仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

【お知らせ】note「アスクレピオスを知るための文献メモ」②の「エピダウロス巡礼」の話を公開~少し裏話も~

1つ前の記事: 

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 でお知らせした、現実世界のアスクレピオスに関する文献レビュー記事のシリーズ連載の第2弾。

 

文献メモ②「古代ギリシアエピダウロス巡礼」を公開しました!今回は、前編・後編の2回にわたってお送りいたします↓

 

●「古代ギリシアエピダウロス巡礼」前編:崇拝の歴史、聖域の概要と治療祭儀~:

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アスクレピオスを知るための文献メモ②~「古代ギリシアのエピダウロス巡礼」前編:崇拝の歴史、聖域の概要と治療祭儀~【 #FGO 関係、読み出し無料】|仲見満月の「分室」|note

 

●「古代ギリシアエピダウロス巡礼」後編:主に奇跡治療の内容~:

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アスクレピオスを知るための文献メモ②~「古代ギリシアのエピダウロス巡礼」後編:主に奇跡治療の内容~【 #FGO 関係、読み出し無料】|仲見満月の「分室」|note

 

文献メモ②の前編には、私が作成した「アスクレピオス崇拝」に関する歴史の年表を入れています(有料公開の部分)。PDFファイルで置いていますので、年表をダウンロード後、見ながら記事をお読みいただくと、内容が把握しやすいと思いました。

 

「読み出し無料」の記事は、課金すると最後まで読むことができます。記事全体の目次を冒頭で公開しておりますので、大まかな内容を知ったり、記事購入等の目安にして下さい。(特に、FGOアスクレピオスがお好きな方には、既知の情報が含まれているかもしれません。)

 

今後、本シリーズの記事は、2020年の夏から秋にかけて、弊サークル「仲見研」で出す同人誌「アスクレピオス特集号」への収録を予定しております。もし、記事に関しての感想やご指摘、取り上げて欲しい文献等がありましたら、次のURLの匿名メッセージフォームをご利用ください:

marshmallow-qa.com

仲見満月にマシュマロを投げる | マシュマロ

 

記事の購入数、頂いたメッセージは、同人誌の印刷部数や収録記事を選ぶ時の参考にしたいと考えています。 少しでも、この連載をお楽しみ戴けましたら、嬉しいです。

 

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アスクレピオスを知るための文献メモ②~「古代ギリシアエピダウロス巡礼」前編の画像

以上のアイキャッチ画像の直前までが、pixivでも告知したものです。だいたい、内容は同じ。ここからは、「アスクレピオスを知るための文献メモ」の①から②の後編を書いていた時、私がどういった心境でいたかを書いていきたいと思います。ざっくり言うと、新型コロナウイルスの感染が拡大していく中での心の動きや、自分の行動を記録しておくのが目的なので、読みたくない方は今すぐブラウザやアプリを閉じてください。

 

それでも読みたいという方は、ここから先へお進み下さい。

 

 

 

 

心の準備は、よろしいですか?では、どうぞ。

 

文献メモ①の「『ギリシアローマ神話辞典』編」を書いていた時は、3月中旬くらいでした。その前後で、私の周りでは悲痛な叫びがTwitterを中心にあがっていて。2月末から3月以降の大都市圏の同人誌即売会が軒並み延期・中止になると発表され、3月後半には遂にコミケ中止が決定されました。私もショックだったのは、言うまでもありません。今は日本だけでなく、世界的に新型コロナウイルスの感染を広げないことが緊急課題の1つであり、大勢の人たちが集まるイベントの延期や中止は仕方ないと思います。そう言い聞かせているものの、即売会のために作品を作っている方々を思うと、私は残念で、無念でなりません…。

(もうね、災害や疫病に同人イベントをつぶされていくのは、嫌なんですよ!一昨年の9月末、関西コミティアが台風のせいで延期になりました。そのストレスと低気圧の頭痛が辛かったよ…。)

 

文献メモ①を書きあげる少し前、私はマスクを付け、人の少ない時間帯の道を歩き、病気治癒の祭神がおられる最寄りのひっそりとした神社へ、参拝に行ってきました。先に申し上げますと、私は信仰を学術的に扱うのとは別で、個人では神仏の信仰者です。習慣として散歩の途中でも神社にお参りに行くことがありって、その時は運動不足と気分転換を理由に、参詣をしました。本当は、一刻も早く今回の「疫病」が沈静化して欲しいと祈り、少しでも自分が心の平安を得たかったんです。神社へのお参りは、安心するための材料でもありました。

 

社殿に手を合わせたその帰り、書きかけていた医神の文献メモの内容を思い出しながら、私はこんなことを考えます。「古代ギリシャだと、アスクレピオス一家に祈る感じなのかな?ギリシャ神話の話をすると、都市レベルでの疫病では、アポロン神になるんやろうな、この神様、権能に疫病あるしな」と。このあたりは、「アスクレピオスを知るための文献メモ②~「古代ギリシアのエピダウロス巡礼」後編:主に奇跡治療の内容~【 #FGO 関係、読み出し無料】|仲見満月の「分室」|note」の「8-3.アポロンアスクレピオスの「分業」~疫病担当の父と個人疾病担当の息子~」を書くもとになりました。

 

もう少し、思考を進めて日本ではどういうことをしているのか、あるいは過去にしてきたのか、気になってきます。私の記憶では、1月末には奈良の春日大社で、新型コロナウイルスの終息を願った特別祈願が行われたニュースがあったと思います↓

新型肺炎 春日大社で悪疫退散祈願 - 産経ニュース

 

また、京都の晴明神社では、感染症流行の鎮静祈願が行われたとTwitterで知りました:

 

「疫病」による社会不安について、神仏に祈ることに顔をしかめる方もいらっしゃるかもしれません。現状で一般の多くの人ができることは、外出から帰宅しての手洗い・うがい・入浴等をして衛生面で感染しないように気をつけたり、部屋の換気をよくしたり、人混みを避けて移動したり、心身を健康に保って体調を崩さないようにしたり。そういったことをした上で、努力できることがないのであれば、こういっては何ですが「困った時の神頼み」くらしか、残されていないのではないでしょうか。特に、私のような、他者の不安や焦りに共感しやすかったり、自分で暗い未来を考えてパニックになったり、そうしたストレスに耐性の低かったりする人間は、個人ではどうしようもない問題が解決されるよう、代理で祈ってくれる存在は、少しでも暗い気持ちを減らしてくれるものだと思います。そういったことを考えていると、「奈良時代に行われた大仏建立っていう国家事業って、あながち、的はずれじゃないよ!」と言いたくなるのが、私の正直な気持ちですね。

 

医神の文献メモの連載に話を戻せば、私はアスクレピオスの崇拝・信仰や巡礼等のことを調べ、noteに記事を書いてアップすることで、今回の新型コロナウイルスのことが少しでも早く終息するよう、祈っています。どなたかがTwitter上で「書くこと・描くことは祈りである」と仰ったそうですが、私もアスクレピオスについて書くことで、祈っています。

もう少し言葉を足すなら、「祈る」ことは周囲へ自分の願いを伝えるという意味で、コミュニケーションの1つの形になるのではないかと。祈る内容を伝え、願いを叶えようと動くことにより、周りの人や環境を変えていくと考える。「そうやって、一日一日を何とか今は生きていこう!せめて、アスクレピオスの特集号を同人誌で出すまで、命を存続させよう」と、私は踏ん張っています。

 

ということだけ、気持ちを吐き出すように書かせて頂きました。おしまい。

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