仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系のなかみ博士が研究業界の問題を幅広く考えるブログ。

【'18.4.18_1940追記】判断の難しい #ハラスメント のこと~「 #アカハラ 認定 教授減給 千葉大「学生に強い恐怖」」(千葉日報)ほか~

<今回の内容>

1.はじめに~大阪大学のケースを入口に~

2月22日あたり、今週の半ばだったと思いますが、大阪大学は、

大学院国際公共政策研究科の60歳代の男性教授が、複数の大学院生やスタッフにハラスメント行為をしていたとして、停職3か月の懲戒処分にしたと発表した。

 (「セク・パワ・アカハラが複合」阪大教授を処分 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE))

そうです。 「セク・パワ・アカハラが複合」阪大教授を処分 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)によると、大阪大学は教授の名前を公表していませんが、「阪大のハラスメント相談室には11年度以降、教授のハラスメントに関する相談が寄せられて」いたと読売新聞は伝えています。教授がしてきた行為については、

  • '13年9月:学外のホテルで研究集会後、懇親会2次会を、大学院生やアルバイトを含む女性スタッフらが宿泊する部屋で約2時間、開催
  • 翌日の懇親会の2次会でも、入浴を済ませていた女性スタッフらに対し、繰り返し出席するよう求め、参加させた

ということが1つ。学外の宿泊先の女性スタッフの部屋で、懇親会の2次会を行うというのは、教授の部下である女性たちに「逃げ場を与えない」という意味で、参加強制の意図を感じます。翌日の強制参加と合わせて、第三者の私がニュースを見ても、パワースメントに該当すると思われます。その前に、女性たちに「逃げ場を与えない」意図が窺える時点で、セクシュアルメントにも該当するでしょう。

 

加えて、同じ年度には、

演習授業後の懇親会に関して、スタッフらに準備や後かたづけを強制。求人情報と労働実態に隔たりがあることを口にしたスタッフらの一人に対し、「不満があるなら辞めればよい」という内容の発言をしていた。

 (「セク・パワ・アカハラが複合」阪大教授を処分 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE))

という行為があり、大学側は「「教授の行為はアカデミック・ハラスメントやセクハラ、パワハラが複合している」と判断し」、懲戒処分にしたようです。

 

処分された教授は2次会への強制参加や懇親会準備の件は否定しています。また、女性スタッフがポスドクなのか、大学を通じて雇用した非正規のアルバイト職員なのか、そのあたりの詳細は不明です。私の経験では、宿泊先のホテルで2次会をするのは研究室の院生やポスドクだけで部屋に集まることはあっても、大学教員がやってくることはありませんでした。2次会を行うなら、教員を含む研究室とスタッフのメンバーで、ホテルではなく外の居酒屋に行きます。もしくは、宿舎の宴会場を借りていました。そういった経験から、スタッフ・院生の宿泊部屋で2次会を行うことは、色々と問題があると考えられます。

 

そのような判断上、今回処分された教授は、パワハラとセクハラが複合したケースとして、認められたのでしょう。語弊があるかもしれませんが、2011年から続く相談と合わせて、第三者の観点で明らかにハラスメントあったと判断しやすかったと思われます。

 

これまで メインブログで取り上げてきたなかには、上記の大阪大学の教授のように、第三者が相談を受けて、正直なところ、分かりにくいケースもあります*1例えば、今月10日ごろ、報道された次の千葉大学のケースはどうでしょか: 

 

アカハラ認定 教授減給 千葉大「学生に強い恐怖」 」 (千葉日報オンライン、'18.3.25_1810リンク切れ確認済み)

www.chibanippo.co.jp

 

千葉日報によると、「指導相手の女子学生に対し、高圧的に叱ったり、怒りのメールを繰り返し送ったとして、大学院園芸学研究科(松戸市の松戸キャンパス)所属の60代男性教授を減給約40分の1(1カ月)の懲戒処分にした」とのこと。ネット上では、先生が学生に対して、叱ったり、怒りのメールを送るのは指導に当たり、それだけでアカハラ認定されるのは適切ではないのではないか、といったコメントが見られました。

 

