仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

大学院に行きたいと思ったら身に付けるべき学力のこと~その1:語学編~

7月下旬から8月初旬は、世の大学生(学部生)が期末試験の勉強やレポートに取り組み、あたふた、している時期だと思います。

 

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自分のころを振り返ってみれば、大学のあちこちで勉強している学生で席が埋まったり、また内定を手にした4年生が後輩の就活相談に載ったり、そういう時期でした。

 

この時期、自分は何をしていたかというと、教職課程が終盤に差し掛かり、教育実習の受け入れ校を探すべく電話をして内諾活動を進める傍ら、並行して通年の教職ゼミで課せられたグループワークの調査で図書館に通いつつ、サークルにも顔を出す。もちろん、ゼミでも発表したり、卒論研究に向けて継続的にいろいろ調べていました。さすがに忙しすぎて、その年の秋には心の何かが弾けたように、動けなくなりましたが…。

 

 

それはさておき、実のところ私は3年生から進学組でした。進学組、特に大学院を目指す人は文系の場合、基本的に個人個人で受験する学校の情報を集めることになります。

将来くっついて研究できる先生を探したり、進みたい方面に特化した法科や教職の専門職大学院の説明会に行ったり、とか…。

そういったこと、特に文系大学院の研究大学院を目指す人には、志望先を見つける具体的な方法を少し、次の記事を書いているので、まずそこから読んでください。

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

今回は、大学院修士課程の入学試験=院試に必要な学力の語学の話です。 とにかく、進学すると決心したら、まず外国語の勉強を始めよう!!ということは、確実に言えます。

 

院試の過去問については、別の記事を立て書くことになるかと思いますが、ここで簡単に書いておくと、だいたい、大学院と提携している大学図書館に過去数年分はファイリングされています。志望先が大雑把にしぼれてきたら、その各大学院の提携大学図書館のサイトを見て、案内を読み、長期休みや学会参加を利用して行ってみて、入館手続きをし、閲覧するのもよいでしょう。だいたい、どういった科目が出されるのか、予想ができます。

 

院試の外国語の出題のされ方

さて、文系大学院の修士課程の多くの院試で課される科目の一つが、語学です。ネイティブ日本人受験生には英語や中国語、フランス語や朝鮮・韓国語といった外国語、外国人受験生には日本語といった場合が該当します。なぜなら、文系大学院は名前のとおり、研究を進める基礎作業として外国語文献の読む力が求められるからです。あと、学会運営で外国籍の研究者と嫌でもコミュニケーションしたりと、絶対、外国語は必要です。

 

院試における外国語科目の位置づけとして、私が受験したところを考えると、一次試験の筆答問題で、学力の有無をみて基準点に達していない受験者をふるい落とす目的があったようです。大学院によっては、外国語科目というくくりで第一外国語、第二外国語と2言語を大学院側が指定した外国語から選んで答える出題方式のところもあります。

指定する外国語科目から1つだけ選択する大学院には、たとえば東洋学だと中国語と合わせて漢文が選択肢に入るところもありました(東南アジア史専攻のところだと、インドネシア語ベトナム語、マレーシア語も選択肢にある模様)。

 

具体的な院試の外国語対策

具体的な院試向きの外国語対策として、長文読解や長文翻訳の問題が出されるところが多かったように思います。私がやったのは、日本の大型書店に行って洋書コーナーで好きな日本人作家の英語訳本を買い、それをプロローグから日本語にひたすら訳していく、という方法でした。1節分を日本語に訳したら、日本語の原典と自分で翻訳した日本語を突き合わせて、答え合わせをする。ひたすら、この方法で学習しておりました。

もう一つの外国語に選んだ中国語も、同じように中国の輸入書籍を扱うお店の通販で中国語版を買って、日本語に決まった段落分を訳したら、日本語の原典と突き合わせて添削。

漢文のほうは、大学の講読授業でハードなのを読まされていたので、マニアックな歴史の知識がついていて、特に対策はしませんでした。ただ、受験した院試の問題文には、講読授業で出てきた散文の一節があり、すんなり、解けたのを覚えています。

 

終わりに

もし、一人で勉強するのがツライなら、就活している仲間や教員採用試験の受験生と連絡をとって、自習室を集団で借りて勉強会をしてもいいと思います。特に、教員採用試験の中には教科によって、試験科目の学習範囲が重なる人も、たまにいます。何だったら、留学生の友達に頼んで、お互いに外国語を教えあってもいい!

 

 何でもいいから、外国語の勉強を始めよう!!とりあえず、これが院試対策の学力をつける、初めの一歩だと思います。

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