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仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

『理系男子の"恋愛"トリセツ』で考えるドラマ「逃げ恥」津崎平匡のこと~『逃げるは恥だが役に立つ』中の院卒者の生き方③~

1.理系男子・津崎平匡さんの分析をしていなかった!

段ボール箱をちゃぶ台代わりに、ホットカーペットを膝にかけ、コタツに見立ててPCで本ブログを書いている管理人です。その「コタツ」から、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(以下「逃げ恥」)をテレビ録画で、そしてネット上の試聴サイトで繰り返し見ております。毎週、恥ずかしがりながらも見ていました。

 

今まで、ドラマ「逃げ恥」をもとに院卒者設定の主人公・森山みくり、主要人物二人の「契約的結婚」に関して、次の記事で考察をしてきました。

naka3-3dsuki.hatenablog.com

naka3-3dsuki.hatenablog.com

 

最近、主要人物のうち一人、IT会社に勤める「プロの独身」こと津崎平匡さんがどういう背景を持っている人か、分析をしたことがないことに気がつきました。はてなブログ界隈でも、「逃げ恥」は話題になっていたらしく、現役プログラマの方が、劇中シーンを集めて平匡さんの部屋にある本は、どんなものがあるのか、分析している記事がありました↓

katamuki.hatenablog.jp

ここに挙がっている本の用語、IT業界専門の理系職の出てくる漫画、どこかで読んだなぁ、と記憶をたどっていると、ありました!次のコミックエッセイ↓

大学院生や研究生・研修生の出てくる漫画_理系編その3(理工学編)~高世えり子『理系クン』:前編~ - 仲見満月の研究室

大学院生や研究生・研修生の出てくる漫画_理系編その3(理工学編)~高世えり子『理系クン』:後編~ - 仲見満月の研究室

ということで、どうやら平匡さん、上の漫画『理系クン』著者・高世えり子氏の彼氏で情報工学技術者・N島クンと同じ、あるいは近い分野の理系男子のようです。確かにドラマ「逃げ恥」に出てくる、みくりさんと恋愛方向に進みかけた後送った平匡さんの一言メール、漫画『理系クン』が彼女・高世氏に送る簡潔なメールに、近い思考的特徴を感じます。

 

そして、一昨年、『理系クン』の高世氏はジェンダー研究者の瀬地山角先生*1 

と共著で、理系男子の恋愛と結婚に関する次の共著を出してられました。

 

高世えり子・瀬地山角『理系男子の"恋愛"トリセツ』晶文社、2015 

f:id:nakami_midsuki:20170121163056j:plain 

 

本記事冒頭に書きましたように、主人公・森山みくりのことは、前々回のシリーズ記事で考察しました。今回は、その雇用主で外向きは夫の津崎平匡さんのことを考察し、更に、ドラマ版・平匡さんの背負ったバックグラウンドから、2人の恋愛・結婚を論じてみたいと思います。事前に申し上げますと、ネタバレを含んでいますので、ご注意ください。

 

来週のドラマ第10回は15分拡大スペシャルということで、盛り上がってきているようですし、この波に乗って、本ブログの「逃げ恥」シリーズの最後にすべく、テンションを上げていきましょう。

 

 

2.津崎平匡の生い立ちと経歴

 2-1.生い立ち(出身地や縁のある土地)は?

ドラマ版「逃げ恥」をもとに、平匡さんの生い立ちと経歴を簡単に見てみましょう。序盤のほうでみくりの伯母・森山百合さんに「二人はうまくいっていないのでは?」と疑われる展開があり、その中で平匡さんとみくりが睦まじさを演出するため、ピクニックに出かけるシーンがあったと思います。その時、平匡さんは幼少期に両親と出かけた先で、帰りに「瓦そば」を食べた・食べなかったと思い出を話すシーンがありました。ドラマの描写では、抹茶色の蕎麦を熱した瓦の上で具をのせて焼く、という料理のようでした。この「瓦そば」とは、wikipediaによると、

瓦そば(かわらそば)は、山口県下関市豊浦町発祥の麺料理。(中略)さらには下関市を初め山口県内各地でもご当地グルメとして広まり、山口県出身者等により山口県外でも供される店が存在する。

瓦そば - Wikipediaより)

とのこと。そして、ドラマで何回か、電話で話しかける平匡さんの両親の方言を聞いていると、私の周囲の九州北東部(福岡県・大分県)や中・四国地方の人たちが使う方言イントネーション、語尾の「~しよる」「じゃけ」が聞こえるため、少なくとも、平匡さん自身は山口県を中心として、中・四国や九州北東部(福岡県・大分県)の地方に縁のある生い立ちだと思われます。このためか、同じくwikipediaの「逃げ恥」のドラマ版登場人物の平匡さんは、「山口出身」*2となっています。ちなみに、ドラマ公式サイトのキャストのところには、出身地に関する記述はありません↓

人物相関図|TBSテレビ:火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』

 

ひとまず、本記事では平匡さんは「山口県とその周辺あたりに縁のある生い立ち」という推測を立てました。

 

 2-2.どんな経歴?

