仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

理系

「役に立つかもしれない」研究と九井諒子『竜の学校は山の上』のこと~ #ヒアリ と家畜だった「竜」の保護が社会問題である日本が舞台のSF漫画~

<これは「竜」を通じて「役に立つかもしれないもの」の研究を問う物語> 1.はじめに 2.『竜の学校は山の上』について 「竜の学校は空の上」作品内容 3.本作で考えた現実の現代日本でいう「竜」とは?~あと、ヒアリ問題等~ 4.最後に 1.はじめに こ…

【ニュース】「福井)恐竜研究者育成へ、県立大大学院に古生物学コース」(朝日新聞)

1.はじめに 2.「福井)恐竜研究者育成へ、県立大大学院に古生物学コース」(朝日新聞)の内容 3.最後に 1.はじめに 洗濯機を回しながら、この記事を書いております。昨日、Twitterのタイムラインに流れてきた、興味深いニュースがありましたので、最…

書き手も読み手も論文で最初は「序論」を重視しよう~「科学者が一般人に教える「どのように科学論文は読むべきなのか」の11手順」(Gigazine)

<本記事の内容> 1. はじめに 2.ジェニファー・ラフ博士の「正しく科学論文を読むために必要な11の手順」 2-0.「大前提」 2-1.「Intoduction(導入)」セクションから読み、「Abstract(要約)」セクションは読まない 2-2.序論の内容と書き手・…

【ニュース】「名大、博士学生をフルタイム雇用−年俸300万円」(日刊工業新聞)と博士院生の非正規雇用の話

皆さま、梅雨のシーズン、いかがお過ごしでしょうか?今週の終わりに、次のような博士院生に関する名古屋大学の取り組みニュースを見つけました: www.nikkan.co.jp ちょくちょく、コメントを入れつつ、ニュースを見ていきたいと思います。 名大、博士学生を…

アメリカで「低ストレス、高収入、将来安泰。全てを満たした14の職業」(BUSINESS INSIDER JAPAN)の研究職・調査技術職をゆる~く見る

<今回はゆる~い記事です> 1.はじめに 2.14の職業に入った研究者・調査研究職 2-1.文系職 歴史学者 公文書保管人 2-2.理系職 化学技術者 環境修復プランナー 物質科学者 地質サンプルテスト技術者 生物学技術者 3.最後に 1.はじめに 原…

【ニュース】「日本の科学研究—地盤沈下は止められるのか」(nippon.com)~解決策は限りのある研究資金をバランスよく配分・投入する決定ができる人の存在~

<本記事の内容> 1.はじめに 2.「日本の科学研究—地盤沈下は止められるのか」(nippon.com)について見ていく 2-1.セクション1:減少をたどる日本発科学論文 2-2.セクション2:「ポスドク」苦境で博士課程進学者が減少 「ポスドク」苦境で博士…

【目次】情報学の研究と文化人類学的な調査手続きに関する話 ~「文章フィルタリング研究」案件に関する私的メモ~

2017年5月24日、人工知能学会の全国大会が行われ、当該サイトにアップされていた発表報告のレジュメや予稿と思われる研究PDF文書、本ブログでは「文章フィルタリング研究」を取り上げ、この案件に関するが騒ぎの背景について書いたの記事一覧です。 naka3-3d…

【2017.5.31_1400追記】「文章フィルタリング研究」案件の大学院の現場とその周辺の話~情報学の研究と文化人類学的な調査手続きに関する話 Part4~

<Part4の内容> 1.はじめに~本記事の内容~ 2.案件の研究内容および工学系の情報学分野の現場と教育について 2-1.この案件の研究はAIをどのような方向で活用できるものだったのか? 2-2.「研究倫理なんて習ってねーよ」(Hatelabo::AnonymousD…

【2017.5.28_1710更新】情報学の研究と文化人類学的な調査手続きに関する話 Part1~「文章フィルタリング研究」案件に関する私的メモ~

<本記事の目次> 1.はじめに 2.「立命館pixiv」案件について~とある「文章のフィルタリング研究」案件のこと~ 2-1.事の発端と背景について(5月25日の日中まで、2017.5.27_1745追記あり) 2-2.この案件に関する各web上の反応やニュース記事お…

よく知られていない学芸員の話 その3+α:博物館の理系学芸員や科学館等の職員のお仕事

<今回は理系の博物館等のお仕事紹介です> 1.はじめに 2.那須野が原博物館の理系学芸員・多和田潤治さんの場合 3.日本科学未来館勤務の岡野麻衣子さんの場合 3-1.インタープリターのお仕事 3-2.学校や教育機関と連携した教育普及と理科教育の…

【2017.4.24_1640更新:ニュース】「世界最大のMastodonインスタンス管理人」の院生が「ドワンゴ入社を発表」したこと

1.ぬるかる氏、「ドワンゴ入社を発表」する 2.ぬるかる氏の休学と進路についての私見 3.別記事で分かったぬるかる氏の詳しいこと(2017.4.24_1640更新) <関連記事> 1.ぬるかる氏、「ドワンゴ入社を発表」する 先週末の4月16日、次の記事の後半でお…

