国のアカハラ対策続報「学外の機関の活用を義務付け検討」~衆議院議員 河野太郎「どれどれ研究者の皆様へ」公式サイトより~
ニュース速報です!
寄せられた研究者関係の科研費や煩雑だった大学などでの会計処理の問題に対し、あちこち行き、主に文科省とのやり取りをしていた河野太郎衆議院議員。
いわゆる「神エクセル」を次年度から廃止させ、更に今回、以下の報告で国立大学で、ローカルルールを統一し、会計処理の問題を改善しようと、文科省にたたき台を作成してもらっているそうです。これが、河野議員の報告の前半部分です。
本記事で伝えたかったのは、終盤に書かれた、国のアカハラ対策に関する短い報告です。
アカハラに関しては、国立大学の中から抽出して、調査しましたが、結論から言うと、学内での対応だけでは不充分であり、新年度からでも、学外の機関の活用を義務付ける必要があるのではないかということになりました。
先々週の【「反アカハラ運動」の紹介+α】「文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます」(Change.orgより) - 仲見満月の研究室の「3アカハラに対する河野議員や文科省の動き201726時点」では、アカハラ対策に関する河野議員や文科省の新たな動きを伝え、天下りな研究者の皆様へ | 衆議院議員 河野太郎公式サイトをもとに、
・アカハラに関して、現在、文科省では旧帝大を中心に実態調査を進めている。
そして、今週末(2月の第二週)には調査が一段落するとの報告をもらっている
(*河野議員のところに「個別事案」が「数多く」寄せられている。
しかし、河野議員は「調査権限もなく、個別事案に対応することは困難」)
・今週末の文科省の調査結果を見たうえで、独立した対応機関の設置等を検討予定
・河野議員はこの問題に対し「想定以上に大きな問題であるという認識」を持つ
(以上、天下りな研究者の皆様へ | 衆議院議員 河野太郎公式サイトをもとに仲見が情報を整理、【「反アカハラ運動」の紹介+α】「文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます」(Change.orgより) - 仲見満月の研究室より再掲)
以上のように、文科省の指示で国立の七大学を中心にアカハラの実態調査がされ、その上で、本日のどれどれ研究者の皆様へ | 衆議院議員 河野太郎公式サイトにおいて、「学内での対応だけでは不充分であり、新年度からでも、学外の機関の活用を義務付ける必要があるのではないかということに」なったという報告が河野議員から出されました。
学外の機関の必要性は、【「反アカハラ運動」の紹介+α】「文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます」(Change.orgより) - 仲見満月の研究室で紹介しました
のキャンペーンにおいても
「アカデミックハラスメント対応の徹底化」の策として、「学内ではなく外部に,専門のカウンセラーや人権問題を専門とする法曹関係者らからなる中立的な機関を新たに設けるべきである」
(キャンペーン · 文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます · Change.org
を引用元に、仲見が【「反アカハラ運動」の紹介+α】「文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます」(Change.orgより) - 仲見満月の研究室でまとめた部分を再掲)
ことが訴えられていました。学外機関の必要性については、先に挙げた【「反アカハラ運動」の紹介+α】「文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます」(Change.orgより) - 仲見満月の研究室の「3アカハラに対する河野議員や文科省の動き201726時点」の拙記事をお読み頂き、ここでは割愛いたします。
文科省が行ったアカハラ実態調査の結果より、少なくとも河野議員は、新年度からもアカハラ対策として学外の機関活用を義務付ける必要性を、実感として持っていることが分かりました。そういうわけで、2月6日の拙記事で紹介しました反アカハラ運動を展開する方々にとって、文科省と河野議員に対しては、アカハラ対策を徹底し、「被害者の保護とケアを最優先する」という交渉が現実的に可能な状況が近くなってきていると言ってもよいのではないでしょうか。
(各大学いついては、見解が出ていないようですので、私には分かりませんが)
なお、これまでのアカデミック・ハラスメント対策に向けた「反アカハラ運動」と国の動きについては、拙記事の【2017.2.16更新:目次】アカデミック・ハラスメント(アカハラ)に関する記事まとめ(外部記事含む) - 仲見満月の研究室の6アカデミックハラスメント対策に向けて反アカハラ運動と国の動きに、各下位記事へのリンクがありますので、ご確認頂けたらと思います。
<関連する重要な記事>
アカハラに遭い、適切な手続きを踏んで戦うためには、被害者になりがちな学生たちが「これはアカハラだ!」と認識でき、彼らが周囲に助けを求められるだけの自己肯定感、それから対外関係を築けるほどの精神的な成熟度、および心の耐久力を持てる必要があります。
↑そのような視点から、家庭環境や学校教育等の成長過程で、虐待やいじめに遭っても気づいてもらえず、心が幼いまま、大学生の年齢に達してしまった学生たちに対し、まずは、精神的に成長できるように支え、安定的な人間関係が築け、自立を助ける存在として、保健室と養護教員を大学・大学院にも置く必要性を書きました。