引き続き、平匡さんの経歴を上記リンクのドラマ公式サイトのページより、探してみましょう。ドラマの劇中で平匡さんが所属しているのは、IT会社「31システムソリューションズ」。劇中の会社業務では、バグに対処したり、システムに問題が出たりすると、専門職らしく、解決業務に当たっていることが覗えます。そして、先にリンクした現役プログラマの方による「逃げ恥が好きすぎて平匡さんの本棚の本を調べてみた - 今週気づいたこと」によると、自宅でも平匡さんはIT全般やプログラミングに関するテキストを中心に、本を置いて勉強されている模様。どう考えても、平匡さんは専門のプログラミンマです。

 

さて、私は日常的にプログラミングを本職としている理系出身のシステムエンジニアプログラマ等のIT関係の人たちと接する機会が多く、その専門職の養成方法を聞くと、いくつか進路があるようです。ちょっと聞いただけで、例えば次の3つのコースが進路としてあるようです。たぶん、他のにも沢山進路はあるんでしょうね…。

 

 ①普通科・数理学科の高校の理系コース卒業後、大学の情報工学・情報学、その他の理系分野を専攻できる学部で学び、四年制大学卒業後、一般・総合職の中のITを担当する部署に就職する進路。

 ②①の後、卒業した学部の上にある情報工学・情報学の専門、もしくは他分野の理系大学院修士課程に進学後、2年ほどで修了して、IT専門職として就職する進路。

 ②工業系の高等専門学校に5年間通い、卒業後、大学を選んで理系学部の3年次に編入後、その学部を卒業して、①のようなところに就職、もしくは理系大学院の修士課程に通い、修了後に②のIT専門職として就職する進路。

 ③普通科の理系コース、もしくは数理学科の高校卒業後、情報について学べる専門学校に数年通い(なお、大学の学士相当の「高度技能修士」という4年制のコースを設ける専門学校もあるらしい)、卒業後にIT専門職として就職する進路。

 

さて、平匡さんは、どんな学歴なんでしょうか。先のドラマ公式サイトの人物プロフィールを読むと、

IT 社に勤める地味なサラリーマン。京大卒。
性格は超真面目で曲がった事が大嫌い。35年間、彼女がいたことがない 「プロの独身」 であると自負している。

人物相関図|TBSテレビ:火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』

 

「京大卒」だと?!

 

続きの性格および劇中の真面目さを見ていると、京大卒と言うより、東大卒のイメージが先行してたので、驚きました。しかし、勤務先の日野さんや沼田さん、風見さんと言ったキャラクターの濃い同僚の人たちと過ごし、彼らと渡り合っているところから、ヘンテコな人を相手に昼食を共にし、飲みに行くところを見ていると、平匡さんは「超真面目で曲がったところが大嫌い」なところを持ちながら、特にその基準に引っかからなければ、許容するか放置するか、適度な距離のとれる柔軟さは持っているとも言えそうです。そして、ドラマの話が進展する中で、平匡さんが周囲(特にみくり)に影響され、時にみくりの即興の「ビジネス的思いつき」を「イマジネーションに溢れていますね」と、長所として受け止めている様は、私の周囲の人たちの傾向やイメージから邪推すると、東大と言うより、京大で過ごしたころの名残が見えるようです。

 

さて、個人的にはカッチリ堅実なイメージの東大生に対し、「自由の気風」のもとフリーダム、学生寮では家畜のヤギだけでなく、ダチョウを飼って卵を使った料理を学園祭でふるまったらしい(?)、ヘンテコな学生の多いイメージの京大生*3

国立大学としては、「西のナンバーワン」というだけあるのか、研究面では文理ともに、ここで紹介したように、中国古代史研究で業績のある貝塚茂樹ノーベル物理学賞受賞者・湯川秀樹の兄弟を輩出しています。京大OGの方によると、学部の卒業生は、文系が6割、理系が8~9割ほど大学院の修士課程に進学するそう。そういうわけで、京大卒の平匡さんも、おそらく情報分野の理系大学院の修士課程には通って学んでいたと、いうことができそうです(京大の大学院とは限りませんが)。

