小説
今週のお題「○○の秋」 <今年も書きます!読書の秋の記事> 1.はじめに 2.10代後半の頃に読んだ本を読書メモで振り返る~塩野七生の歴史もの作品を中心に~ 3.おわりに 1.はじめに 先月の終わり頃、親戚宅を訪れた際、来ていた親族から受け取り、持…
以前、ツイキャスで朗読を行い、途中から黙読を続け、半年以上かけ手読み終えたのが、本書です。台湾の高度成長期、商業ビルに住居のついた施設「中華商場」を舞台にした、ノスタルジックな雰囲気の連作短編集。そこに店を構え、家族と暮らした子供たちを、…
1.はしがき 2.『Et mourir de plaisir 吸血鬼たちの夜の物語集』を読む 3.最後に <第六回文学フリマ大阪の書評シリーズ> <テーマの近い仲見研の本> 1.はしがき 9月9日に開催された第六回文フリ大阪。そこで買った作品を読んで、批評を書いていこ…
<本記事の内容> 1.はじめに~第六回文学フリマ大阪お疲れさまでした!と作品紹介~ 2.『マインツのヴィルヘルム』を読む 2ー1.この本の概要と内容 2-2.本と各作品へのコメント 3.むすび <第六回文学フリマ大阪の書評続き> 1.はじめに~第…
<耳で聞くドラマと学術研究の形> 1.NHKラジオドラマ『暁のハルモニア』を聴く~欧州の三十年戦争~ 1-1.はじめに 1-2.作品の主な内容 1-3.作品に関するコメント 2.作者・並木陽の歴史小説のこと 3.最後に 1.NHKラジオドラマ『暁のハル…
<本記事の内容> 1.はじめに 2.作品集『小説 三日目に悪夢 紀行文×短歌 天安門は霞 詩・四編』 2-1.「小説 三日目に悪夢 」 2-2.詩・四編 2-3.「紀行文×短歌 天安門は霞 詩・四編」 3.写真集『天安門は霞』と『マカオのベランダ』 4.ご…
<今回の内容> 1.はじめに 2.『 斜陽の国のルスダン 』の歴史的背景 3.物語のあらすじ 4.個人的な感想 5.余談:ギオルギの名前について~聖ゲオルギウスとグルジア現国旗のこと~ 1.はじめに 11月半ば、ちょうど、一ヶ月前に読了した歴史小説が…
<今回のレビュー内容> 1.はじめに 2.島本理生『クローバー』 2-1.私が買った経緯とストーリーについて その1.登場人物について その2.中盤以降のストーリー 2-2.仲見流『クローバー』の読み方 3.最後に 1.はじめに 昨年1月に筆者のlov…
<今回の目次> 6.前回までの振り返り 7.私が『村田エフェンディ滞在土録』を気に入った理由 8.作中の著者が描いた「近代トルコ」と戦争 9.遺跡の出土遺物の保存問題とそのあたりの話 10.トルコの歴史の階層から見る本作の醍醐味 11.本作シリ…
<今回の内容> 0.ツイキャスの録画ラジオを文字に書き起こし 1.はじめに 2.『村田エフェンディ滞土録』について 2-1.物語の概要 2-2.物語の魅力的な登場人物や時代背景 3.関連作品『家守奇譚』と『村田エフェンディ滞土録』の関係 4.山田…
<間取りを使った実験的短編集> 1.はじめに 2.「浴室と柿の木」 3.「巻貝」 4.まとめ 1.はじめに 本書は、建物や集合住宅の部屋が舞台となり、その間取りの描写を通じて展開される小説の短編集です。ツイキャスのほうで、頭の「船の舳先にいるよう…
<今回の内容> 1.はじめに 2.魯迅について 3.魯迅作品の朗読をやってみた 4.朗読作品を含む光文社古典新訳文庫版短編集以外の魯迅作品について 5.最後に 1.はじめに 「構音障害」のことを書いて以来、聞き取ってもらいやすい発音の仕方を認識す…
中高から大学、大学院を経て、何だかんだで勉強、研究、アルバイトや仕事で、私を魅了してやまない中華圏・中国の諸々について、まとめました。1~5あたりは、私の博士課程以降の研究と密接な関係にある話題で、そこらへんにご興味のある方は、紹介した本…
<甲賀の「忍術書」と人文科学について> 1.「「秘伝」忍術書見つかる…甲賀の「秘伝」忍術書見つかる」(ITmediaニュース/産経新聞)の概要と甲賀忍者のイメ-ジ 2.「渡辺家文書」から分かる甲賀忍者とフィクション作品の忍者もの 3.今回の「甲賀の「…
<今回の目次> 1.はじめに 2.映画版『夜は短し歩けよ乙女』全体の内容と感想コメント 2-1.春パート:夜の結婚パーティーと木屋町 2-2.夏パート:下鴨納涼古本まつり 2-3.秋パート:学園祭 2-4.冬パート:流行風邪をひいた人々の病床 3…
夏休みに突入して、約1週間。花火大会に行ったり、旅行に出かけたり、帰省したり…。今回は、ちょうど2年ほど前の7月、夏休みに行ってみたいと私が読んでいて、考えた本をレビュー致します。 あの街で二人は: ‐seven love stories‐ (新潮文庫) posted with …
Top画像を京都の祇園祭に変えたところで、思い出した小説がありました。その作品は、京大出身作家としては珍しい(特に2000年代以降の有名どころは男性ばかり)、女性の書き手による小説となっています。 研究に没頭し、大学院へと進学していく理系の男子学…
星新一といえば、私が思い浮かべるのは新潮文庫版。たしか1998年に夏休みの読書感想文のため、手にとったのが『どんぐり民話館』。なので、角川文庫版で作品集が思った以上に刊行されていて、驚きました。 今回、手に取ったのは星新一『地球から来た男』(角…