仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

【はてなブログ版】『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'19年3月 春号 情報まとめ #FGO #サリエリ #岡田以蔵

1.はじめに

久々の更新になります。寒さが厳しい季節、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?私のほうは半年ほど前から準備し続け、やっとまとめられた今春の新刊同人誌の作業が一区切りつきました。今回は、その出す新刊の情報まとめ記事です。

 

弊サークル「仲見研」では、研究ニュースをテキトーに考えたり、研究者や院生のキャリアについて漫画や映画から考えたりと、幅広いテーマを特集する学術コラム同人誌を作り、頒布してきました。この3月に出す新刊は、人気スマホRPGと学術出版の関係をテーマにした一冊となっています。それでは、告知にいきましょう!

 

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2.仕様や価格、頒布する即売会について

仕様や価格は、次のとおりです。

 ・タイトル:『なかみ博士の気になるの気になる学術系ニュース』2019年3月 春号
 ・特集「『Fate/Grand Order』を入口として考える学術出版とその周辺の話」
 ・著者:仲見満月(なかみ・みづき)
 ・発行年月日:2019年3月10日 第1刷
 ・ページ数:58ページ(本文、モノクロ)
 ・サイズ:B5(高さ25.7×幅18.2センチ)
 ・価格:800円(イベント価格)

 

印刷代や資料本ごにょごにょ...の事情で、同じページ数の既刊よりも1部当たりのイベント価格が100円アップしております。書き下ろしに力を入れたので、その分、お楽しみ頂けたら幸いです。

 

本誌を初売りする即売会は、

蒼月祭34】

 ・日時:'19.3.10

 ・会場:京都みやこめっせ
 ・ジャンル:TYPE-MOON作品(Fateシリーズ、FGOで申込み済み)

です。スペースは未定で、追ってお知らせ致します。

 

それより後の頒布イベントは、まだ決めていませんが、BOOTHの「仲見研 Online Store」で3月10日以降での注文受付を検討しております。

 

誌の表紙全体の装丁は次のpixivページで公開中!ご覧ください:

www.pixiv.net

 

 

3.目次(コンテンツ一覧)、および付録

 

【特集:『Fate/Grand Order』を入口として考える学術出版とその周辺の話】

 まえがき

 ◆歴史上の人物の伝記と人気スマホRPG~「「FGO効果」で続々重版、ついに4刷目へ 大反響『正伝 岡田以蔵』の版元に聞く」(ねとらぼ)~
  ◇『正伝 岡田以蔵』を読んでみた 

 ◆ゲーム等による学術系の本の需要とその周辺の「面倒」な事情~「女性やソシャゲユーザーは学術書を読まない? 「復刊ドットコム」インタビュー…」(ねとらぼ)~ 

  ◇FGOの中華系サーヴァントに関する書籍紹介~中国前近代の人物について第2部の第三章までを中心に~ 

 ◆学術研究や研究者養成のほうから見た「若手には過酷な論文集の出版事情~日本の学術出版のシステムとその問題~」(Togetter) 

 ◆PODと学術出版に関するニュース~「文系研究者向け出版支援サービス「アスパラ」...が展開開始」(hon.jp)~

 あとがき~サリエーリの新版伝記と映画『アマデウス』~ 

     その1.サリエーリの新版伝記が発売されたこと
  その2.映画『アマデウス』によるサリエーリのイメージ形成とその背景
  その3.教育者サリエーリとその弟子
  その4.人文学分野の研究成果を普及活動に生かすこと

 

 リンクの貼ってある箇所は、記事を途中まで試し読みをして頂けるようになっています(※ほぼ全文公開の元記事でも、頒布版では2019年1月の情報を反映した内容に更新済み)。ご関心に合わせて、お立ち読みください。

 

付録:サリエーリの故郷と生涯に関係する地名入りのイタリア周辺地図

 

  本誌のあとがきで取り上げる復刊ホヤホヤのサリエーリ新版伝記(水谷彰良『サリエーリ 生涯と作品 モーツァルトに消された宮廷楽長』復刊ドットコム、2019年)。その中に登場するサリエーリの故郷、および音楽家の道を歩き出してから関係するイタリアとその周辺の地図を作成しました。本誌1部につき1枚を付ける予定です。どうぞ、読書にお役立てください。

 

 

4.本誌の執筆裏話や編集の背景について

弊サークルでは、前号:

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に引き続き、今回の'19年3月の春号でFateシリーズの同人誌は2冊目になります。

 

前号の特集が「世界各地の歴史や物語に関する学術研究について、人気ゲームとの接点から考えていく、というもの」でした。それに対して、'19年3月の春号は、「2018年の夏から初秋にかけてFGO効果が学術書の出版業界でどんな影響を与えたのか?」をテーマに特集を組みました。入口となるお話は、

 

 ・FGOの人気で版元が緊急会議を重ね、『正伝 岡田以蔵』の増刷を決定
 ・絶版だったアントニオ・サリエーリの伝記が新版として復刊決定

 

の2つのニュースで、学術系の専門書を出している版元の供給システムや編集担当者の持つ読者イメージ、学術書レベルごとの価格帯など、話を掘り下げています。そこから、今度は学術出版の意義や著者となる研究者の苦労、そして文系研究者向けのプリントオンデマンド(POD)サービス開始で期待されることへ、ディープな方向に話を進めました。

 

冒頭に少し触れましたが、もともと本誌の特集は、半年近く前からスタートしました。委託したかったのは、2018年の10月末ごろ開催の図書館ジャンルの同人イベント「としょけっと」で、それ向けに準備していた企画です。そういうわけで、前号のテーマとの繋がりで、「FGOに出てくるサーヴァントや、彼らにまつわることを知りたいなら、図書館に行こう!活用しよう!」といったことも、今号に盛り込み済みました。実際、私は本誌の原稿に手を入れる途中で、紹介したサリエーリ伝記は図書館で借りてきた旧版と、手元の新版を読み比べ、それぞれの内容に沿うように推敲を重ねました。

(ほかにも、図書館は収録できなかったFGOに関するブログ記事を書くのに、お世話になっている)

 

元が人文系の研究者のせいか、論文を書くように私が神経を使って今号を作っているうち、FGOにログインすると、2019年のバレンタインイベントは舞台が図書館で、本にまつわるストーリーに!本誌のテーマにも関連したものであり、新登場のサーヴァントは紫式部でした。初売りする蒼月祭34がコスプレOKであれば、会場が京都ということもあり、個人的には当日「紫式部の皆さん」に会うのが楽しみでもあります。

 

 

5.最後に

以上、新刊同人誌の'19年3月の春号に関する情報まとめでした。蒼月祭34に持って行く既刊や、その後の通販のことは、追ってお知らせ致します。

 

実は、新刊準備で一段落ついた私の状態を申し上げると、書き下ろし部分を書いたら、ブログ形式で文章を書くパワーがなくなってしまった感じでした。岡田以蔵やサリエーリの伝記に加えて、ほかにも文献を読んでチェックしたり、映画『アマデウス』を数日かけて見たり、インプット量を急激に増やしました。また元気になったら、何か書くかもしれません。

 

今回はこのあたりで、おしまい! 

 

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(公開日:'19.2.13、しばらく本記事は上から2番目あたりに表示)

 

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