仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

【メモ】10代後半の頃に読んだ本を振り返る~塩野七生の歴史もの作品を中心に~

今週のお題「○○の秋」

 

<今年も書きます!読書の秋の記事>

1.はじめに 

先月の終わり頃、親戚宅を訪れた際、来ていた親族から受け取り、持って帰った荷物に自分が10代後半の頃、書いていた読書メモがありました。ちょうど、はてなブログのお題が「〇〇の秋」ということで、読書の秋に引っかけて、私がどんなものを過去に読んでいたのか、振り返ってみようと思います。

 

 

2.10代後半の頃に読んだ本を読書メモで振り返る~塩野七生の歴史もの作品を中心に~

いつぐらいに読んだかは、ざっくりとしか分かりませんでした。だいたい、取り上げた本の中で、発行年月日から2000年代初頭あたりと思われます。だいたい、高校の部活引退から大学1年目くらいの時期でしょうか。紹介したい本も含まれていますので、コメントの間にリンクも入れました。

 

=(以下、10代後半の読書日記から)=====================

 

いろんな本を読みかけで置いています。

 ・『北欧神話』 :

北欧神話 (岩波少年文庫)

北欧神話 (岩波少年文庫)

 

  ・『サロメの乳母の話』:

サロメの乳母の話 (新潮文庫)

サロメの乳母の話 (新潮文庫)

 

  ・『夏の世の夢』:

シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇 (ちくま文庫)

シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇 (ちくま文庫)

 

  ・『小説 鋼の錬金術師 遠い空の下で』:

小説 鋼の錬金術師(4) 遠い空の下で (Comic novels)

小説 鋼の錬金術師(4) 遠い空の下で (Comic novels)

 

 

後ろの2冊は公立図書館から借りてきたものです。ほかに読みかけのもあったけど、とりあえず優先はこの4冊。けっこう、(同時進行で読んでいるのが)多いなぁ。 『夏の世の夢』は、あまりおもしろくない…。私の感性にあまり合わないのかも。内容は台本形式で、読みにくい…。

 

それに比べて、ほかの3冊はスムーズに読み進めています。中でも『サロメの乳母の話』は、おもしろい。歴史上の人物の家族や使用人、学問の師たちが独特の口調で話しかけてゆく、短編小説(集)。作者は、あの塩野七生さん。2002年にイタリアから国家功労賞を授与された人ですね。この人の本は分かりやすくイタリアの歴史を書いたものが多いようです。

ローマ人の物語』は大好きですね。新潮社の文庫版1~6を読んだだけで、高校の世界史の古代ローマ単元、かなり点数が取れそうで。ほかにもイタリアを描いた(作品に)『ルネサンスの女たち』、『海の都の物語』などなど。ルネサンスを描いた作品も、世界史で中世あたりで(頭の中が)こんがらがる人にオススメ。

ルネサンスの女たち (新潮文庫)

ルネサンスの女たち (新潮文庫)

 
海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年

海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年

 

 

学芸書も沢山あるんだよなぁ。(NHKの)『四大文明』シリーズ、『ルーン文字』、『ヒエログリフ字典』などなど。読んでいないのは、これから読んで知識を付けよっと。

 

(以下、また別の日のメモ) 

そうそう、『ローマ人の物語』も読み、今 、「ユリウス・カエサル ルビコン以前」の中巻を読み終えそうです。長いですよ。文庫ですけどね。でも1冊(ハードカバーの単行本で)2800円くらいするんですよ。(「ユリウス・カエサル ルビコン以前」を)文庫で買っても、せいぜい、1400円。

 

内容は、カエサルが誕生して、ガリア総督としてブリタニアに上陸し終わったところまで、読みました。

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)

 
ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) (新潮文庫)

当時の(古代ローマの)人からすれば、ブリタニア(今のイギリス)は ”未開の土地” だったらしい。おまけに、満月の日の満潮を知らなかったカエサル軍は船を流されて、大変だったそうな。おまけに、上陸したらしたで、一面の木、木、木…。まさに森!ゲリラ戦もされるしで。

 

彼らにすれば、探検。「検」というよりも、「険」を見つけて防ぐという意味の方が強いような気がするんですけど、どうなんでしょうか?

 

続きを読んでみて、考えてみます。

 

=(ここまでが10代後半の読書日記)====================

 

大学受験前後の私は、塩野七生さんの本をよく読んでいたのかと、改めて驚きました。何で読んでいたかは、世界史の中でヨーロッパ地域の歴史を頭に入れたかったからだと思われます。当時の記憶では、自分は、中国の正史のような歴史書と、塩野さんの書く歴史を題材とした小説(『サロメの乳母の話』など)や著者の見方が強い内容を含むノンフィクション(『ローマ人の物語』シリーズ)とは、区別していたようで。塩野さん自身、『ローマ人の物語』シリーズのどこかで「歴史学者ではない我々は」とか、「歴史学者によると」と前置きをした上で、話を進める記述をされていました。私個人としては、歴史上の人物に触れたいとか、何かのとっかかりとして、フィクション性の強い作品と割り切った上で、塩野さんの上記の作品を読むのは、ありだと今も考えています。

(このあたり、今でも「小説などのフィクションと実際の史実とは、分けて扱うべきだ!」と歴史学の分野で言われる問題でしょう。)

 

大学院生になって以降、出版された塩野さんのご著書は手に取っていません。ギリシャ人の物語シリーズは、チャンスがあれば読んでみたいです。特に、最近はFGO関連で気になっているので。

 

 

3.おわりに

以上、10代後半の頃に読んだ本について、当時の読書日記をもとにして、主に塩野七生さんの作品を取り上げました。

 

そうそう、塩野七生さんと言えば、次の歴史絵巻三部作もお気に入りでした。読書日記につけていませんでしたが、時間が得有れば、読み返したいところ。

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

 
ロードス島攻防記 (新潮文庫)

ロードス島攻防記 (新潮文庫)

 
レパントの海戦 (新潮文庫)

レパントの海戦 (新潮文庫)

 

 

第2部の『ロードス島攻防記』は、聖ヨハネ騎士団の守護する難攻不落のロードス島にて、オスマン帝国の戦いをめぐる物語。タイトルを読んだ方は、ロングセラーの『ロードス島戦記』シリーズを思い浮かべるのではないでしょうか。実はロードス島、同じ名前の島が現実世界に実在。トルコ共和国のある小アジア半島南西に位置しています(詳細は、ロドス島 - Wikipediaを参照。2019年10月現在は、ギリシャ共和国の領域。『ロードス島戦記』の中のロードス島とは、関係はない)。ちょっと気になったという方は、塩野さんの『ロードス島攻防記』もぜひ、お手に取ってみてください。

 

といったあたりで、今回はおしまいです。

 

 

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