前置きが長くなりましたが、本記事では、今月半ばに報道された千葉大学のケースについて、千葉日報毎日新聞のオンラインニュースを通じて、詳しく経緯を見ていきたいと思います。そのうえで、「これって、ハラスメントなのだろうか?」と判断を迷う時には、どのように対処したらよいのか、また防止する上で大学教員と学生はお互いにどう気をつけるべきか、考えてみようと思います。 

f:id:nakami_midsuki:20180223171104p:plain

(イメージ画像:この画像は、本記事に登場する大学や機関等の団体とは関係がありません)

 

 

2.千葉大学の大学院園芸学研究科の教授がアカハラ認定されてケース

 2-1.今回のケースの概要

まずは、千葉日報の記事で概要を見ていきましょう。

 

アカハラ認定 教授減給 千葉大「学生に強い恐怖」

2018年2月10日 05:00

 

 千葉大学は9日、指導相手の女子学生に対し、高圧的に叱ったり、怒りのメールを繰り返し送ったとして、大学院園芸学研究科(松戸市の松戸キャンパス)所属の60代男性教授を減給約40分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。指導の範囲を超えた「アカデミックハラスメント」に当たると判断したという。

 

 千葉大によると、昨年5月、20代の女子学生2人から相談があり、内部委員会で調査。男性教授が2016年10月ごろから昨年6月にかけて2人を研究室内で何度も叱り、うち1人に対しては送別会の内容を巡って3日間にわたり深夜早朝を問わずメールを送って、強い恐怖感や不快感を与えたと認定した。

 

 男性教授は「不快や恐怖を与える行為ではない」とする弁明書を提出している。15年には別の学生から「指導時に声を荒らげる行為をやめてほしい」との申し立てを受け、口頭厳重注意を受けていたという。

 

 千葉大は、本年度中に全学生を対象にハラスメントを受けていないかのアンケートを行い、各教職員の自己点検にも取り組むと説明。徳久剛史学長は「今回の事案発生は誠に遺憾。現状確認や予防に努める」とのコメントを出した。

(「アカハラ認定 教授減給 千葉大「学生に強い恐怖」 」 千葉日報オンライン、'18.3.25_1810リンク切れ確認済み)

 

処分を受けたのは、千葉大学の大学院園芸学研究科所属の60代男性教授です。大学側が「指導の範囲を超えた「アカデミックハラスメント」に当たると判断した」、この教授の言動、および大学側の行動は以下のようなものです。

 1.男性教授が2016年10月ごろから2017年6月にかけて2人を研究室内で何度も叱る

   …昨年5月、20代の女子学生2人から相談があり、内部委員会で調査

 2.女子学生のうち、1人には送別会の内容を巡って3日間にわたり、深夜早朝を問わずメールを送信

   …大学側は、教授の行動が「強い恐怖感や不快感を与えたと認定」する

2016年10月から8ヶ月間の言動に加え、大学側は「15年には別の学生から「指導時に声を荒らげる行為をやめてほしい」との申し立てを」受けて、この教授に口頭厳重注意をしていました。以前、大学が厳重注意したにも拘わらず、この教授について、大学側に学生から申し立てがあったのでしょう、言動に改善が見られないとして、千葉大学は今回、「減給約40分の1(1カ月)の懲戒処分にした」と考えられます。

 

 2-2.教授が学生2人を叱ったことについて

ところで、1の学生に対する研究室内で叱ったことについて、私のTwitterのタイムラインでは、「学生にとって怖かったとしても、叱っただけではアカデミックハラスメントに当たらないのでは?」という反応が見られました。確かに、「叱った」という事実だけでは、叱った経緯や高圧的なその態度が詳しく分からなければ、指導の一部と判断されても、不思議ではありません。1について、毎日新聞のオンラインニュースで、もう少し詳しい経緯を引用致します。

千葉大
60代男性教授、アカハラで懲戒処分

 毎日新聞2018年2月9日 17時58分(最終更新 2月9日 21時31分)

(前略)

 2016年10月~昨年6月には、研究室で大学院受験に向け英語の勉強などをしていた女子学生2人に「何の役にも立たないからもっと論文を読め」などと高圧的な態度で叱責したという。

(後略)

(千葉大:60代男性教授、アカハラで懲戒処分 - 毎日新聞)

毎日新聞のほうでは、女子学生2人は研究室で院試に向け、英語の受験勉強などしていたところ、 「何の役にも立たないからもっと論文を読め」などと高圧的な態度で叱責した」と教授の言動が伝えられています。他の新聞社やテレビ局のオンラインニュースをざっと検索して読んでみましたが、これ以上、詳細なことは分かりませんでした。

