仲見満月の研究室

元人文系のなかみ博士が研究業界の問題を考えたり、本や映画のレビューをしたりするブログ

自分の文章グセを知る~bxjp「校正のバイトをしててよく直す箇所10選」(note)をとっかかりに~

<本記事の内容>

1.話の尽きることのない文章談義~はじめに~

この「研究室ブログ」では、投稿論文から授業の課題レポート、私が書いている同人誌まで、様々な文章の話をテーマにしてきました。具体的な記事は、

と、枚挙にいとまがありあせん。書く時の筆記具や、投稿論文の投稿システム、文章作成術まで、バリエーションは豊か。もし、気になるタイトルがあれば、お読みください。


さて、先日、更新した「灰だらけ資料庫」ブログの記事「同人誌を出す、その裏側の話 ~サークル「仲見研」の場合~ - なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)」では、私が学術系同人誌を作る時のプロセスや、漫画同人誌をストーリー構成よりフットワークは軽いと思うけど大変といえば大変、といった話をしました。今回は、私が論文や同人誌の文章で頭を悩ませている、誤字・脱字、文章の主語と述語の捻じれといった、校正であるある問題について、はてなポータルサイトで話題になっていた、次のnote.muの記事を起点に、お話をさせて頂きます:

note.mu

 

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2.bxjp「校正のバイトをしててよく直す箇所10選」(note.mu)をとっかかりに、自分の文章グセを知る

 このnote.muの筆者bxjpさんは、現役の校正バイトさんです。校正とは何かというと、bxjpさんは、「主に、文字・文法の間違いを正すのが校正」であり、それに対して、「文章内容の事実関係の間違いを正すのが校閲」と説明されています。その仕事の中心は、誤字・脱字、語句の中に間違って入った必要のないの字、それから「てにをは」の助詞チェックだそうです。作業を繰り返すうち、直すポイントに傾向が見えてきたということで、今回の「校正のバイトをしててよく直す箇所10選」をまとめられたとのこと。具体的には、

1. 順接の「が」が頻出する
2. 「も」を使いがち
3. 「することができる」を使いがち
4. 途中で主語が入れ替わっている
5. 意味のまとまりで「、」を打たない
6. 列挙するときに余計な語句を入れてくる
7. そこ漢字?ってところが漢字
8. 同じ表現・言葉が近い位置に出てくる
9. 表現がバラエティ豊かすぎる
10. 同じことを書いている&省略せずに書いている

 (校正のバイトをしててよく直す箇所10選|bxjp|note

の10個です。ざっと、10の項目を見ただけで、私の耳に痛いものがありました。逆に、bxjpさんの記事を読んで、自分が書いてしまう文章グセを見直して、読者が読みやすい文章を書くチャンスに改善していける可能性があるわけで、今回はそういった自分の文章グセを見つめることをしてみたいと思います。

※私は有料箇所も拝読し、本記事を書かせて戴きました。

 

現時点では、自分の文章グセで出やすいのは、1・2・7・10かな?と感じていますが、いかがでしょうか。校正をしてくれる人の指摘では、過去の同人誌で頻出していた、「4. 途中で主語が入れ替わっている」は、だいぶ、改善されてきており、私が意識していた点でした。3については、現在進行形で取り組んでいる課題で、bxjpさんが書かれているように、「名詞に「する/できる」を加えた述語」の表現を混ぜながら、よい加減を模索している段階です。

 

ここからは、1・2・7・10の文章グセについて、振り返ってみましょう。

 

「1. 順接の「が」が頻出する」問題は、一文中に「しかし」や「けれども」といった逆接の接続詞を出したり、主語につける助詞の「が」が出てきたりする時、全体の「が」の文字の登場バランスについて、私は難しいと感じています。単純に順接の「が」だけであれば、問題はもっとシンプルになるでしょう。あるいは、bxjpさんが元記事で出している改善案のように、一文を短くする対処法を取れるよう、校正する時に私は意識してみようと思います。

 

次は、2の「も」の用法です。ブログの文章を見直す段階で、頭が痛いことが多いです。ある問題を取り上げて、それに対して、私は「こういう人もいます」、「こういうケースもあります」といった形で情報を紹介する書き方をしてきました。「も」の多用をしていると、読んでいるうちに、頭の中で情報の整理がしにくくなって、混乱してきてしまい、読み続ける気持ちが失せてきそうだな、と心配です。bxjpさんは、

  • 「も」は並立助詞であり、同程度の事柄を並べ、加える時に使用するもの
  • 「と」がそれ以外は含まない性質の助詞であるのに対して、「も」はそれ以外もあるんだけれど例示的に取り上げた、という意味を含んでいる

校正のバイトをしててよく直す箇所10選|bxjp|noteより再構成)

と説明をしておられ、改善案としては「言い切る」表現に変えることを出していました。学術論文を書いてきた者として、ズバッと言い切ってしまうことに躊躇しがちな私ですが、ブログや同人誌で言い切れるところを探して、表現を変えていくことを意識していきたいです。

 

3つ目の問題は、「7. そこ漢字?ってところが漢字」の問題です。筆者は漢字の語句を仮名にする例を出しておられました。ほか、私が知っている例では、

  • 「全て」→「すべて」
  • 「〇〇と言う」→「〇〇という」

というように、おくりがなを付ける表現の場合、全部、仮名にしてしまうことがあります。院生時代にボス先生が出される共著本に入れる文章を構成した際、1つ目の例を言われ、2つ目の「〇〇と言う」問題は、私がブログや同人誌を書くうえで、悩んでいる言い回しの例ですね。いちいち、文脈を考えなおして、1文ずつ、合った表現に変えるようには気をつけてきましたが、悩ましく、問題は尽きません。

 

10については、「筆者が重要だとする事柄は、繰り返し文章に出てくる」という、小中高の国語の授業で習ったことが呪縛のように絡みついて、悩むところです。紙幅の制約がある学術雑誌の論文、それから同人誌の本文であれば、できるだけ、削ってきました。ブログでは削らず、そのままにしていることが多かったと思います。読んだ方に「くどい!」と感想を頂くこともあって、今後は記事を書き直し、スリムにしていく方向を目指します。

 

このほか、私の文章グセには当てはまりそうな項目がありそうです。定期的に過去のブログ記事を見直して、もう少し、改善点を探りたいと考えました。

 

 

3.最後に

以上、bxjp「校正のバイトをしててよく直す箇所10選」の項目をとっかかりに、私自身の文章グセを見直してみました。もし、物書きの方が読者にいらっしゃいましたら、bxjpさんの記事を読まれて、提案された改善案を参考に、抱えている原稿を構成してみてもよいかもしれません。私は100円で、非常に助かる情報をたくさん、得られましたので、おすすめしたい記事でした。

 

おしまい。

 

 

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