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仲見満月の研究室

元人文学系、現・文理総合学系の「真っ白」博士が大学院とその周辺問題を考える

永田礼路「「論文ハウマッチ」+論文とお金の少し真面目な話」+『螺旋じかけの海』の紹介~理系学術ジャーナル論文掲載の裏事情~

<本記事の目次> 1.はじめに 2.永田礼路「論文ハウマッチ」+論文とお金の少し真面目な話」 3.永田礼路『螺旋じかけの海』1巻のレビュー 1.はじめに 日課でTwitterのタイムラインを眺めていた昨日、ネイチャーとかセルとか、含む理系の学術ジャー…

専門卒社会人の著者による大学院修士課程の受験体験記~森井ユキ『突撃!オトナの大学院』~

<今回の目次> 1.はじめに~私の10代と周囲の社会人たちの経歴~ 2.著者の森井ユカについて~なぜ大学院に行こうとしたのか?~ 2-1.森井ユカの仕事 2-2.専門学校卒で大学院進学を目指す決断~大卒でなくとも院は受験可能!~ 2-3.著者の研究…

【目次】世界史を教えていた私の近現代史を知るための推薦図書まとめ

naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com

こんな百人一首漫画が欲しかった!~杉田圭『超訳百人一首 うた恋い。』シリーズ~

昨年末に整理していた記録の一つで、百人一首の背景物語とも言うべき作品のレビューが出てきましたので、こちらに公開致します。まだまだ暦の上では正月期間ですし、百人一首カルタをされるところも、あるかと思いますので、季節的にはちょうどいいかなと。 …

就職するか、大学院進学か、迷ったら読む本 ~中沢孝夫『就活のまえに 良い仕事、良い職場とは?』~

<今回の内容> 1.はじめに~実は院生の頃に就活してました~ 2.中沢孝夫『就活のまえに 良い仕事、良い職場とは?』の紹介 2-1.本書の内容など 2-2.感想 3.本書を振り返ってみて 1.はじめに~実は院生の頃に就活してました~ 昨年末のストレ…

大学の在野で研究する者たちへの指南書  ~荒木優太『これからのエリック・ホッファーのために』:後編~

↓の前編の続きになります。 naka3-3dsuki.hatenablog.com 著者・荒木優太氏の章のキーワードをピックアップしつつ、この本の中の在野研究者の生を、具体的に見ていきたいと思います。 更に、「在野研究者の心得」を著者自ら実践している例もあるようなので、…

大学の在野で研究する者たちへの指南書  ~荒木優太『これからのエリック・ホッファーのために』:前編~

段ボールの簡易コタツの上にPC載せるのが恒例になってきている、毎度おなじみ、ブログ管理人です。本日は、本ブログのあちらこちらにお名前を出させていただいていた、荒木優太氏の下のご著書をやっと読み終えたので、そのレビューを致します。 これからの…

世界史を教えていた私が選ぶイスラームと中東地域の近現代史を知るための3冊

naka3-3dsuki.hatenablog.com 上のリンク記事の補足として、イスラーム諸地域の近現代史を知るのに、高校生向けの授業で使った本を三冊、紹介します。 ①山井教雄『まんが パレスチナ問題』 ②梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』 ③カレン・グレイ・ルエル,デ…

現代史を知るための「擬人化」世界史漫画~ゆげ塾『ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史』:アラブ編~

本書のレビューをお送りしています。 ゆげ塾『ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史』飛鳥新社、2015 前回は、本書前半の中国編でした。中国史の概説ではなく、中国の今の外交や内政の特徴を、歴史に求めて解説した筋立てでした↓ naka3-3dsuki.hatenablog.com…

現代史を知るための「擬人化」世界史漫画~ゆげ塾『ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史』:中国編~

先週は、大学院のアカハラ問題、院生兼非常勤講師の子どもの保育所入所問題など、研究者のハードな部分を取り上げてきました。ここで、一息、自分の研究領域に関する漫画のレビューをしようと思います。 <今回の内容> 1.世界史の仕事と参考書漫画 2.『ゆげ…

