仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

ハングルにも旧字体がある?!

これも、大学院時代の話です。

 

ある日の夕方、研究室を出ようとしたところ、ご近所の研究室の韓国人の友人Lさんが「この資料、難しい漢字があって読めないんです!何の漢字ですか?」と、新聞記事のコピーらしき束を持って、私のところにやってきました。

 

ワードと手書きパッドを使い、『大漢和辞典』で細かい漢字の意味を調べたところ、現在の韓国では殆ど使わなくなった漢字語だと判明。

 

「Lさん、一体、何の記事を読んでるんですか?」と私。

「今、日本統治時代の新聞記事や行政文書を読んでいるんです。」とLさん。

 

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 (*このイメージ画像の本は、実際のLさんの資料ではありません)

 

Lさんの研究テーマは、日本統治期の朝鮮半島の行政制度と移民政策だったはず。少ないハングルの文法知識で、私が日本語で資料の意味をとろうとした、その時、

 

「あ、こっちのハングルは今の韓国では使わない字なんです。」とLさん。

 

「そういや、ソウルの国立中央博物館に行った時、もともとハングルは百種類以上あったという展示を見たのを思い出したよ…。」と私。

 

 

そういえば、第二次世界大戦後、アジアの各国・地域で、文字改革があったことを思い出しました。大陸中国では、沢山あった漢字を整理し、簡体字を使うようにしましたし、ベトナムでは漢字に似た独特の文字チュノム(字喃)が廃止され、アルファベットによる表記に改められました。(参考:海野凪子&蛇蔵『日本人の読めない日本語』メディアファクトリー、2009)

日本では、画数の多い漢字を画数の少ない漢字で代用したり、常用漢字から外したり、そのような改革がありました。

 

いつ、どのような経緯で現在の韓国で使われている常用ハングル(と呼んでいいのか?)が決められたのか、など、ハングルの事情は私には分かりません。しかし、言語表記の便宜上、先に述べたように、アジア各国・地域と同じような動きが韓国であったとしても不思議ではないと考えていますが、いかがでしょうか?

 

どなたか、韓国の常用ハングル事情について、詳しい方、教えてください。

 

あと、現在では使われなくなっている古いハングルを読めるLさん、あなたを私はスゴイ!と思っています。(日本語だと、変体仮名の古文を読むよう手に想像していますが、こちらもどうなんでしょうか?)

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