 

 2-3.本記事での津崎平匡の初期データ

さて、ここまでドラマ公式サイトやwikipedia、更に本記事執筆者の周囲の人たちから、平匡さんのバックグラウンドを分析(邪推)してみました。まとめると、次のようになります。

 ・ 山口県とその周辺あたりに縁のある生い立ち

 ・京大卒後、理系大学院(情報分野?)の修士課程を経て、IT企業「31システムソリューションズ」に勤務

ついでに、恋愛関係&性格を付け加えておくと、

 性格は超真面目で曲がった事が大嫌い。35年間、彼女がいたことがない 「プロの独身」 であると自負している。

人物相関図|TBSテレビ:火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』

 ・ある意味ヘンテコで個性の強い同僚とは適度な距離を取れる柔軟性

 ・周囲の人たち(主人公・みくり)の特性(主に妄想力)を長所として捉える部分

ということが言えると思います。ここまで書いていると、京大の個性の強い人達の中にいて、平匡さん自身の性格は薄く、学部時代は埋もれがちになっていたんじゃないかと、私は考えています。埋もれていく中で、真面目であり、キャラの濃い周囲の学生とと付き合う中で、仲間の個性に長所を見出す力を自然と磨いていたのではないでしょうか?そういう意味では、平匡さんは堅実で、結婚という日常生活を経営していく作業には適した人物にも見えます。

 

 

3.『理系男子の"恋愛"トリセツ』で読み解く、津崎平匡

 

 

 3-1.『理系男子の"恋愛"トリセツ』の紹介

次は、いよいよ、『理系男子の"恋愛"トリセツ』(以下、『トリセツ』)をもとに、平匡さんの恋愛と結婚についての考察に移りましょう。この本は、理系クンをパートナーとする漫画家・高世えり子氏と、学生時代の「主夫」経験を出発点に「男とフェミニズム」とい視点でジェンダーを研究する・瀬治山角先生東京大学大学院総合文化研究科教授)が、

婚活市場で”優良物件”ともてはやされるのに、恋愛偏差値は驚くほど低い理系クン。そんな彼らと”末永く”つきあっていく方法

(本書の帯より) 

を考えた、タイトルどおりの「恋愛に関する取り扱い説明書」です。本記事では、情報分野理系男子・津崎平匡を恋愛・結婚の相手と想定し、その取扱い説明書として、平匡さんの分析(という名の邪推)に使うことに致します。

 

 3-2.『トリセツ』から見た理系男子・津崎平匡の生い立ちと経歴

ここでは、『トリセツ』に出てくる理系男子を代表する只野理(ただの・おさむ)の説明をし、平匡さんの「35年間、彼女がいたことがない 「プロの独身」 であると自負している。」という経歴を再考します。

 

『トリセツ』序盤は、只野理(32)が己の人生を振り返るところから、始まります。只野氏は、理系科目が昔から得意で、中高一貫の男子校に通い、勉強が楽しくてしょうがなく、理系コースを選択して大学も理系(工学部)、サークルも理系学部内の「うどん部」(男ばかり)に入会。学部卒業後、大学院に入学し、修士課程まで行ってOBリクルーターの誘いでIT関連の会社に就職。勤務先も男ばかりで、出会いがなく、32歳の誕生日を迎えます。

 

瀬地山先生が大学で受け持つ東大の理系男子たちも、実は只野氏と同じように、家族以外の女性と話す機会がないほど、中高あたりから就職まで、男ばかりの環境で成長してきた人が多いそうです。『トリセツ』によると、東大における理系の女子の割合は1割、「大学全体でも女子学生は2割しかいません」(『トリセツ』p.26)。これほどまで、東大で女子学生の割合が少ない事情は、一ヶ月ほど前だったか、東大が女子学生に家賃補助を数万円出すという制度を検討しているというニュースが出てくるほど、要は学生の男女比が問題視されているということです。

 

一方、平匡さんが通っていた設定の京大の学生の男女比は、どうなっているのでしょうか?2012年2月のデータをもとに、60の大学を個性豊かに開設した次の『大学生図鑑2012』(以下、『図鑑』)で、京大生の男女比を見てみましょう。 

大学生図鑑 2012 〜人気イラストレーター・漫画家が描く有名大学60校!〜 (晋遊舎ムック)

大学生図鑑 2012 〜人気イラストレーター・漫画家が描く有名大学60校!〜 (晋遊舎ムック)

