仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

同人誌の献本について考えていること~仲見研の場合~

Webでの同人イベントを準備しつつ、「どうしようかな、うーん…」と悩んでいることがあります。それは、弊サークルの仲見研で出している学術系同人誌の献本について。

 

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(画像: 同人誌即売会の手描き素材イラスト - No: 1541872/無料イラストなら「イラストAC」 について、利用規約の範囲内で、仲見が一部を切り出して着色したもの

 

言わずもがな、『学術系ニュース』のシリーズは、仲見が毎号の特集テーマに合わせて、各ブログの記事から収録記事を選んだり、それに関連した書き下ろしを入れたりして、制作しております。特集によっては、好き勝手に私が映画や漫画などのレビュー記事、受けに行った公開講座のレポが多い本も、既刊にはありまして。弊サークルは、評論ジャンルで出していますが、好き勝手に作っていることもあって、ひたすら「この作品のここは、いいぞ~!登場人物が愛らしいんです!」とか、「この神話の神、かっこいい!」とか、萌え語りに徹している箇所があるわけです。一応、取り上げた作品の原作者や、講師の方に読まれても、(たぶん)お叱りを受けるような内容ではないと思いますが、それはそれとして、書いているほうとしては正直、恥ずかしいですし、原作者や講師の方に読まれるのは、気まずいかな…。

 

何も、同人誌に限った話ではなく、私は論文の抜刷ができた後も、被引用文献の著者の方に、自分の拙い論文を送るというのは、恥ずかしいですね。恥ずかしいんだけども、一応、論文のほうは審査を通って掲載されたものであり、客観的な評価を頂いていることを考えると、被引用文献の著者にお送りしても「大丈夫かな?」というクオリティを感じています。それに比べて、同人誌はアンオフィシャルなものであり、主観の強いプレゼンで作品を推しているものもあって、恥ずかしい部分は否めません。

 

それはそれとして、ファンレターや作品の感想は個人的に出したり、オンラインで公開してよい内容は内容で書いたりはしております。 それとは別で出している同人誌について、関係者の方々がお読みになった時、「ショックを受けて作品が作れなくなってしまったら、どうしよう…」と不安になりもします。自分の恥ずかしさ・気まずさは置いとくとしまして。

 

ひとまず、暫定的な方針としては、しばらく、弊サークルから(すすんで)献本するということは致しません。(仲見が恥ずかしいし、気まずいので…申し訳ございません)。今後、何かしら変化があれば、個別の件ごとに柔軟に対応するとは思いますが、今は基本的には上記のようなスタンスでおりますこと、よろしくお願い申し上げます。 

 

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(画像:   同人誌即売会の手描き素材イラスト - No: 1541872/無料イラストなら「イラストAC」について、利用規約の範囲内で、仲見が一部を切り出して着色したもの)

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