『理系男子の"恋愛"トリセツ』で考えるドラマ「逃げ恥」津崎平匡のこと~『逃げるは恥だが役に立つ』中の院卒者の生き方③~

1.理系男子・津崎平匡さんの分析をしていなかった! 2.津崎平匡の生い立ちと経歴 2-1.生い立ち(出身地や縁のある土地)は? 2-2.どんな経歴? 2-3.本記事での津崎平匡の初期データ 3.『理系男子の"恋愛"トリセツ』で読み解く、津崎平匡 …

文系大学院の博士課程に進もうと思うなら読むべき本~岡崎匡史『文系大学院生サバイバル』:その1~

<今回の目次> 1.レビュー本の著者の紹介と取り上げる理由 2.本書の内容紹介:その1 2-1. 本書の目次と導入部(第1~3章)の概要 2-2. 中盤:アメリカ留学のすすめから留学準備の勉強実践(第4~6章) 1.レビュー本の著者の紹介と取り上げ…

文系大学院の博士課程に進もうと思うなら読むべき本~岡崎匡史『文系大学院生サバイバル』:その2~

インパクト、大きいです。本書の紙書籍版の帯です。下の記事「その1」のアイキャッチ画像が白く、地味に感じたので、その2は帯の方にしてみました。 naka3-3dsuki.hatenablog.com そういうわけで、今回は上のリンク記事に引き続き、岡崎匡史氏の『文系大学…

スペイン語とフランス語を齧った人の辞典レビュー

〈目次〉 1.はじめに~どうやら語学オタクだった院生時代~ 2.自宅の本整理作業からみつけたスペイン語とフランス語の辞典 2-1.スペイン語の辞典レビュー 2-2.フランス語の辞典レビュー 2-3.ちょっとマイナー言語の辞典と今回のまとめ 3.その後の語学の話…

日本語教師を目指す人への本紹介③~蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語』シリーズ:後編その1(主に3巻)~

今回は、前編の続きになります↓ naka3-3dsuki.hatenablog.com 1.2巻の補足~「スッパ抜く」と忍者~ 2.更に上級編へ進む「祝!卒業編」の3巻 2-1.第2章:意外とできない「簡単な話し方」&第3章:敬語とマナーのおさらい 2-2.第6章:違いを楽しむ …

通訳さん、お仕事ですよ②~英語・スペイン語通訳者・志緒野マリの場合~

naka3-3dsuki.hatenablog.com これに続き、英語・スペイン語ガイド業が中心の志緒野マリ氏のエッセイ集を紹介致します。 志緒野マリ『旅が仕事 通訳ガイドの異文化ウォッチング』平凡社.1996年 著者は大学時代、心理学を専攻しながら京都でガイドを経験。自…

通訳さん、お仕事ですよ①~イタリア語通訳者・田丸公美子の場合~

下の記事で紹介した元ロシア語通訳者・エッセイストほかの故・米原万里。彼女の本にたびたび登場してくる"シモネッタ"。誰かといえば、イタリア語通訳・翻訳家の田丸公美子のこと。 naka3-3dsuki.hatenablog.com この"シモネッタ"が書いていたエッセイについ…

『ル・オタク』で考える文化的摩擦~清谷信一『ル・オタク フランスおたく物語』~

〈今回の目次〉 0.はじめに 1.序盤 2.中盤 3.終盤 4.最後に 0.はじめに naka3-3dsuki.hatenablog.com ↑の2巻のレビュー最後で書いた、第三章「クールジャパンに憧れて」のところで、思い出した本が、6年前の記録にあったので、レビュー致します。本…

日本語教師を目指す人への本紹介②~蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語』シリーズ:前編~

naka3-3dsuki.hatenablog.com 今回は、上の記事の続きで、言語教育学の日本語分野で大学院を目指していた後輩たちに向けて書いた、読書案内です。シリーズ化された本でもあるので、前編・後編と2回にわたって、紹介をさせて頂きます。 (以下、2009年11月12…