続・博士卒のアカデミックポスト就職の現実~「ポスドク問題/「出口」対策が弱すぎる」(河北新報オンラインより)を起点に~

本記事は、下の就職の現実を書いたエントリ記事の続編に当たります。 naka3-3dsuki.hatenablog.com 不安なニュースばかりを取り上げてしまい、申し訳ありませんが、大学院生や院卒者の就職に関することが本ブログのメインの一つであり、避けることができませ…

【告知】「真っ白」博士の進路相談室、始めます

<「真っ白」博士の進路相談室について> 「真っ白」博士の進路相談室の開設経緯 「真っ白」博士の進路相談室の申し込み・相談の流れ 1.まずは「進路相談したいんですけど…」っていう連絡ください 2.仲見より、ご相談についてお受けするか、どうか、お返…

【院生の研究紹介】武部俊寛の新千里北町(大阪府豊中市)の車止め配置に関する「都市計画学的」研究~「車止め:大学院生が謎を解明 」( 毎日新聞より)~

<本記事の内容> 1.はじめに 2.研究のきっかけとテーマについて 3.調査とその結果 4.分析より判明した車止めの規則性 5.不明な点と呼びかけ 6.この研究に対する私の見方と感想 7.追記:関連情報 1.はじめに 寒さに引きこもり、不摂生なまま、ブログを更新し…

「学術論文の文法」(Hatelabo::AnonymousDiaryより)に関するメモ書き

今週半ばに、こちらと「灰だらけ書庫」での執筆エネルギーの使い果たしか、寝っ転がり、出不精になっておりました。もうしばらく、この状態が続きそうです。 そういうわけで、今回は下の「ますだ」エントリで読んだ内容をもとに、論文執筆に関する備忘録的な…

数学者、それは「数系」究極の学問の追究者?!~ヨッピー「数学者は変人ばかり」って本当? 天才数学者・千葉逸人先生に聞いてきた」(アイエンジニア)より~

<本記事の内容> 1.はじめに~数学やっている人は「ヘンテコ」なのか? 2.数学者・千葉逸人先生のインタビューに見る数学者と数学 2-1.千葉逸人先生の紹介 2-2.千葉先生を通じて見る数学者の姿 その1.「数学は24時間やってます」 その2.「…

永田礼路「「論文ハウマッチ」+論文とお金の少し真面目な話」+『螺旋じかけの海』の紹介~理系学術ジャーナル論文掲載の裏事情~

<本記事の目次> 1.はじめに 2.永田礼路「論文ハウマッチ」+論文とお金の少し真面目な話」 3.永田礼路『螺旋じかけの海』1巻のレビュー 1.はじめに 日課でTwitterのタイムラインを眺めていた昨日、ネイチャーとかセルとか、含む理系の学術ジャー…

博士課程の経済的支援という私大の取り組みから見た大学院選び~「来れ博士課程 広がる経済支援 」(日本経済新聞より)を起点に~

0.はじめに~日経新聞の記事から~ Twitterで流れてきた日経新聞の記事です (無料会員登録すると全文読めます)↓ www.nikkei.com 紹介されているのは、東京理科大学と同志社大学の私立大学の大学院の理系部局の博士課程。 東京理科大学は2016年度から博士課…

【2017.1.22更新:目次】院生や研究者の恋愛・結婚の記事まとめ

1.文系編 naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com

文科省がアカハラ対策に本腰か?~衆議院議員 河野太郎「さてと研究者の皆様へ 」公式サイトより~

〈本記事の内容〉 1.はじめに 2.文科省のアカハラに対する現状 2-1. 旧帝大の休学率および満期退学者を除く中途退学率 2-2.アカハラに対する以降の文科省の取り組み~特に学外の専門機関に関して~ 3.河野太郎衆議院議員の活動と日本のアカデミ…

ブラック研究室が準備する人材への指摘と私の体験~日野瑛太郎 「ブラック研究室という闇」(『脱社畜ブログ』より)~

1.はじめに 年末から引き続き、数年前の「過去の記録」の整理をすべく、いろいろと読んでは振り返っていました。昨年12月にメンヘラ.jpさんに掲載された次の記事 menhera.jp (以下、「アカハラ対策記事」)のほかにも、アカデミック・ハラスメント*1に関…

院生彼氏(主に理系修士)と長続き交際のコツ良記事紹介~loveko「大学院生の彼氏を持つ彼女必見!就職や忙しさなど知っておきたいこと」~

ネットを徘徊していて、「これほど、大学院生との遠距離交際のコツをまとめて、簡潔にまとめた記事はないぞ!」というブログ記事に出会いました↓ loveko.biz 自分と生活リズムの違う院生彼氏と付き合い続けるには、どうしたらいいの?と不安を持つ、別の大学…

