本
季節に関係なく、なぜか私は週一回以上、麺類を食べたくなります。ラーメン類とパスタ類は特に群を抜き、一週間のうち、両方を一回以上食べたこともあったと思います。そんな食べ物について、今回はパスタを通じて見たとある国の歴史をまとめた本を1つ、紹介…
夏休みに突入して、約1週間。花火大会に行ったり、旅行に出かけたり、帰省したり…。今回は、ちょうど2年ほど前の7月、夏休みに行ってみたいと私が読んでいて、考えた本をレビュー致します。 あの街で二人は: ‐seven love stories‐ (新潮文庫) posted with …
本格的な夏休みに突入して、数日。ポケモンGoを(いろいろ試行錯誤して)始めた私の横で、幼稚園生くらいの姉妹らしき女子が2人、それぞれが丈の長い虫取り網とプラスチックの虫かごを持って、同じ虫取り道具を持った父親と共に、セミを捕まえようとしてい…
最初は後輩が部室に置いていて、そっから借りた後、とうとう、自分で買ってしまったサッカー仕事人たちのインタビュー&エッセイ集を紹介です。 サッカー馬鹿 海を渡るーリーガエスパニョーラで働く日本人 posted with ヨメレバ 川内 イオ 水曜社 2009-01-14…
抜き差しならない、そして面倒な状態へと進んでゆく、男女の重い関係を描かせたら、おそらく右に出る者はいない(と私が勝手に思っている)、漫画家のシギサワカヤ氏。 シギサワカヤ『溺れるようにできている。完全版』白泉社、2015年 本作は、様々な出版社…
Top画像を京都の祇園祭に変えたところで、思い出した小説がありました。その作品は、京大出身作家としては珍しい(特に2000年代以降の有名どころは男性ばかり)、女性の書き手による小説となっています。 研究に没頭し、大学院へと進学していく理系の男子学…
ヤマザキマリ『スティーブ・ジョブズ 1』( KCデラックス) 講談社、2013 奇人変人と言われたアップル創業者の伝記コミカライズ。実はジョブズって、高校時代に文学作品に興味を持ったり、少し経ってボブ・ディランを聞いたり…。読んだ印象ではクラスメイトた…
昨日、読了したばかり、ホヤホヤの本です。レビュー致します(常体で)↓ ライトノベルから見た少女/少年小説史: 現代日本の物語文化を見直すために posted with ヨメレバ 大橋 崇行 笠間書院 2014-10-15 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天k…
ついでに、もういっちょレビューします。(*2011年春ごろの日記です) 『大鏡』ほか『源氏物語』や『枕草子』など、日本の古典を読みやすい形で編集した角川ソフィア文庫のシリーズ。 作品の舞台となった当時の土地や地域の地図、登場人物の相関図、年表な…
中国文学では、おなじみ井波律子氏による中国白話(口語)小説の案内書。 naka3-3dsuki.hatenablog.com ↑の記事の下巻では『水滸伝』・『金瓶梅』・『紅楼夢』を紹介。研究の関係上、先に下巻を読みました。 今回は、その上巻で世界的に中国を代表する「奇書…
大学院の授業で、百人一首の詠み人たちは、どんな人生を送っていたのか?興味が湧き、高校時代の古文ノートを捲っていたところ、「『大鏡』があるじゃん!平安時代を知るには、これが手っ取り早いぞ!」と購入(*2011年3月時点の話)。 武田友宏編『大鏡』…
アンケート結果を受けまして、大学院の進学希望者の方へ向けた記事を書きたいと思います。10年近く前の本ですが、まずは文系編としてこちらから↓ 大学院受験白書 文系編―24人の合格体験記 posted with ヨメレバ 東京図書編集部 東京図書 2007-01-01 Amazonで…
実験室で菌の培養するような『もやしもん』とは、また違った理系もの。 磯谷友紀『海とドリトル 1』(KISS KC)講談社、2014 連休中、作業片手に読了。表紙から色づかいがパステルカラー、しかもピンクとブルーを基調としていて女性が手に取りやすいデザインで…
スキャンがらみの苦い思い出について。 まだ、コピーした論文を、ゼロックスの業務用複合機(大学や図書館などに設置されている重くて大きなもの)のカバー上の蓋を開けて、自動読み取りでスキャンしているのは比較的ラクです。読み取りの途中で紙詰まりが起…
矢沢利彦『西洋人の見た十六~十八世紀の中国女性』平凡社、1990 本書は、タイトルのまんま、16~18世紀、中国にやって来たヨーロッパ人宣教師たち(ほぼカトリック)が見た中国女性(主に漢民族)を解説し、考察した本。分かったことの中では、当時の中国では…