日本語教師を目指す人への本紹介①~米原万里『言葉を育てる 米原万里対談集』で考える様々なこと~

数日ぶりですね。シルバーウィークは皆さま、いかがおすごしだったでしょうか?私は読書の傍ら、ネットサーフィンを試みました。が、滞在先のネット接続がうまくいかず、電波を探して建物内を徘徊。その様子は、家族ほか、滞在客からしたら、危ない人に見え…

文系オーバードクターの結婚について~栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』:後編〜

naka3-3dsuki.hatenablog.com ↑前回の続きになります。アナキズム研究が専門の政治学研究者である文系オーバードクターの著者・栗原康氏は、東日本大震災直前に合コンが縁で、小学校で保健の先生をしている女性と出会い、交際するようになります。お互いアラ…

文系オーバードクターの結婚について~栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』:前編〜

〈今回の目次〉 0.はじめに 1.著者・栗原康および本書の概要について 1-1.著者の経歴と経済状況 1-2.本書の概要 2.栗原康の出会いと恋愛~「豚小屋に火を放て」の章より~ 2-1.出会いと交際開始 2-2.「主夫宣言」と不安の多い交際 0.はじめに …

あえて理系と文系を分けて私が考えている理由~司馬遼太郎『街道をゆく40 台湾紀行』をもとに~

1.はじめに~今回のテーマの背景~ 2.『街道をゆく40 台湾紀行』をもとに「理系と文系」を議論する 3.「台湾系」学生兵士および李登輝氏のその後は? 4.まとめ 1.はじめに~今回のテーマの背景~ このブログの沢山あるテーマには、主に文系の院志望…

院生も使える具体性重視のレポート・論文の指南本〜小笠原喜康『大学生のためのレポート・論文術』シリーズ〜

大学、大学院は、そろそろ、夏季集中講義が始まるころでしょうか?あるいは、ゼミの課題で、卒業論文に関するレジュメやレポートの作成に追われている学生もいるでしょう。 今回は、課題レポート、卒業論文から修士論文の設計図から完成、そして博士論文の基…

理系女性の人生カタログ~内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?』後編①:学校教員ほか~

naka3-3dsuki.hatenablog.com 上の前編から引き続いて、後編①の本記事では、SF好きが高じて学校教員をしつつ、SF書評ライターとして連載を持ち、さらに科学を楽しむカフェの運営まで携わるといった、アクティブな活動をしている理系女性を紹介したいと思いま…

上流身分の人々を「四コマ文法」で皮肉った古典随筆作品~兼好法師『徒然草』~

〈今回の目次〉 1.はじめに~平安期から現代まで話題に事欠かない仁和寺から~ 2.『徒然草』に見える「四コマ文法」形式のストーリー~関西人のツッコミ、あるいは京都人のイケズ?~ 3.筆者の兼好法師について 4.まとめ 1.はじめに~平安期から現…

【8.31追記】理系女性の人生カタログ~内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?』前編:プロデュ―サー~

0.はじめに 1.本書に登場する「理系な女性10人」 2.#01科学と文化をつなぐプロデューサー:加藤牧菜さん 0.はじめに 24日更新の下の記事では、環境省自然環境局の女性官僚・尾頭ヒロミについて、修士卒以上で官僚となったと仮定し、それは彼女の劇中の…

【2017.1.23更新】「シン・ゴジラ」に見る尾頭ヒロミの描かれ方~もし彼女が院卒の官僚だったら~

〈今回の記事の目次〉 0.はじめに 1.尾頭ヒロミはどんな人? 2.似ている点その1:化粧が薄いように見える 3.似ている点その2:研究中や仕事中は真顔に見えるような顔つきで、きっぱりとした言い方が目立つ 4.まとめ 5.市川実日子さんインタビュ…

大学のサークルと院生~さかたき新『みすけん!』を起点として~

0.前置き 1.『みすけん!』の内容 2.サークル活動と院生 3.まとめ 0.前置き ある意味、大学生と切っても切れないのが、サークルや部活動。実は、院生の場合、卒業生または現役メンバーとして、定例会や練習に顔を出している人も一定数、いるということを書…