 

「論文をもっと読め」の言葉は、上記の毎日新聞等で出ている情報からは、これ単独ではアカハラかは、判断しがたいでしょう。例えば、どのような激しさで言ったか、その程度が、第三者が判断するためにボイスレコーダーに記録し、大学の内則を読んだうえで、相談室等にハラスメント調査の申し立てを行う際、提出すれば認められることがあります*2。また、毎日新聞の続きには、「2人から昨年5月に「研究室に通うことが困難になった」と大学側に訴えがあり、調査を進めていた」と書かれています。もし、学生が精神科クリニックにかかり、教授の言動により精神疾患になったと診断書等の書類が医師から出れば、こちらもハラスメント認定の「材料」を補うことになるかもしれません。

 

また、Yahoo!ニュースに転載された今回のアカハラ認定のオンラインニュースについて、コメント欄で見かけたものには、おぼろげな記憶ですが、他大学の院に行く学生に対してだけ、高圧的な態度を教授がとっていたなら、学生の進学を妨げる意図があったとして、アカハラと判断される可能性が高い、というものを目にしました。ハラスメントには、妨げる行為が含まれますから、このヤフコメの見方は妥当だと思われます。

 

  2-3.送別会の内容を巡る教授のメール送信について('18.4.18_1940追記)

2の送別会に関する教授から女子学生へのメールについて、毎日新聞千葉日報より詳しい経緯を知ることができます。

教授は昨年2月、他の研究室と合同での卒業生送別会の企画をしていた女子学生に対し「合同で行うことはおかしい。中止してください」とのメールを3日間にわたり早朝・深夜を問わず12回繰り返し送りつけた。

(千葉大:60代男性教授、アカハラで懲戒処分 - 毎日新聞)

卒業生の送別会については、私のいた院の研究室と同様に、他の研究室の学生や教員も誘う形の講座全体でやる送別会として、企画担当の学部生は考えていたのかもしれません。処分された教授は気難しいようですから、事前に企画の話をしていなかった場合、「何で、他研究室と合同なんですか!(#=_=)」と怒気を含んだ、メールが飛んできても、不思議ではありません。

 

このあたり、送別会の計画は、教授とのやり取りに慣れた人に任せたほうがよかったかもしれません。できれば幹事慣れした院生がいれば、その方に頼んだ方がうまく動いてくれた可能性があります。その前に、この教授のところに、送別会などの世話役になる院生はいたんでしょうか?2015年に声を荒げた一件で、厳重注意を大学側から受けたことを考えると、院生を含めて、学生たちは教授に近づかなくなっていた可能性があります。修士課程の院生だったら、就活を理由にして、極力この先生と接点を持たないようにしたり、博士院生は来る人自体がいなかったり、そういった状況の研究室だったのかもしれません。あくまで、邪推ですが。

 

メールの内容と頻度に関しては、感情を込めた書き方でないと書けない人、送る頻度が頻繁すぎる人を相手にすると、受信側は心身が脆い人だと、耐えられないでしょう。院生時代、私の周りにいたような、メールの送受信を面倒がって逃げまくる先生も困りますが、今回の千葉大のタイプの先生はその対極だと思われるものの、受信側にとっては、心が折れる頻度です。

 

極端な喩えになりますが、苦手な上司から触れてほしくない件ついて、早朝・深夜関係なく、1日に4通メールが3日間、スマホのフリーメールのアプリに送られてきたら、いかがでしょうか?通知は設定で表示がないように設定したり、アプリをスマホからアンインストールしたりすることはできます。しかし、学生が学内の連絡用に指定したメールボックスに届いたメールの場合、見ざるを得ないでしょう。スルーしたり、間違えて消してしまった場合、苛立った教授に詰め寄られ、「送ったはずのメールを見ていないというのは、どういうことだ!!もう一度、私に送れと言うのか!」と更に激怒される恐れがあります。

 

こうした「メールによるハラスメントでは?」というケースは、やり取りしたメールをテキストデータを含むPDFデータとして残しておく手があります。ブラウザや各種スマホOSでの詳しいやり方は、こちらと基本的に同じと考えて頂いてよいと思います:

note.mu

上記のnote.muのページでは、PC版のブラウザInternetExplorerでの証拠の取り方が紹介されています。PC版のGoogleChromeでは、保存したいサイトページを右クリックして「印刷」→印刷プレビュー画面で左メニューの「送信先」→「PDFに保存」を選択→もとの印刷プレビュー画面で上部の「保存」をクリック→保存先を指定すると、ページURL入りのPDFファイルが保存されます。