 

p.100を見ると、京大学生の学生数は13473名で、全体の男女比は78:22とあります。京大の女子学生は、全体の約2割と言えるでしょう。ちなみに、同書『図鑑』p.66の東大は81:19(学生数は14172名)で、『トリセツ』で瀬地山先生が指摘したとおり、東大の女子学生は全体の2割程度。だいたい、京大も、東大も、全体として女子学生は2割程度と見ることができます。これらのデータに対し、瀬地山先生は「日本の地方大学を見ても、東大のような極端な男女比になっていません」と述べていて、この歪な男女比は京大についても言えるでしょう。

 

一歩進んで、京大の理系の女子学生も東大と同じく、理系学部全体の1割程度と仮定してみましょう。すると、ドラマ「逃げ恥」の理系男子・平匡さんも、大学生まで女性と縁の薄かった人生を送ってきたのではないか、と考えられます。そして、大学院の修士課程でも理系は女子院生が極端に少ないと予想され、平匡さんは男だらけの環境にいたと推測できます。そして、『トリセツ』の只野氏のごとく、女性の少ないIT企業に就職してしまったと。

 

つまり、平匡さんの「35年間、彼女がいたことがない 「プロの独身」 であると自負している。」という経歴は、『トリセツ』の理系男子モデル・只野理氏の人生と重なると考えら、女性と縁のなかった人生を送って来た平匡さんの設定は、典型的な理系男子として作られたと言えるのです。

 

 3-3.『トリセツ』の理系男子モデル・只野理と津崎平匡の性格の違い

32歳を迎えた日、文系事務職の後輩(男性)が企画した合コンで、ちょっと華やかな女性たちと知り合った、『トリセツ』主人公・只野氏。後日、只野氏は知り合ったうちの一人・沢田さんとデートをします。一緒に見たSF映画では、「科学的検証ができてない」とダメ出しをし、次の目的地へ行く途中では興味があるのは「核融合発電」と、私が言うのもなんですが、「空気と雰囲気を演出しようよ!」とツッコミを入れてくなりました。デート終了後、お別れの時、沢田さんは

 ・なんで、私がリードしないといけなかったのか?

 ・理系の専門の話は、分からなくて、つまらなかった

と不満とイライラを吐き捨て、あっさり、キッパリ、只野氏をフッたのでした。

(ちなみに、前者は私の周囲にも「男性にリードしてほしい」という人がいます。途中まで、その人たちがデートスポットをリサーチしてサイトURLを送ったんだから、スポットを回るスケジュールくらいは、組んくれよ!とか)

 

さて、この只野氏のデートを振り返り、瀬地山先生は理系男子を恋愛や結婚の相手にする人に、こうアドバイスをしました。理系男子は論理的であり(瀬地山先生によると、これは先生ご本人にも当てはまるそう)、彼らが話を始めて、

 ①専門的な話を理系男子に振られたら、社会問題にでも関連付けて自分の意見を言う

 ②「話している内容はわからないけれど、一生懸命に話している姿を見て」理系男子を楽しむ(高世えり子氏のパターン)

とのこと。たしかに、この2つなら文系出身の私にも対応できそうです。

 

 

ところで、平匡さんは、このあたり、いかがでしょうか?ドラマを見ている限り、デートは気が付くと、みくりさんが引っ張っているように私は感じます。先のピクニックにしても、毎週火曜日のハグにしても、です。そもそも、二人の同居の始まりが入籍しない「契約結婚」(法律上、世帯は一緒して届け出る)で、実態も始まりは、平匡さんが雇用主、みくりさんが被雇用者(家事労働者)というビジネス的な関係で、この関係を提案したのも、みくりさんでした。同居するうちに、お互いが好きになり、先に気持ちを伝えたのも、みくりさん。どうも、「逃げ恥」では、みくりさんがリードしているように見えます。

 

平匡さんのほうは、10歳ほど歳が下のみくりさんに、雇用契約書の改定(恋愛に関する事項など)を提案されて分析や考察を重ねて返答したり、恋愛方向にリードされていると気づくと、自分を奮い立たせて自分を変えようと決意したり、けっこう、受け身な印象を受けます。なぜ、受け身かと考えると、先の2-2、2-3で考えたように、京大というヘンテコな個性派学生の手段では、埋もれがちで周囲と適当な距離を取った付き合いをするうちに、身につけてしまった平匡さん特有の性格なのかもしれません。

 