【目次】大学院生や研究生・研修生の出てくる漫画

●シリーズ目次 naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com ●番外編:文系研究者編 naka3-3dsuki.hatenablog.com 各記事で出していますが、ほかにも大…

大学院生や研究生・研修生の出てくる漫画_理系編その3(理工学編)~高世えり子『理系クン』:後編~

↓前回の記事です。 naka3-3dsuki.hatenablog.com 文系女子大生の著者・高世えり子氏による、理工学理系クンことN島氏の観察日記をもとに、理工学院生の特徴を見ていきたいと思います。 高世えり子『理系クン』(文春文庫)、2013年 前編では、専攻のこととな…

家庭と学校の限られた世界で「関係性の貧困」に陥る青少年たち~仁藤夢乃『女子高生の裏社会』~

*しばらく、院生や研究者はどんな生活してるんだろう?彼らはどんな人々?といった内容の記事を書いていました。が、教育に関して記録しておきたい本を読み終わったので、自分の意見をはさみつつ、レビュー記事を投稿致します。 *************…

大学院生や研究生・研修生の出てくる漫画_理系編その3(理工学編)~高世えり子『理系クン』:前編~

〈今回の目次〉 0.前置き 1.『理系クン』の概要 2.N島氏に見る理工学男子の特徴 2-1.自分の専攻について語りだすと長くなる 2-2.独特なセンスによるプレゼント選び 3.前編の結び 0.前置き ここ数日、院生部屋での院生たちの生活を書きながら…

東西問わず変わらない文学研究者の特徴  ~ヤマザキマリ『イタリア家族 風林火山』~

世界的に『テルマエロマエ』で有名となったヤマザキマリ氏。古代ローマの風呂設計技術師・ルシウスが主人公のこの漫画について、時代考証の協力者は、作者の夫・ベッピーノ氏だということを思い出しました。 (ちなみに、著者はイタリア語以外にも欧米の言語…

新自由主義に蝕まれてゆく国民の「いのち」~堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ 』~

先日、病院に行って診療代、その後に行った薬局で薬代を払いながら、次のニュースが報道されていたことを知りました。 東京新聞:国保支援の圧縮検討 加入者負担増の恐れも 消費増税再延期のあおり:政治(TOKYO Web) 記事によれば、「自営業や無職の人らが加入…

生きづらさの根にあるもの~竹信三恵子『家事労働ハラスメント』~

学部時代のキャリア教育、就職活動、資格取得、そして働き方…。人生を振り返ったり、課題レポートを書いたり、履歴書や志望理由書を書いたり、そういう時に、ふと働き方と生活のバランスをどうしようかと考え、読み返した本がありました。それが、元朝日新聞…

日本史を学びたいと望む乙女たちへ~堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』~

(以下、2016.8.10の追記) ここ最近、過去の日記整理をしていて、海外や異文化のことを過去の私がどう捉えていたのか、振り返る作業をしておりました。 日常的に「異文化」と接するということ~自分の経験と大学院での日々~ - 仲見満月の研究室 【目次】<…

【目次】<マレーシア旅行>記事まとめ

◆マレーシア旅行日記◆ ~いきさつや準備から行ってみての考察まで~ naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com naka3-3dsuki.hatenablog.com ◆おまけ…

<マレーシア旅行>マレーシアに関する旅行ガイドブックの話あれこれ

(ここから2016.8.5の追記) 最近、公開しているマレーシア旅行シリーズの日記です。今回は、ガイドブックの話。 <以下、2010.8.27の記録> ここ数日、荷物を解いたり、洗濯したりを繰り返していました。 帰ってきて、落ち着いたので、そろそろ、旅メモの整…

中国史研究をする人へのスタンダードな入門書~礪波護・岸本美緒・杉山正明編『中国歴史研究入門』~

かれこれ、十数年前、私が東洋学を始めたとき、テキストとして買わされ使っていた本を今回、紹介します。今まで、中華圏に関する記事を書いてきたので、そもそもの原点回帰という意味で、です。 礪波護・岸本美緒・杉山正明編『中国歴史研究入門』名古屋大学…