 

なお、キャプチャやスクリーンショットで取った画像データだと、画像加工ソフトで捏造できるため、偽造可能という観点から、PDFに比べると証拠として弱いようです。なので、メールを証拠として保存するには、PDFで保存することをおすすめ致します。

 

(以下、’18.4.18_1940追記)===========================

画像データとPDFを含めた、WEB上のデータの証拠能力や取り方について、読者の方からコメントでご指摘を頂きました。魚拓に関するお話では、私が試してみたことを加えて、返信させて頂いております。本記事の本文と合わせて、お読み下さい。

 

 

3.ハラスメントへの対処と防止について~千葉大学の件から考える~

さて、千葉大学のハラスメント認定された教授の言動について、前の項で詳しく見てきました。叱ったこと、送別会をめぐるメールのこと、それぞれについて、簡単な対処法を書きました。ここでは、ハラスメントへの対処と防止について、まとめます。

 

まず、ハラスメントへの対処ですが、証拠を取り、大学内外の然るべき部署や機関に申し立てて下さい。証拠の取り方、学内外の申し立てる先の部署や機関は、次の記事にまとめてさせて頂いています:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

また、ハラスメントと関係のある事例では、大学教員が授業に遅れてきたと思われる学生に声をかけた際、学生が申し立て、教員が謝罪するといった経緯を経て、学生が教員をネット上で中傷するに至ったケースがあります。ほか、ハラスメントに巻き込まれた先生たちがどう動いたか、といったことに関しては、次の記事で書きました:

naka3-3dsuki.hatenablog.com

「これはハラスメントではないか?」と思いつく学生、またハラスメント加害者だと申し立てられてネット中傷をされるに至った大学教員、どちらの側になっても、大切なのは証拠です。ボイスレコーダー、PDFファイルなど、しっかり、取るようにして下さい。

 

 

次に、ハラスメント防止について。

ひとつは、研究室等で指導教員と学生だけの「密室状態」にならないよう、気をつけることがあります。実践例では、学生を指導をする時に、研究室のドアを必ず開け放しておくことが、挙がっていました。研究室の外に、指導する時の会話や行動が、近くを通りがかった近隣の先生や学生たちに聞こえ、見えるようにします。「それは、高圧的で恐怖を与える言動ではないか」と注してくれる人や、もしハラスメントを申し立てたり、立てられたりした場合、証言をしてくれる人を得たりすることができるかもしれません。

そうは言っても、指導の際、学生が知られたくないこともあるでしょうから、開放しっぱなしに抵抗を覚える人たちもいます。私の身近では、院生時代にアカハラ対策か、夏で暑いのか不明ですが、部屋のドア開け放しの研究室がありました。ゼミで面白い発表や内容の話があると、通りがかりの人たちが足をとめ、廊下に聴衆が集まってくる、なんていうところがあった気がします。さすがに、それ以降、ドアを閉めるようになったようです…。

また、最近では、防犯の観点から、大学教員の個人研究室がガラス張りのところがありようですが、それも大学教員のプライバシー侵害と仕事上の機密保持の危険という意味で、問題があるように感じました。

 

もう一つの防止策は、大学教員と学生(や研究室のスタッフ)が、日ごろからコミュニケーションをとっておくことです。【補足】「大学教員からみたハラスメントとその所感~「加害者」とされて巻き込まれた時の経験談や考え得る対処法ほか~」(togetterまとめ) に、「思い違いや変な思い込みで、互いに齟齬を生まない為にも、タイトル通り、報・連・相は鍵になります」と書きました。意思疎通はハラスメントに限らず、卒論や修論がゆき詰まった時の対応や、お互いの信頼関係を円滑にするため、付き合いの上で基本的なことではないでしょうか。大学教員は雑務や運営業務で多忙ですが、担当する学生やスタッフには、誠意をもって指導や対応をしたいと考えたおられる方は、いらっしゃいます。学生のほうは就活で忙しいこともありますが、定期的に採用試験の選考報告を入れる、あるいは週に一回は研究室に顔を出すなど、指導教員を安心させると、少しは信頼関係が崩れにくくなると思われます。きちんとした報告がなければ、心に余裕のない先生だと、指導している学生への不信感が深まり、声を荒げるようになるかもしれません。

