クッキー「レスポワール」の缶を文庫本ケースに使う話~ #トーハク こと東京国立博物館のグッズ通販~
<Twitterの記録から>
1.「杜若」の文庫缶ケースある暮らし(2020.7.24、21時台の追記)
先月2020年6月半ばの話だったと思います。Twitterを見ていたら、美術史のアカウントのツイートがあって、東京国立博物館(トーハク)のグッズについて、
「缶ケース入りの焼菓子レスポワール(挟み焼きクッキー)のセットがあって、賞味期限が近いため、半額近くの500円ほどで割引セールをやるそうです」
という情報がありました。
そのツイートをよく見ると、トーハクのミュージアムショップ通販で買える缶ケースには絵柄があり、片方が桜、もう片方が「杜若」(かきつばた)のものでした。商品としては、2016年には販売が始まっていた様子↓
【ショップ新商品情報】人気の四季花鳥図巻(酒井抱一筆)モチーフの新商品。神戸風月堂のレスポワールセットです。缶の図柄は「さくら」と「杜若」の2種。各972円(税込)。お土産にどうぞ! pic.twitter.com/p8kK5U3wnw
— トーハク広報室 (@TNM_PR) 2016年2月11日
https://twitter.com/TNM_PR/status/697616331911401476?s=19
青紫の杜若の絵に惹かれた私は、さっそく注文。その月の終わり、届いた箱から中身を取り出して、缶を開き、サクサクするレスポワールを食べました。翌日に話を聞き付けた家人がやって来て、クッキーはあっという間に食べ尽くされ、空っぽに。
さて、私の真のお楽しみは、ここからです。缶の柄を目的に買い、何が入るのか探しました。試行錯誤の結果がこれ↓
食べた後の缶は、サイズがほどよい文庫本のケースとして再利用しています。積読本の多い我が家では、この缶は読みかけ文庫本を入れておいて、ホコリ避けにするとに使いやすい! 私にとって本を入れるケースは生活の道具であり、心惹かれる絵柄の缶を使えば、読書のたび、ウキウキします。
そういえば、心惹かれた割に、私はこの「杜若」の絵画自体、まったく知りませんでした。少し、Googleで検索して調べてみたものの、なかなか、合う柄の絵は見つかりません。そこで、「画像検索 - 東京国立博物館」にアクセスし、検索窓に「杜若」と入力して検索。ヒットしたうちのイメージが近い作品がこちらでした↓
●C0007583 皇居造営下絵_杜若に鷭図 - 東京国立博物館 画像検索
レスポワールの缶の花びらや茎の色を明るくしたら、この皇居造営下絵に近い感じではありますが、缶に使われた構図はこの絵に見えません。
今度はGoogleの検索窓に「かきつばた」、「東京国立博物館」、「缶」と入力。検索をかけたところ、同じミュージアムショップで売られている缶入り焼き菓子入りの商品がヒットしました↓
●東京国立博物館ミュージアムショップ / 八橋蒔絵螺鈿硯箱缶入クッキー(入荷後順次発送)|
見た感じ、売れ筋のグッズではあるものの、こちらも構図が違うみたい。蒔絵の様子が再現されていて欲しくなりましたが、その時は買うのが目的ではありませんでした。
探した限り、今回は東京国立博物館の関係する作品で、レスポワール缶の「杜若」に当たるものは見つからず。好きな絵なので、このブログ記事を読まれたて、詳しいことをご存知の方がいらっしゃいましたら、仲見のTwitterアカウント(告知アカでも、なかみんの日常アカのうち、いずれか)のほうにリプライで教えて下さい。
(以下、2020.7.24、21時台の追記)
キーワードを組み合わせて検索したところ、酒井抱一の「四季花鳥図巻」のかきつばたという作品のようでした。ミュージアムに出展しているお店「便利堂」の通販で、複製品らしき色紙を見つけました:
●【DM便可】 ミニ色紙 〈かきつばた〉(四季花鳥図巻 部分) 酒井抱一筆 #京都 便利堂
2.レスポワールって、具体的にどんなお菓子なの?
この記事のタイトルにあるメインのお話は終わりました。今度は、「挟み焼きクッキー」なるレスポワールが、具体的にどんなお菓子なのか?ということについて、調べたことをメモっていきます。
レスポワールとは、神戸凮月堂で作られているクッキーのひとつで、
「1976年に神戸凮月堂の別ブランドとして誕生いたしました。 レスポワールとはフランス語で「希望」を意味し、パッケージには同じく「希望」を花言葉に持つ、ひなぎくがデザインされています。」とのこと。
開発については、こんな経緯や調整があったんだそうです↓
発売当初からバターの選定にこだわり、試行錯誤を重ね、ようやく練りのきいた低水分の国産バターに出会うことができました。バニラから抽出された香料を加え生地をつくり挟み焼きすることで、焦がし風味がバニラの香りと程よく合い、サクッとした 歯触りに焼き上がります。素材が合わさり醸し出す、まろやかでやさしい味わいをお楽しみください。
(レスポワール 焼き菓子 | クッキーのレスポワール お菓子のご紹介)
読み返すだけで涎が出てきそうな、そんな説明。見た目は薄いワッフルのようでいて、噛めば、ほどよくしっとりサクサクした歯ごたえでした。凮月堂のサイトを見ると、レスポワールの商品は色々とあるようですので、次回はこちらで注文してみたいと思います。
3.おわりに
以上、Twitterの記録にあった、東京国立博物館ミュージアムショップの通販にて、心惹かれたレスポワールの「杜若」缶を買ったお話でした。
実は、同じ時期にトーハクのミュージアムショップでは、通販部門で賞味期限が近いため、見返り美人図や風神雷神屏風の絵柄の缶入りお菓子を割引きで売っていました。そちらのほうは円形の缶で、食べた後に付箋やダブルクリップを入れ、使っています。開閉をするうち、フタにホコリが積もってしまい、写真での紹介ができず、残念です。
美術館・博物館めぐりが趣味の方はご存知と思いますが、トーハクに限らず、日本のミュージアムのショップには、文化財や美術品に関する面白くて、人によっては心の琴線に触れてしまい、思わず手に取ってしまうグッズがあります。たとえば数年前、奈良国立博物館のイベントに行った時、一緒に行った人はお店で正倉院にある御物のエキゾチックな絵柄のスカーフを買いました。今はそれを額に入れて部屋に飾っており、疲れたらスカーフを眺め、心は遥か昔のシルクロードに旅立って、自分を癒しているんだとか。
そうした日常に取り入れることで、ふとした瞬間に見てはリフレッシュしたり、心を踊らせることができたりするのが、美術品や博物館のこうしたグッズではないでしょうか?もし、この記事を読んでミュージアムの商品を気にされる方がいらっしゃいましたら、全国各地の美術館や博物館のショップページを探してみて下さいませ。
今日はこのあたりで、おしまい!