Korea is Wonderland!~野崎充彦『コリアの不思議世界 朝鮮文化史27話』~

◆朝鮮王朝時代の漢文 - 仲見満月の研究室 ◆ハングルにも旧字体がある?! - 仲見満月の研究室 先週、更新した上の2つの記事を読み返していて、ふと、朝鮮・韓国の歴史や文化を広範囲かつ、そこそこ深く掘り下げた新書を思い出したので、今回、取り上げます。…

日本語におけるジェンダー的な背景を探る  ~平田オリザ『わかりあえないことから』~

どうも、連日、長々とした記事を書いている、ここの管理人の仲見満月です。コミュニケーションについて、私は話す・聞く、書く・読む。このどれについても、日ごろから難しく感じています。 家族に共通の知人を交えて遊びに行くとき、その場によって人の呼び…

精神を病み、体が丈夫だったが故に不幸となった女王~ホセ・ルイス・オライソラ『女王フアナ』~

naka3-3dsuki.hatenablog.com 先日、上の記事を書いていて、スペインが南イタリアを支配していたことから、トラスタマラ家スペインの女王フアナの伝記を読んだことを思い出しました。 ホセ・ルイス・オライソラ/宮崎真紀 訳『女王フアナ』(角川文庫)角川書…

大航海時代と搾取される南イタリアと~池上俊一『パスタでたどるイタリア史』~

季節に関係なく、なぜか私は週一回以上、麺類を食べたくなります。ラーメン類とパスタ類は特に群を抜き、一週間のうち、両方を一回以上食べたこともあったと思います。そんな食べ物について、今回はパスタを通じて見たとある国の歴史をまとめた本を1つ、紹介…

「その、すこやかならざるときも」~『あの街で二人は ‐seven love stories‐ 』~

夏休みに突入して、約1週間。花火大会に行ったり、旅行に出かけたり、帰省したり…。今回は、ちょうど2年ほど前の7月、夏休みに行ってみたいと私が読んでいて、考えた本をレビュー致します。 村山由佳, 加藤千恵『あの街で二人は-seven love stories-』(新…

「世間」の眼差しと子ども~石川結貴『ルポ子どもの無縁社会』~

本格的な夏休みに突入して、数日。ポケモンGoを(いろいろ試行錯誤して)始めた私の横で、幼稚園生くらいの姉妹らしき女子が2人、それぞれが丈の長い虫取り網とプラスチックの虫かごを持って、同じ虫取り道具を持った父親と共に、セミを捕まえようとしてい…

Japones, Japonesas y futbol~川内イオ『サッカー馬鹿 海を渡る』~

最初は後輩が部室に置いていて、そっから借りた後、とうとう、自分で買ってしまったサッカー仕事人たちのインタビュー&エッセイ集を紹介です。川内イオ『サッカー馬鹿 海を渡る』水曜社.2009 サッカーが好きすぎて、スペインに渡ってしまった日本人たち。そ…

コミュ障の地元女子大生の恋愛と成長~シギサワカヤ『溺れるようにできている。完全版』~

抜き差しならない、そして面倒な状態へと進んでゆく、男女の重い関係を描かせたら、おそらく右に出る者はいない(と私が勝手に思っている)、漫画家のシギサワカヤ氏。 シギサワカヤ『溺れるようにできている。完全版』白泉社、2015年 本作は、様々な出版社…

文系女子から見た理系男子の生態@京都~瀧羽麻子『左京区七夕通東入ル』~

Top画像を京都の祇園祭に変えたところで、思い出した小説がありました。その作品は、京大出身作家としては珍しい(特に2000年代以降の有名どころは男性ばかり)、女性の書き手による小説となっています。 研究に没頭し、大学院へと進学していく理系の男子学…

やさしく紡ぐ時間と絆~「イブの時間 劇場版」~

春の学会申し込みが終わり、一息つこうとレンタルDVDを見ました。「イヴの時間 劇場版」 リンク先にもありますが、ストーリーは…近い未来、ロボットが実用化されて久しく、アンドロイド(人間型ロボット)が実用化されて間もない時代、とある高校生がたどりつ…

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