*2016年7月現在、Youtuberさんが食べるのにチャレンジしたり、身近に出張で東南アジアに行くという話が持ち上がったりして、ふとこのファンキーな王様を思い出しました。 読み始めたきっかけは、2010年代の初め、マレーシアに旅行中、何かにつけてドリアン…
星新一といえば、私が思い浮かべるのは新潮文庫版。たしか1998年に夏休みの読書感想文のため、手にとったのが『どんぐり民話館』。なので、角川文庫版で作品集が思った以上に刊行されていて、驚きました。 今回、手に取ったのは星新一『地球から来た男』(角…
大内裕和、竹信三恵子、 西村佳哲、児美川孝一郎、森岡孝二、佐々木賢、貴戸理恵『現代思想 2013年4月号』青土社、2013.3「特集=就活のリアル」 この時期、あれこれ忙しかったのですが、これだけは紹介したいと思って、記事にしました。目次を読むと、「「全…
ドロシー・コウ著『纏足の靴―小さな足の文化史』平凡社、2005 「当時」の女性たちの纏足靴でする暮らしに寄り添う形で書かれた著作。読む前より、思った以上に中国(主に漢民族)の女性たちは、野良仕事や家事に応じて纏足靴を作り、時にはカスタマイズを行い…
今回は、東洋学をしている方には馴染み深い、平凡社の東洋文庫のお話です。 *写真はイメージですが、東洋文庫の装丁は右手前の緑の本に近いです。 日本をはじめ、朝鮮半島、中国大陸からインドまで、ジャンルは古典文学書から旅行記まで、アジア古今東西の…
*2016年7月現在から、5年前に当たる記事です。下記のサイトページにも、リンク切れしていませんので、続けてお読み下さい。 今回、私が発見した電子書籍に関する記事: wired.jp 電子書籍が紙に負ける5つのポイント | WIRED.jp (※この翻訳は抄訳です、との…
*院生時代の思い出です。久々に図書館・書店のテーマで書いています。研究室の仕事が忙しくなり、会議や資料作成などで、室内から長時間出られなくなることが多くなりました。 本を探すためだけに出かけて行き、何時間もかけて目的の本を本棚から探すこと。…
白話小説版の『源氏物語』風俗小説!? 『金瓶梅』の記事で紹介した本書。 ぴったりした記事タイトルが見つからず、最後に「誘い(いざない)」と付けてみました。けれど、内容を振り返ってみて「誘いっていうレベルの話やないやん!」とツッコミを入れたくなり…
金瓶梅 1 (岩波文庫 赤 14-1) posted with ヨメレバ 笑笑生 岩波書店 1973-06-18 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天koboで購入 『水滸伝』『三国志演義』『西遊記』とともに中国四大奇書と並び称される。『水滸伝』のスピンオフであること…
「あなたたちの考えること、教えてくれませんか?」 私が「中国」に魅せられ、「中国」に関わってしまった理由は、この一言に尽きます。 同じように思い、「中国」を定期的に訪れるようになった写真家。 今回はそんな人のノンフィクション↓ 謝々(シエシエ)!…
「大陸出身の在外・移民作家に見る現代中国②-1」のシャンサとほぼ同年代、同じ北京で天安門事件前後を過ごした作家。それが今回取り上げるイーユン・リーです。 ●イーユン・リー(Yiyun Li,李翊雲) 1971年生まれ。北京大学卒業後、渡米。アイオワ大学大学院で…
★「大陸出身の在外・移民作家に見る現代中国」シリーズ目次 今回は、シリーズを書くきっかけになり、記事に名前が何度か登場した在仏かつフランス語で作品を書くシャンサをピックアップ。 ●シャンサ(Shan Sa,山颯) 天安門事件を機に海外へ渡り、外国から「中…
転がる香港に苔は生えない (文春文庫) posted with ヨメレバ 星野 博美 文藝春秋 2006-10-01 Amazonで購入 Kindleで購入 単行本があったんですが、現在、絶版になっている模様。なので、文庫版だけリンク張ってあります。この本も、実は単行本のほうの装丁が…
旅行日記やレビューの下書きが溜まっていたので、今日は一気に更新します! (*4~5年前のレビューです。ほかの本の感想は、これからゆっくり更新予定) 流学日記 posted with ヨメレバ 岩本 悠 文芸社 2003-10 Amazonで購入 Kindleで購入 流学日記―20の国…