、さっそく注文。その月の終わり、届いた箱から中身を取り出して、缶を開き、サクサクするレスポワールを食べました。翌日に話を聞き付けた家人がやって来て、クッキーはあっという間に食べ尽くされ、空っぽに。


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さて、私の真のお楽しみは、ここからです。缶の柄を目的に買い、何が入るのか探しました。試行錯誤の結果がこれ↓


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食べた後の缶は、サイズがほどよい文庫本のケースとして再利用しています。積読本の多い我が家では、この缶は読みかけ文庫本を入れておいて、ホコリ避けにするとに使いやすい! 私にとって本を入れるケースは生活の道具であり、心惹かれる絵柄の缶を使えば、読書のたび、ウキウキします。

 

そういえば、心惹かれた割に、私はこの「杜若」の絵画自体、まったく知りませんでした。少し、Googleで検索して調べてみたものの、なかなか、合う柄の絵は見つかりません。そこで、「画像検索 - 東京国立博物館」にアクセスし、検索窓に「杜若」と入力して検索。ヒットしたうちのイメージが近い作品がこちらでした↓

 ●C0007583 皇居造営下絵_杜若に鷭図 - 東京国立博物館 画像検索

レスポワールの缶の花びらや茎の色を明るくしたら、この皇居造営下絵に近い感じではありますが、缶に使われた構図はこの絵に見えません。

 

今度はGoogleの検索窓に「かきつばた」、「東京国立博物館」、「缶」と入力。検索をかけたところ、同じミュージアムショップで売られている缶入り焼き菓子入りの商品がヒットしました↓

   ●東京国立博物館ミュージアムショップ / 八橋蒔絵螺鈿硯箱缶入クッキー(入荷後順次発送)|

見た感じ、売れ筋のグッズではあるものの、こちらも構図が違うみたい。蒔絵の様子が再現されていて欲しくなりましたが、その時は買うのが目的ではありませんでした。

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◆2020年7月のブログ群 更新のお知らせ~BOOTHやSuper Servant Mythology(2020.9.6(日))欠席の話も~

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というわけで、仲見満月が執筆管理人をしているブログ群について、今月は色々と更新をしたので、各記事へのリンクをまとめてお知らせします。

 

<お知らせ色々> 

  • 1.『なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)』の更新
  • 2.『仲見満月の「分室」』の更新情報
  • 3.ここ『仲見満月の研究室』(研究室ブログ)の更新情報、BOOTHやSuper Servant Mythology(2020.9.6(日))欠席の話
  • 4.おわりに

1.『なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)』の更新

 

【レビュー】神戸遥真『休日に奏でるプレクトラム』と『休日に恋するプレクトラム』~マンドリンと社会人サークルの小説を読む~ - なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)

gray-naka3-3dsuki.hatenablog.jp

:5~6期に読んだ、神戸遥真さんの「マンドリン×社会人サークル」がテーマの小説2作を読んだレビュー記事です。全2巻で、タイトルから「奏でるプレクトラム」シリーズと私は勝手に呼んでいます。社会人サークルの卒業のなさ、仕事や家庭のことで多忙な時間の生活の中をどうやってやり繰りして活動するか、を大いに考えさせられる内容でした。

 

 

2.『仲見満月の「分室」』の更新情報

 

●マガジン「八華のランサー長尾景虎こと、上杉謙信を知るための資料本メモ

note.com

:昨年の夏から秋にかけて、長尾景虎こと上杉謙信について個人的に調べ、ぷらいべったーに公開していた記事をnoteに移動し、加筆・修正して公開したシリーズ。3本のブログ記事にまとめようとして、中身にうまく入らなかった刀剣の話や何やらの情報があって、末尾に箇条書きにして羅列したまま、一年が過ぎました。せかっくなので、書けているところまでで区切り、少し読みやすいように手を加えた状態で公開しています。収録記事は以下の3本。マガジン丸ごとでも、気になった伝記の本の記事単体だけでもご購入いただけます。

 

 ●八華のランサーを知るための資料本メモ①:『信玄と謙信』(学研まんがNEW日本の伝記)【 #FGO 関係、読み出し無料】|仲見満月の「分室」|note

note.com

 

八華のランサーを知るための資料本メモ②:『上杉謙信:政虎 世中忘失すべからず候』(ミネルヴァ日本評伝選)【 #FGO 関係、読み出し無料】|仲見満月の「分室」|note

note.com

 

八華のランサーを知るための資料本メモ③:『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩』(星海社新書)【 #FGO 関係、読み出し無料】|仲見満月の「分室」|note

note.com

 

●「アスクレピオスを知るための文献メモ 第1期【 #FGO 】

note.com

:説明には、「このマガジン収録の記事は、スマホ向けRPGFate/Grand Order』(以下、FGO)に登場するギリシャ神話の医神アスクレピオスにハマった筆者が、現実世界の彼について日本語の文献を中心に読み、まとめた備忘録的なシリーズ記事群」と書いています。同人誌の「【紙の本&電子版】『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'20年3月 夏号の #FGO 医神 #アスクレピオス 特集号」に収録した同名シリーズを、マガジンにまとめました。医神の文献メモ第1期を読むことで、  

 ・『ギリシアローマ神話辞典』に掲載されている医神のプロフィール的な情報

 ・医神の聖地で古代ギリシャ人が訪れたエピダウロスの巡礼や治療祭儀の様子

など、アスクレピオスの神話や信仰に関する基本的なことを知ることができます。マガジンのタイトルにあるように、第2期に向けて文献読みを進めています。

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