 

 

4.最後に

今回の千葉大学のケースについて振り返ると、実は、ハラスメントって、難しいコミュニケーションの結果、起こることがあるのかな、と感じました。特に、学内で起こるハラスメントは、ひとつひとつ、段階を踏み、クセのある先生方について、よく性格や特性を把握して、対処するのが重要だったのではないでしょうか。

 

大学は就職する前から、職場の人間関係を把握して、動く練習になるって言われることがあるます。サークルだけでなく、実は研究室もそんな部分がありそうです。自分の研究室やその周辺の雑務や飲み会のセッティングを振り返り、今回の千葉大の案件を比べると、先生は面倒な上司に当たると考えてよいでしょう。バイトやサークルで面倒なことに対するスキルが培われてる学生なら、また違ったかもしれません。けれど、世の中、そんなハイスペックな学生ばかりではありません。むしろ、俗に言う「初心者だけど技術は玄人」のコミュにケーションレベルを要求しているようで、先の項に書いた2つ目の意思疎通によるハラスメント防止策は、学部生はハードルが高いかもしれません。

 

そういうわけで、これからは大学教員のほうにも高いコミュケーション能力が求められるでしょう。というよりは、自分の考えや要求を伝える際、声を荒げたり、怒気を含めたりしない言い方や、メール等で伝えられることが、大学教員として基本的な条件の時代なのかもしれません。繰り返しますが、お互いにしっかり、コミュニケーションしよう、という話です。

 

学生のほうも、極度に怒られたり、呆れられたりするのを恐れず、最初から先生に連絡をとったら、案外、理性的に対応してくれる先生もいらっしゃいます。先生も学生に不信感を覚えにくいでしょうし、千葉大のようなケースでは、考えに行き違いも少なくて済んだかもしれません。

 

もし、ハラスメントに対して不安のある学生がいれば、研究室やゼミに配属された最初の時期は、先生の性格や特性を把握するためにも、最低限、ゼミの時は顔を出したほうがよいでしょう。そして、先生方には、学生の性格や特性を把握して頂きたです。その際は、猫を被らない、よく見せようとしない、無理しないこと。でも、声を荒げるなど、必要以上に感情はこめないように。それは、先生も学生も同じです。

 

お互い、極度にマウントをとったろうとか、してはいけません。もちろん、ゼミでは卒論(や修論、博論など)に向けて動かないといけないので、先生方が学生を指導する関係があるのは、前提です。そういう意味では、先生と学生は平等ではありいません。だからといって、教員は学生を指導する時に、声を荒げたり、怒気を含んめたりしては、学生たちは「被弾」しないように逃げていきますし、近づかなくなります。

 

世の中には、高圧的な叱り方をされると、トラウマを抱えてしまうようになる人がいます。声を荒げられたら、もともと、このような精神的に耐久力が低い人だと、受けるダメージは、そうじゃない人よりも、大きいでしょう。感情を声に込めないと話せないタイプの方は、口頭で厳重注意を受けた時点で、自覚を持るようにして、気をつけてください。なるべく、小さな声で、落ち着いた感じの声で、怒気はこめないよう、お話しするといいかもしれません。

 

また、いろいろと先生との意思疎通を試みたけど、難しそうであれば、事務的な最低限のやり取りだけをするようにしましょう。厳しく叱責されたり、進路を妨害されたりして、精神的ダメージが大きければ、最低限の連絡だけ入れて、専門的な医療機関に行き、一旦、大学を休みましょう。

 

なかなか、お互いにとって、適切な距離と頻度でコミュニケーションを取ることは、難しいかもしれません。ですが、心がけるだけで、だいぶ変わる可能性はあります。

 

また、大学世界のこれまでの「慣習」や考え方を見直し、ハラスメントに取り組むことについて、次の本が昨年の夏に出版されました:

 

アカデミック・ハラスメントの解決 大学の常識を問い直す

私も気になっている本です。こちらのリストに登録していますので、篤志家の皆さま、贈って頂けたら、大変助かります:

https://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/C9OBMEWLFB5I/ref=cm_sw_r_tw_ws_x_.ci7xbC0VYZXH】 

 

おしまい。

 

 

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