『理系男子の"恋愛"トリセツ』で考えるドラマ「逃げ恥」津崎平匡のこと~『逃げるは恥だが役に立つ』中の院卒者の生き方③~

1.理系男子・津崎平匡さんの分析をしていなかった! 2.津崎平匡の生い立ちと経歴 2-1.生い立ち(出身地や縁のある土地)は? 2-2.どんな経歴? 2-3.本記事での津崎平匡の初期データ 3.『理系男子の"恋愛"トリセツ』で読み解く、津崎平匡 …

院卒者の「契約的結婚」~『逃げるは恥だが役に立つ』中の院卒者の生き方②~

〈今回の目次〉 1.『逃げるは恥だが役に立つ』の導入と本記事のテーマ 2.現実世界の「契約的結婚」とは? 2-1.結婚して夫が妻の実家の婿養子となるパターン 2-2.結婚して妻が夫の実家の跡継ぎとなるパターンはあるのか? 3.まとめ 1.『逃げ…

心理学の就職について~文系院生の就活・『逃げるは恥だが役に立つ』中の院卒者の生き方①~

〈本記事の目次〉 1.はじめに~心理学は学問上、どこにある?~ 2.『逃げるは恥だが役に立つ』の作品紹介と主人公について 2-1.ドラマ版と原作の紹介 2-2.主人公の森山みくりってどんな人? 3.心理学の進路について 3-1.細分化されている…

「私とその周辺」の理系/文系のイメージ~2016年9月初めのセルフまとめ~

〈今回の目次〉 1.はじめに 2.ブログ記事まとめ 3.Twitterまとめ 4.最後に 1.はじめに 2016年9月初めごろ、「理系/文系って、何ぞや?」、この二つを「分けて考える必要はあるのか?」、「あるならば、その基準や定義は何か?」といった、大雑把な…

あえて理系と文系を分けて私が考えている理由~司馬遼太郎『街道をゆく40 台湾紀行』をもとに~

1.はじめに~今回のテーマの背景~ 2.『街道をゆく40 台湾紀行』をもとに「理系と文系」を議論する 3.「台湾系」学生兵士および李登輝氏のその後は? 4.まとめ 1.はじめに~今回のテーマの背景~ このブログの沢山あるテーマには、主に文系の院志望…

文系の中の地理学~理系寄りの特徴とその接点、および教員免許の話を少し~

数日前に書いたのが、下の記事です。 naka3-3dsuki.hatenablog.com 理系の中で文系寄りの地学。その裏側に位置するのは、何の分野か?答えは、同じく名前に「地」の漢字が入る学問、地理学です。文系分野の中でも、言語学、心理学、考古学等と並んで数字を扱…

理系の中の地学~文系寄りに見えるその特徴と接点~

先月から理系人々のことを書いていて、そういえば、身近だった割に触れていない分野のことを思い出しました。しかも、最もお世話になっていたところだったにも拘わらず。 それは、地学分野です。細かく分けると、岩石学や鉱物学など。院生時代、研究室の先輩…

理系女性の人生カタログ~内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?』後編①:学校教員ほか~

naka3-3dsuki.hatenablog.com 上の前編から引き続いて、後編①の本記事では、SF好きが高じて学校教員をしつつ、SF書評ライターとして連載を持ち、さらに科学を楽しむカフェの運営まで携わるといった、アクティブな活動をしている理系女性を紹介したいと思いま…

【8.31追記】理系女性の人生カタログ~内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?』前編:プロデュ―サー~

0.はじめに 1.本書に登場する「理系な女性10人」 2.#01科学と文化をつなぐプロデューサー:加藤牧菜さん 0.はじめに 24日更新の下の記事では、環境省自然環境局の女性官僚・尾頭ヒロミについて、修士卒以上で官僚となったと仮定し、それは彼女の劇中の…

【2017.3.26追記】アメリカでの就職と修士号~「就職に最も役立つ/役立たない修士号」ベストandワースト10 ~

〈今回の記事の目次〉 0.はじめに 1.ランキングの算出について 2. 「就職に最も役立つ修士号トップ10」は理系分野の修士号が占める 3.「就職に最も役立たない修士号ワースト10」には文系分野の修士号が目立つ 4.まとめ (2017.3.26追記)アメリカの大学院…

【目次】大学院生や研究生・研修生の出てくる漫画

●シリーズ目次 naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com ●番外編:文系研究者編 naka3-3dsuki.hatenablog.com 各記事で出していますが、ほかにも大…

院生の食事と「化学棟」での自炊~研究室でごはんを食べる話~

しばらく、デジタル機器の話題だったので、今回は大学院生の院生部屋での食事のことを書きます。 私のいた研究室は、所属研究科の棟の東半分に位置していました。東半分は文献や資料分析中心の研究室が配置され「文系棟」とされ、一方、西半分に特殊な機材が…

元理系院生・山下彩香の生き方~フィリピンから少数民族の伝統文化を発信~

前回の伊能まゆみさんの記事に続く、元院生の行き方・第2弾。今回は、学部・大学院と理系分野に在籍していたけれど、出会いがあって、フィリピンの山岳地域から現地の文化をアクセサリー製作や音楽を通じて、発信する生き方を選んだ山下彩香さんのお話です。…

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