ついでに、専門分野の理系的な話については、みくりさんとのやり取りを見ていると、ITの話題は自ら一方的に振ってはいません。ただし、雇用契約書の改定に関する二人の相談、みくりさんとの関係をどうするかというモノローグや提案の言葉を観察していると、IT専門職っぽい用語は出てきています(システムの再構築など)。専門用語を使って話す平匡さんの話し方は、時にロボットのようで滑稽にも見えます。論理的に、筋の通ったことを喋っているように見えますが、要は理屈っぽいんです。

この理屈っぽいというのは、文系・理系とも京大生の特徴としてあります。私の周囲の京大OBOGは、とにかく論理武装に長けており、議論好きな人も多い!筋の通った、論理的な話し方ができない私なんかは、すぐに矛盾点を指摘され、会話を続ける気力を失ったことがありました。瀬地山先生が自分も論理的と言っておられるので、おそらく、東大生も理屈っぽい傾向があるのかもしれません。

 

その一方、みくりさんは、彼女は彼女でここで考察したように、心理学専攻で修士課程まで行き、劇中では女性との交際経験がなく、自己肯定感の平匡さんへの対応を心理学を応用し、試行錯誤しようとしたり。彼女は彼女で、「文系の中で理系寄り」である心理学出身者ということで、理屈っぽいです。

 

まとめると、『トリセツ』の只野氏が初デートで女性に理系の話題で論理的な話押しまくるが、デート自体は女性任せにするという性格(?)に見えます。それに対し、平匡さんは恋愛イベントや生活の面で、受け身ながらも、みくりさんの提案を自分なりに分析して結論を出して返答する、論理的な思考を持っています。年齢が10歳ほど上だが平匡さんが受け身な分、同じく心理学院卒で論理的な思考を持つみくりさんが、いろいろ、リードしている。『トリセツ』をもとに、私は只野氏と平匡さんの性格に対し、以上のような違いを見出しました。

 

 

4.津崎平匡タイプの理系男子と恋愛・結婚する時のポイント

長くなりましたが、 ここで本記事全体のまとめに入ります。

 

ドラマ版「逃げ恥」の津崎平匡さんを分析したところ、

 ①山口県とその周辺あたりに縁のある生い立ち

 ②中高から京大、修士課程を経、更に就職先まで周りが男性だらけの人生だった

 ③個性派だらけの京大生の中では、真面目で、埋もれやすく個性が薄かった 

 ④学生時代は、周囲と適当な距離をとって付き合う柔軟性を身につける

 ⑤仲間とは受け身な姿勢をとりつつも、彼らの長所を発見する洞察力を身につけた

 ⓺京大卒らしく論理的であり、みくりの提案には分析をしてきちんと返答している

あと、付け加えるとすれば、演出なのか、ときどき、挙動不審です((笑))

 

こういった平匡さんタイプの理系男子と恋愛・結婚を考えると、相性がよさそうなのは、まず、森山みくりさんのように、理屈っぽく、しっかり相手を引っぱれるような、ちょっと強引な人でしょう。突き詰めると、みくりさんのような高学歴だったり、院卒だったりする人で、リードが苦にならない人がいいかと思います。

 

もう一つ、私目線で平匡さんを優良物件だと思ったところがあります。それは⑤の仲間の長所を発見することができる力!そして、見つけたら言葉にして、相手を褒められているところです。自己肯定感が低いとみくりさんに指摘されている平匡さんですが、その分、周囲の人の長所を見出す力には長け、口に出して伝えられるというのは、恋愛、そして現実的に生活を共にしていく結婚の中で、お互い、支え合っていくには重要なことだと考えました。ついでに言うと、平匡さんはみくりさんの妄想力の逞しさを面白がっている節があり、この相手を面白いと思う点も、長い結婚生活では大切でしょう。

 

今回は「逃げ恥」中の院卒者の生き方シリーズ、最後として、津崎平匡さんのプロファイリング(邪推)を行い、恋愛・結婚の相手としたら、どうなのか?『理系男子の”恋愛”トリセツ』を使い、考えました。いかがでしょうか?リードが得意で彼氏のほしい世の皆さん、平匡さんタイプの理系男子を探してはどうでしょう。

 

最後の最後に、平匡さんの自己肯定感が低いのは、たぶん、今まで周囲の桁違いの優秀な人たちに混じって生きてきた結果なんだと思います。特に、京大は世界中からヘンテコな方向に優秀な人間が集まってくるので、平匡さんのように埋もれてしまう、優秀な人も多いんだと思います。ふと、そういう人を頑張って見つけて、受け止められるパートナーと会えるよう、出会いの場の提供を考え始めてしまった執筆者でした。

 

ここまで、長い文章、読んでくださってありがとうございました。終わり! 

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